養殖マグロのEPAで血管をパワーアップ、蒸し大豆の食物繊維でレムナントを減らし血液改善

血管は加齢や生活習慣などにより衰えていき、突然死の原因になることもあります。
血管内に出来るプラーク(コブ)は血管の炎症で出来ていくと考えられています。
EPAには炎症を鎮める働きが期待できるので、プラークを傷つきにくい安定した状態に導いてくれる効果が期待できます。
国産の養殖マグロはEPAが豊富に含まれているので動脈硬化の進行を抑制する効果が期待できます。
またマグロのEPAを摂るだけではなく、生活習慣を改善することも血管を強くするのに重要になります。
血液中の脂の塊であるレムナントは動脈硬化を進行させる危険性があります。
蒸し大豆の水溶性食物繊維には血液中のレムナントを減らして血液改善効果が期待できます。

■血管内のプラーク
プラークとは血管内にできるコブのことをいいます。
血管内のプラークはエコーで頚動脈を検査して診断します。
首の血管の1ヵ所にプラークがあるということは、脳の中の血管にもプラークがある可能性が高いです。
血管内のプラークに傷が付くと傷を塞ごうと血栓ができます。
血栓が剥がれると細い血管を詰まらせる原因になります。

■血管の強さ
血管の強さは、血管の内側にある細胞の膜である血管内皮細胞(けっかんないひさいぼう)の丈夫さにかかっています。
血管内皮細胞とは、血液が流れる血管の最も内側の壁にある細胞のことをいいます。
血管内皮細胞が傷つくと血管が硬くもろくなり動脈硬化につながると考えられています。

■養殖マグロEPAので血管をパワーアップ
マグロの中には血管を強くするEPAという脂が大量に含まれています。
天然マグロよりも養殖マグロの方がEPAの含有量が豊富といわれています。
EPAとは魚の脂に多く含まれる脂肪酸のことをいいます。
サバやアジなど青魚に多く含まれているといわれていますが、実は養殖マグロの方が多くEPAが含まれているといわれています。
EPAは血管の中の傷を治してくれる効果が期待されています。
EPAは傷ついた血管の炎症を抑え、プラークを傷つきにくい状態にパワーアップさせてくれるといわれています。
EPAを摂取することで心筋梗塞のリスクが3分の1に軽減できることが分かっています。

国産の養殖マグロは脂がたっぷり乗るように育てられているためEPAが自然と多くなります。
それに加えてEPAが豊富なサバなどを日頃からエサとして与えられているのでEPAがどんどん蓄積されEPAの塊のような状態になっています。
焼くと脂が20%ぐらい落ちてしまうので、生の刺身で食べると効果的です。

■レムナントが動脈硬化を進行させてしまう
レムナントとは血液中の脂の塊のことをいいます。
レムナントは悪玉コレステロール以上に血管内皮の膜を障害して容易に入りやすいとされています。
レムナントは血管内皮の膜を壊して壁の中に侵入し、動脈硬化の原因となるプラークをどんどん大きくしてしまいます。
やがては心筋梗塞を発症して突然死してしまう危険性が高いとされています。

レムナントが血液中に停滞する人は中性脂肪が多くなっているという特徴があります。
レムナントはメタボの人なら誰でも起こり得ます。
健康診断で中性脂肪の値が150mg/dL以上の人はレムナントを疑った方が良いとされています。

■蒸し大豆で血液改善
スーパーなどで購入できる蒸した大豆を食事の最初に摂ります。
大豆は食物繊維が豊富で腸内の余計な糖や脂肪を排出してくれます。
大豆のタンパク質は消化に時間がかかるため、最初に摂ることで糖や脂肪の吸収を穏やかにしてくれます。
血液中のレムナントが減り、血液改善効果が期待できます。

蒸し大豆がない場合は、納豆、豆乳、枝豆でも血液改善効果が期待できます。

●蒸し大豆の効果的な摂り方
糖質を減らすため、ご飯を半分にします。
半分にした分の蒸した大豆を最初に食べます。
これを1日1回行います。
蒸し大豆は、大豆に含まれる水溶性食物繊維を余すところなく摂るのに効果的です。

食生活改善を積み重ねていくことによってプラークも傷つきにくく安定化していきます。