骨格バランス改善法・正しい姿勢・理想のS字カーブ!

骨格バランス改善法・正しい姿勢・理想のS字カーブ!猫背タイプにおすすめ健康体操「反りの型」反り腰タイプにおすすめ健康体操「四股の型」んな姿勢で座ても10分ごとに体を動かし、こまめに姿勢を変えることが大切です

理想的な姿勢は背骨が緩やかなS字カーブを描く状態。
しかし日本人の生活様式の変化や筋力の低下により理想的なS字カーブを描けなくなり骨格バランスを崩す原因になっています。
そのバランスの崩れが肩コリや腰痛はもちろん全身の関節にまで様々な悪影響を及ぼします。
背骨から腰にかけて緩やかなS字カーブを描いていると、体に負担の少ない理想的な姿勢になります。
このS字カーブが崩れると筋肉などの血流が悪くなりコリや痛みの原因になり、また内臓も圧迫され機能が低下し全身に悪影響をもたらします。

■理想の姿勢チェック法
リラックスした姿勢で壁に沿って立ちます
このとき肩が壁につき腰の部分に手の平1枚程度の隙間があくのが理想の姿勢です

●猫背タイプ
肩が壁につかない人は猫背タイプになります。
猫背タイプの人は上半身の姿勢から来る悪さです。
長時間同じ姿勢で座る事で筋肉などの血行が悪くなり、骨格や筋肉のバランスが崩れてきます。
猫背タイプに多いのは運転やデスクワークなど長時間同じ姿勢で作業をすることです。
同じ姿勢を取り続けると理想の姿勢を保つ脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)や肩の周りの筋肉の血行が悪くなって凝り固まってしまい、特に上半身のS字カーブが崩れてしまいます。

●反り腰タイプ
腰に握りこぶしが入る人は反り腰タイプになります。
反り腰タイプの人は腹筋が弱くお腹が出ている人が多く、腰付近におけるS字カーブが強くなっています。
肥満などでお腹が迫り出し重心が前に傾くと、それを支えようと骨盤も前に傾斜します。
その結果、骨盤付近のS字カーブが崩れ腰が反ってしまいます。
同様に腹筋の弱い人も反り腰タイプの人が多くみられます。

■相撲健康体操
相撲健康体操は高齢者の予防医療や健康増進のために、巡業先など全国各地で実施されています。
背骨を中心にいかに姿勢が大事か、普段使わない股関節を緩めるなど健康に非常に良いです。
四股・鉄砲・すり足などの動きは体の中心にある背骨を安定させる効果があります。
また高齢者の骨粗しょう症予防や転倒防止に効果的です。

■猫背タイプにおすすめ健康体操「反りの型」
両手をまっすぐ上げ、指先を見ながら後ろに体をひねるように手を振り下ろします
手を下ろすと同時に腰を落とすのがポイントです
左右合計10回繰り返します

下半身を安定させた上で上体を反らせるということで、上半身の骨格バランスを支え脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)などが効果的に鍛えることが出来ます。

■反り腰タイプにおすすめ健康体操「四股の型」
腰を深く落とし、左足に体重を乗せながら右足を高く上げそのまま下ろします
そのとき軸足にヒザを出来るだけ伸ばすのがポイントです
これを左右合計10回繰り返します
四股が上手に出来ない場合はイスを補助に使うと良いです
四股というのは足を高く上げて下ろす運動の繰り返しなので、反り腰を直す腹筋・下半身の筋力を鍛えるのに効果的です。
無理せず出来る範囲で行うように心掛けると良いです。

■座る姿勢
最も背骨のS字カーブが崩れれやすいのは「座る」ときの姿勢です。
日常生活の中でイスに座る生活は意外に長く腰に負担をかけています。
座る姿勢は骨盤が傾くため、立つ姿勢に比べ腰の椎間板に体重のおよそ1.4倍の負荷がかかってしまいます。
イスに座る姿勢は大きく分けて2つ。
電車やバスの移動など背もたれに寄りかかって座るときと、食事やデスクワークなど前かがみに座るときです。
背もたれに寄りかかって座ると骨盤が後転し猫背になりやすくなります。
食事やデスクワークなど前かがみに座ると猫背になりがちです。
どんな姿勢で座ぅても10分ごとに体を動かし、こまめに姿勢を変えることが大切です。

■正しい座り方 背もたれに寄りかかって座るとき
タオルなど座面からおよそ17〜18cm(人指し指と親指を広げた位置)を目安にタオルを丸めて挟みます
骨盤の上端部を押すと骨盤が戻り、腰の負担の少ない理想的なS字カーブを保つことができます。

■正しい座り方 前かがみに座るとき
座面の後方にクッションなどを挟み、ヒザよりも腰の位置が少し高くなるようにします
姿勢が前に傾くことで骨盤の位置が戻り理想的なS字カーブを保つことができます。