手のしびれ!手根管・肘部管症候群、頚椎椎間板ヘルニア、脳硬塞!

手のしびれ!手根管・肘部管症候群、頚椎椎間板ヘルニア、脳硬塞。正中神経が手首の部分で狭まることで手のしびれが発症。尺骨神経がヒジの部分で伸ばされることでしびれが発症。頚椎の椎間板が神経を圧迫することで手や首がしびれが発症

■手の神経
親指から薬指の半分までを支配しているのが正中神経(せいちゅうしんけい)で、小指と薬指の半分を支配しているのが尺骨神経(しゃっこつしんけい)になります。
撓骨神経(とうこつしんけい)とは腕にはしっているもう1本の神経で、腕枕などで圧迫されると手の甲側の親指や人差し指などにしびれが生じます。

■手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)による手のしびれ
手根管(しゅこんかん)とは、手首の中にある骨と靱帯(じんたい)によって囲まれたトンネルのような狭い空間で、その中を神経が通っています。
この付近の炎症などによって手根管(しゅこんかん)が満杯になり神経が圧迫されて起こるのが手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)です。
手根管の中を通っている神経は、親指から薬指の半分までを支配している正中神経(せいちゅうしんけい)。
この正中神経(せいちゅうしんけい)が手首の部分で狭まることで手のしびれが起こります。
この症状は比較的手の小さな女性、中でも手首をよく使っている人、むくみやすい更年期の人に多くみられます。

■手根管症候群チェック法
指先を下にして手の甲を30秒ほど合わせます。
手の甲を合わせると手根管が狭くなり、しびれなどの症状が出やすくなります。

■肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)による手のしびれ
肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)は、ひじの外側を通る神経の損傷が原因となり薬指の半分と小指にしびれが生じ、尺骨神経(しゃっこつしんけい)がヒジの部分で伸ばされることでしびれが起こります。
ちなみに勢いよくヒジをぶつけた時にジーンとなるのも同じメカニズムです。
この神経は皮膚のすぐ下にあるため障害を受けやすいそうです。
またこの肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)は女性よりも骨が大きい男性に多く、パソコンなどヒジをよく折り曲げる人に起こりやすい病です。

■手根管・肘部管症候群の治療
手根管症候群による手のしびれも、肘部管症候群による手のしびれも症状がひどいときは圧迫を取り除く手術や投薬で治療をしますが、軽度であれば生活指導での治療になります。
手首にサポーターなどを巻き負担をかけ過ぎないようにする。
指側がしびれる人は同じようにヒジにサポーターを巻くとよいそうです。

■頚椎椎間板ヘルニアによる手のしびれ
頚椎の椎間板が神経を圧迫することで手や首がしびれます。
首への過度の負担がかかることが原因で起こります。

■脳硬塞による手のしびれ
脳硬塞とは脳に酸素や栄養を送っている血管が詰まる病気のこと。
血管の詰まった箇所によってしびれる箇所が異なり、特徴として身体のどちらか半身と口がしびれやすくなるそうです。