衝動買いのメカニズム!アンカリング効果!

衝動買いのメカニズム!アンカリング効果。衝動買いはアンカリング効果により最初に目に入った情報などが基準となってその後の判断全体を左右しています。気分が良いと楽観的になりより衝動買いを起こさせます。

■アンカリング効果について
アンカリング効果とは、最初に印象になったものが基準となって、その後の判断が左右されるという心理現象です。
これは船がイカリをおろすと底が中心となって動ける範囲が限定されることからこの現象をアンカリング効果呼ばれています。
例えば、小さい数字を見た後に品物を見ると錯覚してその品物を安く質の悪い物と見積もってしまい、大きい数字を見た後に品物を見ると質の良い高級品と錯覚して高く見積もってしまいます。
日常の買い物行動でもアンカリング効果による衝動買いの影響は大きくなっています。

■アンカリング効果による衝動買い例
元値を書いてそれを二重銭などで消して新しい値段をつけると安く感じてしまいます。
最初に目に入った数字などが基準となってその後の判断全体を左右しています。
高級品の小売り業界で鉄則とされているのは、一番高い品物をショーウィンドウに飾ること。
お店の中に入ったときに安いと感じるのはもちろん、高い物を置いている店だから他の商品も質が良いと錯覚してしまいます。
その結果衝動買いを引き起こさせます。

■衝動買い時に働いている脳
私達が衝動買いする時には脳の2つの部分が機能して買うかどうか判断しています
私達の脳には前頭前野(ぜんとうぜんや)と呼ばれる脳があり、ここでは冷静な判断をしようとしています。
大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)と呼ばれる脳では、目先のある利益に対して欲しいと強く思うような働きをしています。
この前頭前野(ぜんとうぜんや)と大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)が働いて買うかどうかを決めています。

■衝動買いに走らせる言葉
先着順、限定品、季節限定、地域限定、残りあと○○個、タイムセール、閉店セール
特に数字でより具体的に提示すると衝動買いに走らせるそうです。

■行動経済学と衝動買い
●天気の良い日は株価が上昇
気分が良いと楽観的になる

●少ないクッキーはおいしい
ケースにたくさん入っているクッキーをひとつまみ食べるのと、
残りが少なくなって食べるのでは少ない方がおいしく感じてしまう。

経済は感情や動物的な感など、そういうものが働かないと動いていかない。
経済全体にとって感情や動物的な感が非常に大きな影響を及ぼしている。