ガン(癌)の正体!テロメアの働きとガンの治療法!

ガン(癌)の正体!テロメアの働き、がんの治療法!ガンは転移することによって人体の機能が損なわれることが問題。最終的には転移して、肺転移で呼吸困難になったり、脳転移で神経機能が損なわれたりします。どんぐりの会、リレー・フォー・ライフ

日本人の死因No.1はガン。
日本人の2人に1人がガンになり、3人に1人がガンで亡くなると言われています。
ガンは私達にとって身近な病となっています。

■ガン細胞が生まれる原因
ガン細胞が生まれる原因は、紫外線や発ガン物質によってゲノムDNAに異常が生じたり、細胞が分裂する際にゲノムの複製にミスが起こったりするためです。
こういった遺伝子の異常は、1日で数千回も起きています。
ガン細胞は健康時には自然に消滅したり、免疫システムによって退治されたりしますが、何らかの原因でガン細胞の増殖が始まると最悪の場合、命の危険もあります。

■ガン細胞の特徴
ガン細胞には、常に細胞分裂を繰り返し増殖し続けるという特徴があります。
体内でガン細胞が増殖すると、他の細胞の分まで栄養を奪ってしまいます。

■ガン細胞のテロメア
正常な細胞は、細胞分裂の回数が決まっていますが、ガン細胞は無限に分裂出来るとされています。
細胞の染色体の一部であるテロメア。
このテロメアは細胞分裂を繰り返すにつれ少しずつ短くなっていき、短くなりすぎると細胞分裂が止まるという性質を持っています。
しかしガン細胞のテロメアは何回分裂しても短くならず、分裂の回数は無限です。
そのためガン細胞は死滅せず増え続けていきます。 言わばテロメアは回数券のようなもの。
通常なら使えば減りますが、ガン細胞の場合はこの回数券をいくら使っても減ることがありません。
テロメラーゼという酵素の働きで減った分を元に戻してしまいます。

■ガン転移による身体への影響
ガンは転移することによって人体の機能が損なわれることが問題となります。
最終的には転移して、肺転移で呼吸困難になったり、脳転移で神経機能が損なわれたりすることで問題が起きます。
ガンが転移により身体中に散らばることでカヘキシー(悪液質)という全身が衰弱する症状を引き起こします。
無限に増殖するガン細胞は、血液やリンパの流れに乗って離れた場所へと転移していきます。
さらに転移した先では自ら血管を作り出し、他の細胞の分まで栄養を吸収してしまい増殖し続けていきます。
そんなガン細胞は、何の仕事もせず正常細胞の働きを邪魔をして人を死に至らしめます。
無限に増殖して転移する、それがガン細胞の正体です。

■死亡率の高いガン
男性
1:肺ガン
2:胃ガン
3:大腸ガン

女性
1:大腸ガン
2:肺ガン
3:胃ガン

胃ガンや大腸ガンは早期発見しやすく、治療法も進歩してきています。
肺ガンはまだまだ治療が難しく、発見された時には進行しているケーズが多くなっています。
最初にガンがどこに発生するかによって転移しやすい場所も変わります。
例えば乳ガンの場合、骨・肺・脳に転移しやすいと言われています。
同じ乳ガンの細胞でも転移した場所によって性質が変わるため、治療法も変わってきます。

■ガンの治療法
早期発見の場合は手術でガンを取り除いた方が安心です。
手術以外にも化学療法(抗ガン剤)放射線治療などがあります。
ガンは発生した部位や進行状態から適切な治療法を選択します。
ガン治療では早期発見が大切です。
とにかく一度ガン検診を受けるのが基本です。
最初の検診でOKなら、その後定期的に検診することで治療可能な初期のがんとして発見する確率が高くなります。

■どんぐりの会
がん患者やその家族が定期的に集まり情報交換を行い闘病生活を支援する会です。
がんの治療を受けるには十分な活力が必要です。
同じ立場の人と情報交換することで病気に立ち向かう勇気を持つことも重要です。

■リレー・フォー・ライフ
アメリカ発祥のがん患者さんのためのチャリティーイベント。
ガン患者ががんと闘い続けるということから、がん患者や家族がチームを組みリレー方式で24時間トラックを歩き続けるそうです。