高カカオのチョコレートに脳卒中予防効果が期待される、脳梗塞の治療法、血栓回収療法

■脳卒中
・脳の血管が詰まる脳梗塞
・脳の動脈が破れて溜まった血液が脳を圧迫するくも膜下出血
・脳の血管が破れて出血する脳出血

■脳卒中チェック
・40歳以上である
・野菜や果物をあまり食べない
・味付けの濃い料理が好きである
・肥満である
・日頃ほとんど運動をしない
・タバコを吸っている
・家族や親戚に脳卒中になった人がいる

3個以上当てはまったら将来に脳卒中になる可能性があります。
5個以上当てはまったら将来に脳卒中になる可能性高いです。

■脳卒中の主な要因
・高血圧
・不整脈
・脂質異常症
・糖尿病
・喫煙
・塩分の摂り過ぎ
・アルコールの飲み過ぎ
・水分不足

生活習慣が脳卒中の要因となることが多いです。

■脳出血
脳出血とは何らかの原因で脳の血管が破れて脳内に血液が漏れ出してしまう病気です。

■血圧変動型
血圧変動型の人は正常な人より脳卒中のリスクが6倍もあるといわれています。

●血圧変動型チェック
まず安静の状態で血圧を測ります。
今度は腕のバンドの空気が抜けて圧力が下がり始めたときに立ち上がります。
2回測ったときの上の血圧の差が15以上あった場合は血圧変動型の可能性があります。

■脳卒中のポイント
脳は右と左で動かす体の場所や役割が違います。
左脳は、右半身を動かす、言語を話す、計算する、論理的な働きがあります。
右脳は、左半身を動かす、音楽を鑑賞する、画を描く、感覚的な働きがあります。
脳の病気の多くは体の片側に異変が現れます。

●失語症(しつごしょう)
話す・聞く・読む・書くなど言語機能が働かなくなります。

●失算失書
計算や字を書くことができなくなります。

●感覚障害
脳に障害が起きて感覚がなくなると寒気と勘違いすることがあります。

●目の異変
物が二重に見える、視野が欠けて見える。

●手の異変
握力の低下が起こりカップが持てない、スプーンがポロポロ落ちてしまうなどの症状が現れます。

■一過性の脳虚血発作
・ろれつが回らなくなる
・半身がしびれる
・手に力が入らない

数分間で回復してしまう症状を一過性の脳虚血発作といいます。
こういう発作を起こした人は、その後本当の脳梗塞を起こしてしまうことが多いです。

■手のマヒの見分け方(バレーアームサイン)
両腕を、前に伸ばし肩の高さまで上げます。
手のひらを上に向けた状態で10秒ほど目をつぶります。
手のひらが回ったり、腕が落ちてきたら脳卒中の可能性があります。
脳卒中になると手がどの位置にあるかという位置覚もマヒする場合があります。

■脳梗塞の治療法
・t-PA治療
・カテーテル治療
・血栓回収療法

●t-PA治療
t-PAは血の塊である血栓を溶かす薬です。
血管の中に注入して血栓を溶かすことができますが、発症から4時間半以内でないと使えないという制限があります。

●カテーテル治療
足の付け根などから細い管を体内の血管に通して直接患部を治療する方法です。

●血栓回収療法
カテーテルで挿入し、ステントリトリーバーという細い網のような金属で血栓をからめ取ります。
吸引ポンプを使用して血栓を回収します。

■救急車が来るまでの対処法
脳出血・くも膜下出血は8割方吐くため、横向けで顔を下向けにします。
マヒがある場合はマヒした側を上にします。

■チョコレートで脳卒中の予防
脳卒中の最大の危険因子は高血圧で、チョコレートには血圧を下げる効果が期待されています。
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、血管を若返らせたり血圧を下げる効果が期待されています。
カカオポリフェノールが働いて、血管をしなやかにする働きがある一酸化窒素が血管内で多く出来てきます。
カカオ成分が70%以上の含有量のダークチョコレートに脳卒中の予防効果があると期待されています。

■脳卒中の予防効果が期待できるもの
赤ワイン:グラス1杯
ナッツ類
緑茶:1日4〜5杯