肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)エコノミークラス症候群

肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)エコノミークラス症候群!肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)は、どんな人でも発症する危険性があるので、長距離移動では最低でも2時間に一度は休憩をとることが大切

■肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)について
肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)とは、静脈(じょうみゃく)の血流が何らかの理由で滞り、血の固まり“血栓”が出来て肺の動脈に飛び詰まることで呼吸困難や動悸を引き起こし、最悪の場合は突然死に至る恐ろしい病です。
その特徴は、健康上なんの問題ない人にも起こる可能性があることです。
かつてエコノミークラス症候群と呼ばれ、飛行機など長距離移動で発症する病もこの一種になります。
長時間車内などで座り続けているとヒザが座席に押し付けられ、ヒザ下の静脈が圧迫されます。
すると静脈の血流が悪くなり、ふくらはぎ付近に血が溜まる「うっ帯」と呼ばれる状態になります。
それが長時間続くと血液凝固物質が血管の壁に付着し、血栓が出来易くなってしまいます。
そもそも人間の足は、ふくらはぎの筋肉を動かし腎臓に血液を送り返すポンプの役割を果しています。
同じ姿勢で座っているだけでは、その役割を果たせず「うっ帯」を加速させてしまいます。
肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)を発症した人の7人に1人が亡くなるというデータもあります。

■3時間以上の移動の際は肺血栓塞栓症に注意する
イギリスで発表された伝聞によると、3時間未満のフライトでは肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)の病を発症した例はなく、WHOでも4時間以上のフライトで肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)のリスクが2倍になると警告しています。

■長距離移動の際の水分補給に注意する
車での長距離移動では、トイレに行くことを考えて水分を控えがちです。
しかし水分を控えることで血液がドロドロ血になり血栓が出来やすくなり、肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)の危険が高まってしまいます。

■旅先での長風呂に注意
旅先では露天風呂などに長く浸かりがちになり、汗を大量にかいて血栓が出来易くなってしまいます。

■多めのアルコール摂取に注意
旅先でのアルコール摂取はいつもより多くなりがちです。
ビールなどアルコールで水分を大量に摂っていても、そのほとんどが尿として排泄されてしまうので、体は水分不足に落ち入り易くなります。
つまり血液中から水分が失われ血栓が出来易くなり、肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)になる危険が高まってしまいます。

■足の静脈と肺血栓塞栓症
足のヒラメ筋静脈が太ければ太いほど血流が遅くなり、血栓ができる危険性が高くなります。
ヒラメ筋静脈は、通常最も太い部分でも6.5ミリ程度になります。
それが8〜9ミリ以上になると血栓が出来る危険性が高くなります。
ヒラメ筋静脈の検査はエコー検査により診断されます。

■長距離移動の際の肺血栓塞栓症予防対策
肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)は、どんな人でも発症する危険性があるので、長距離移動では最低でも2時間に一度は休憩をとることが大切です。

■車中での血栓予防対策
休憩出来ない時はこの運動で血流をよくして肺血栓塞栓症予防をしましょう。

・足の指を曲げ伸ばしします
・足首を曲げたり伸ばしたりします