ピストル血圧、朝から運動、急激な温度変化、感情の起伏、血圧を下げる体操、くるみで高血圧予防

日本人の3人に1人が高血圧症を患っているといわれています。
60代以上では3人に2人以上が高血圧といわれています。
血圧が一時的に急上昇する状態をピストル血圧といい、動脈硬化を進行させ突然死を招く危険性があります。
血圧を下げる体操、くるみで高血圧予防をご紹介。

■ピストル血圧
ピストル血圧とは、血圧が一時的に急上昇する危険な状態といわれています。
生活習慣に原因があると考えられています。
急激な血液の圧力により血管はボロボロに傷ついていき、心筋梗塞や脳梗塞などで突然死を招く危険性があります。

■朝から運動がピストル血圧の原因になる
私たちの血圧は就寝中は下がっていますが、目覚める少し前から急上昇を始めています。
目が覚めたときはにはかなり血圧が高い状態になります。
そのため朝からゴルフなどの運動を始めると、さらに心臓や血管に大きな負担がかかってしまいます。
ゴルフ場では脳や心臓の病気など血管事故が起こりやすいといわれています。
特に最初の1番ホールや2番ホールでの事故が多くなっています。

朝起きてから1〜2時間は、魔の時間帯ともいわれるほど危険な時間帯といわれています。
朝起きてから1〜2時間は無理をしないことが大切になります。
例えば、朝起きてすぐの布団上げなどは血圧を急上昇させます。
布団上げは朝食を食べた後にゆっくり行った方が良いです。

■急激な温度変化がピストル血圧の原因になる
入浴後に扇風機、冷たい飲み物を一気に飲むなど、急激な温度変化がピストル血圧の原因になります。
冷たい刺激などによって血管が縮み上がると血圧が上がります。

■感情の起伏がピストル血圧の原因になる
・イライラする
・自分へのプレッシャー
・興奮し過ぎ

感情の起伏が血圧を激しく変動させます。

●イライラがピストル血圧の原因になる
イライラすると血圧が上がりやすくなってしまいます。
イライラしたときは、相手へのイライラと自分の血管が傷つくことのどちらが大事かを考えてみると落ち着く効果が期待できるそうです。

●自分へのプレッシャーがピストル血圧の原因になる
血圧を上げないためには緊張し過ぎないことが大切になります。
そのためあまり人にいいところを見せようとしない、失敗しても「まあいいや」と思うなどすると良いそうです。
家事などもプレッシャーになるので、余裕を持って家事をするとよいそうです。

●興奮し過ぎがピストル血圧の原因になる
喜び過ぎもストレスがかかったときと同じような状況が起こります。

■高血圧を招く性格
・几帳面
・完璧主義
・負けず嫌い
・せっかち

■血圧を落ち着かせる生活習慣
・自分の血圧を意識する
・好きな飲み物を飲む
・テレビを見てリラックス
・帰宅

血圧を測るなどして血圧を意識すると血圧が下がる効果が期待できます。

■高くなった血圧を下げる体操
身体の力を抜いて立ちます。
上半身を「イヤイヤ」する子供のようにブラブラと揺らします。
15秒〜20秒行えば血圧低下が期待できます。

子供はイヤイヤすることでストレスを発散しているともいわれています。

リラックスして身体を動かすことで血管内にNO(一酸化窒素)と呼ばれるガス状の物質が発生します。
NO(一酸化窒素)が血管を柔らかくしなやかにすることで血流が良くなり、慢性的な高血圧予防につながるといわれています。

■くるみで高血圧予防
くるみにはαリノレン酸が豊富に含まれていて血管の壁をしなやかにする効果があります。
くるみのαリノレン酸によって血管がしなやかになると、血液の圧力を吸収できるようになり血圧が下がると考えられています。
1日に約30g(くるみ5個分)が目標摂取量になります。

●くるみ味噌で高血圧予防
くるみ:100g、味噌:大さじ2、みりん:大さじ2、砂糖:大さじ2
くるむを細かく刻んで混ぜれば出来上がりです。
味噌はくるみの成分の酸化を抑える効果があるので一緒に摂ると効果的です。
αリノレン酸は酸化すると力が弱くなってしまいますが、味噌に含まれる大豆イソフラボンやビタミンEがαリノレン酸の酸化を防いでくれます。