糖尿病・高血糖による新型骨粗しょう症!骨芽細胞・コラーゲンの働き

糖尿病・高血糖による新型骨粗しょう症!骨の強さは「骨密度」と「骨のしなやかさ」、重力のかかる運動で骨芽細胞が良いコラーゲンの梁を作ります。糖尿病や高血糖が悪い梁を作り骨のしなやかさが失われる

新型骨粗しょう症になりやすい人は全国で約2200万人いるとされています。
骨粗しょう症と診断されるのは骨密度が70%を下回ると診断されます。

■背骨の圧迫骨折
背骨が一つ折れてしまうと他の骨にもかなりの圧力がかかってしまい、将棋倒しのように骨が折れやすくなります。
私達の身体は前に重心がかかりがちなので、骨が弱くなってくると、くしゃみをしても骨折してしまうことがあります。

■骨の強さは「骨密度」と「骨のしなやかさ」
これまで骨の強さは、骨密度が高ければそれだけ骨が強いと考えられてきました。
しかし実は骨の強さというのは「骨密度」が高く、また「骨のしなやかさ」も高くないといけないということが分かってきました。
骨のしなやかさを作っているのはコラーゲンになります。
無数のコラーゲンどうしが梁(はり)のようなものでつながり合うことで、しなやかで丈夫な骨が作られています。

■高血糖が骨粗しょう症や骨折の原因となる
糖尿病や高血糖になると、糖が梁(はり)のようにつながりあい、骨のしなやかさが無くなってしまいます。
糖がある化学変化を起こし、悪い梁(はり)になっていると考えられます。
最初は小さなミクロの傷ですが、ミクロの小さな傷が毎日ちょっとずつ増えていき大きな傷となり、毎日少しずつ折れていきます。
こうなると気付かないうちに骨折してしまうこともあります。
●糖尿病の骨折リスク
男性:4.7倍
女性:1.9倍

■動脈硬化が骨粗しょう症や骨折の原因となる
高血糖以外で骨が弱くなる原因としては動脈硬化があります。
血管と骨は非常に関係があるので、動脈硬化を起こしやすい人は骨にも悪影響をあると考えられます。

■重力のかかる運動が、しなやかな骨を作る
実はコラーゲンも梁(はり)も骨芽細胞(こつがさいぼう)という骨を作る細胞が作ってくれています。
骨芽細胞(こつがさいぼう)は骨に重力がかかるとそれを感じとる機能を持っていて、力が加わったことを感じるとコラーゲンを作り出します。
また骨芽細胞(こつがさいぼう)は、良い梁(はり)を作るための酵素も作っているため、力が加わると酵素も増産してくれます。
そしてしなやかな骨が作られます。
骨芽細胞(こつがさいぼう)を刺激するには重力のかかる運動が大切です。
ただし、すでに骨粗しょう症と診断を受けている人は医師に相談しましょう。
・ウォーキング
・ジョギング
・スクワット
・太極拳
・水泳以外の運動

■骨芽細胞が出す酵素を活性化させる食品
量を多く摂るのではなくバランス良く摂ることが大切です。

●ビタミンB6
マグロの赤身、カツオ、サケ、鶏のササミ、大豆などの良質のタンパク質

●ビタミンB12(不足すると悪い梁が出来る原因となります)
サンマ、イワシ、アサリ、シジミ、ハマグリなど

●葉酸(不足すると悪い梁が出来る原因となります)
ブロッコリー、ホウレンソウ、春菊、枝豆、アスパラガスなど