緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛、薬物乱用型頭痛、脳卒中、くも膜下出血

緊張型頭痛は締め付けられるような痛みが1日中じわじわと続く頭痛。
片頭痛はズキズキと脈打つように強く傷む頭痛。群発頭痛は目の奥などが強烈に傷む頭痛。
めまいやしびれが同時に起こった時は脳卒中の危険性が、後頭部を強烈な痛みがおそった場合はくも膜下出血の危険があります。

■頭痛について
頭痛に悩む日本人は約3000万人と言われ、10人に1人が頭痛で悩んでいます。
頭痛の原因は非常にたくさんあるので、まず自分の頭痛のタイプを知ることが大切になります。
日常的に起こる頭痛は、上手に付き合っていくことが大切になります。
頭痛には大きく分けて3つのタイプがあります。
それが緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)、片頭痛(へんずつう)、群発頭痛(ぐんぱつずつう)です。
脳卒中やくも膜下出血が原因となっている場合もあるので、いつもと違った頭痛を感じた時はすぐに病院へ行きましょう。

■緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)について
緊張型頭痛とは、締め付けられるような痛みが1日中じわじわと続く頭痛です。
緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)の人は几帳面過ぎる性格が危険とされています。
几帳面な性格だと、肩や首の筋肉が緊張してしまい、締め付けるような痛みが慢性的に出てしまいます。

■緊張型頭痛の主な原因
緊張型頭痛の主な原因は肩や首のコリです。
筋肉が収縮して血管や神経を圧迫することで頭痛が起こります。
几帳面な性格だと、自律神経が緊張して血管が収縮しやすくなります。
すると血液の流れが滞り、老廃物が溜まりやすくなります。
これが肩や首のこりの原因になり、緊張型頭痛を引き起こします。

■緊張型頭痛の対処法
緊張型頭痛の対処法のポイントは、リラックスしてコリを取ることです。
マッサージや入浴などで首や肩を温めることが良いです。

■緊張型頭痛改善体操
肩の力を抜いて、肩をゆっくり上げ下げします。
これを3回繰り返します。
首を横に倒します。
左右に3回ずつ倒します。
首をゆっくり回します。
左右に3回ずつ回します。

■片頭痛(へんずつう)について
片頭痛(へんずつう)とは、頭の片側か両側がズキズキと脈打つように強く傷む頭痛です。
片頭痛は、痛みの程度では緊張型頭痛よりも強いです。
吐き気や嘔吐を伴い、家事や仕事が出来ないぐらい痛みます。

■片頭痛の原因
片頭痛の原因は、頭の血管が何らかの刺激によって拡張して炎症を起こし、神経を刺激して起こるといわれています。
血管を拡張させる原因は様々です。

・気圧の変化
 気圧の変化を脳が感知して血管が拡張して起こります。
・朝食を抜く
 朝食抜くと、体がそれを危険だと感知して血管が拡張してしまいます。
・温度差
 急な温度変化は血管を拡張させます。
・人ごみ
 ストレスになり血管が拡張します。
・寝過ぎ
 寝過ぎは血液中の二酸化炭素濃度が上がり血管が拡張します。
・ストレス
・過度の飲酒
・まぶしい光
・騒音

■ウィークエンド片頭痛
平日はバリバリ仕事をしていますが、休日になるとリラックスしてます。
リラックスすると血管が拡張して片頭痛が起こりやすくなります。

■片頭痛を引き起こす食べ物
チョコレート・赤ワイン
チョコレートや赤ワインに含まれるポリフェノールには血管を拡張させる作用があります。
チーズ
チーズに含まれるチラミンには血管を拡張させる作用があります。
過去に口にして頭痛が起きた経験がある人は要注意です。

■片頭痛の対処法
保冷剤などで冷やすと、血管が収縮して片頭痛が治まっていきます。
温めるのは片頭痛には逆効果です。

■片頭痛と緊張型頭痛
緊張型頭痛と片頭痛の両方をもっている人は、その時の痛み方に合わせた対処法をすると良いです。
どちらか分からないときは、痛みが強く出やすい緊張型頭痛の対処法をすると良いです。

■群発頭痛(ぐんぱつずつう)について
群発頭痛(ぐんぱつずつう)とは、目の奥などが強烈に傷む激痛型の頭痛です。
群発頭痛の特長は、目の奥が痛むことです。
群発頭痛は突発的に発症し、毎日のように激しい頭痛が起こります。
症状が3ヶ月続くこともあります。
発症は1万人に1人といわれていますが、20代から40代の男性に多いのが特長です。
我慢出来ないほど激しい頭痛が数日続いたらすぐに病院に行きましょう。

■薬物乱用頭痛(やくぶつらんようずつう)について
薬物乱用頭痛(やくぶつらんようずつう)とは、鎮痛剤などの飲み過ぎで頭痛が慢性化してしまう頭痛です。
薬に頼り過ぎると、脳は痛みに対して過敏になり、反対に薬が効きにくくなってしまいます。
そのためより強い薬にたよる悪循環に陥ってしまいます。
薬には正しい容量があり、頭痛薬だと月に10日までが目安となっています。
予防薬で脳の過敏性を抑えると、頭痛がもとの片頭痛に戻っていくので、痛い時に鎮痛薬を飲めば良く効くようになります。

■脳卒中による頭痛
頭痛と同時に、めまいやしびれが起こった時は脳卒中の危険があります。

■くも膜下出血による頭痛
後頭部を強烈な痛みがおそった場合は、くも膜下出血の危険があります。