睡眠環境改善!熟睡は敷布団の硬さと寝返り!

睡眠環境改善!熟睡は敷布団の硬さと寝返り!睡眠には就寝時の血流が大切です。人は睡眠時に寝返りを打って血流の圧迫を改善しています。そのため適度な硬さの敷布団を使用することが快眠のポイントになります

■睡眠について
睡眠は体にとって大切なものです。
特に脳を休めるということでは睡眠は欠かせない役割を担っています。
人は寝る前に手や足から熱を放出し、体の深部体温を下げることによって眠りにつきます。
冬は外気温が低いので体が熱を保とうとしますが、春は外気温が上がるため熱を放散しやすくなります。
そのため春は比較的素早く眠りにつくことが出来ます。

■重力の体への影響
人は立って活動していると背骨の間の椎間板がつぶれていき、その影響で朝と夜とで身長の差がおよそ1.1%低くなるそうです。
つまり場合によっては170cmの人だと2cm程も低くなります。
これは人が二足歩行に進化し、常に縦方向の重力を受けるようになった結果起こった現象です。
横になって寝ると、体に縦方向にかかっていた重力から解放されるので縮んだ椎間板が元に戻ります。

■睡眠に大切な寝返りについて
重力は血管にまで影響を及ぼし血流を悪くしてしまいます。
私達が寝ている間に無意識に行っている寝返りの役割は重要です。
寝返りは長時間同じところを圧迫しているということを避けるために行われます。
寝返りを打って体にかかる重力分散しています。
医療現場でも体位変換(たいいへんかん)と言って、自分の力で寝返りが打てない患者さんを2時間おきに動かして血流障害で床ずれになるのを防いでいます。
寝返りがしっかり打てるようになると熟睡感に差が出てくるようになります。
健康な人は7〜8時間で20〜30回寝返りを打ちます。
寝返りは多すぎても少なすぎてもよくありません。

■寝返りを打ちやすくするには
寝返りを打ちやすさを決めるポイントのひとつは敷布団の硬さです。
敷布団の柔らかい硬いによる寝姿勢が敷布団選びの重要なポイントになります。

■寝たときの体にかかる体圧の割合
頭部:8%
胸部:33%
臀部(おしり):44%
脚部:15%

■敷布団の硬さチェック法
手ぬぐいのように薄くて伸縮性のない布を用意します
手ぬぐいを3つ折りにします
3つ折りした手ぬぐいを腰の下に来るように置きます
手ぬぐいを下にして寝てもらい、もう1人にその手ぬぐいを抜いてもらいます

●敢然に挟まって抜けない場合は敷布団が柔らかすぎる可能性が!
敷布団が柔らか過ぎると、お尻が沈み動きにくくなるため寝返りの回数が減ってしまいます。

●簡単に抜けてしまう場合は敷布団が硬過ぎる可能性が!
敷布団が硬過ぎると腰が反ってしまい、寝返りの回数が増える傾向性があります。
熟眠感が得られにくくなります。

●手ぬぐいを抜いて「すー」っと抜けるのが良い硬さです
敷布団が丁度良い硬さだと、お尻の部分が適度に沈んだ寝返りの打ちやすい姿勢になります。

■敷布団の改善方法
●柔らか過ぎる敷布団の改善方法

腰の位置にバスタオルを敷きます
腰の下あたりにバスタオルを広げて敷きます
次にバスタオルを引っ張り敷布団の下に折り込んで入れます

●硬過ぎる敷布団の改善方法
薄手の掛布団や毛布を敷くと硬さを改善できます