ドライブ・旅行・映画鑑賞などの腰痛対応ポイント

腰痛の原因は、生活習慣や生別 、年齢職業などが複雑に関係していますが、多くの場合、腰を支える骨筋肉の故障が腰痛の原因となっています。急性期は安静にし、回復期に少しずつ身体を動かし腰痛を予防しましょう。

■ドライブ時の腰痛対応ポイント
自動車に乗っている時の姿勢は、手足で体を支えることがほとんどなくなり、腰だけで体を支える姿勢になってしまいます。
しかし、工夫したり気をつけたりする事で腰への負担を減らす事は可能です。

●車からの乗り降りをする時は手をついて、できるだけゆっくりと行う

●シートに腰かけるときは、反動をつけておこなわず、両手で腰を軽く浮かせて前を向き深く腰掛ける

●特に長時間乗っていたあと降りるときは、できるだけ腰に負担がかからないようにし、またひねらないように注意して行う

●腰痛持ちの方はできるだけ長時間の運転を控える

●運転時間を短くしてこまめに休憩をとりストレッチなどで腰を伸ばす

●ハンドルと体の位置が離れ過ぎないようにする
ひじとひざを適度に曲げることが出来、余裕をもって動かせる位置にする

●シートの背もたれは120度くらいに倒し体重を背部でも支え腰への負担を軽くする

●やや硬めの腰当て(バックレスト)を使用すると腰の前彎を維持でき負担を軽くできます

●座席はやや硬めの方がお尻の沈み込みが少なく腰へに負担がへります

■旅行の際の腰痛対応ポイント
旅行の際にバス・新幹線・飛行機などに長時間おなじ姿勢でいることは、腰痛持ちにはつらい状況です。そんなときには腰に当てものをすると楽になります。
バックレストなどを使うと良いのですが、持ち運びに苦労してしまいます。
手軽に行える方法としては、お持ちのハンドバックやウェストポーチなどを腰に当てて使用すると楽になります。
できれば中にタオルなどを少し硬く丸めて入れ使用するとよいです。
またタオルなどを丸めて伸縮の効く袋などに入れて持ち運び、辛くなったときに使用すると便利です。
何も持っていない時は握りこぶしを腰に当てるとよいです。
可能であれば休憩時にストレッチなどをして体をほぐしましょう(長く同じ姿勢でいた状態からいきなり体を伸ばすと逆効果になることもありますので、自分の体と相談しながら程度を考えて行いましょう)。

■映画鑑賞・コンサートの際の腰痛対応ポイント
これも上の旅行の際の対応ポイントでご紹介した方法が役立ちます。
詳しくは上の旅行の際の対応ポイントをご覧ください。
映画鑑賞・コンサートでは合間の休憩時間を利用してストレッチを行ったり、あるいは腰に当てものをして壁などによりかかっても効果があります。
適度なでっぱりなどがあったらそこに腰をあててもよいでしょう。
強引に力を込めて行うと逆効果になるおそれもありますので程度を考えて行いましょう。