ギックリ腰最新研究メカニズム

ギックリ腰は、椎間板の劣化による亀裂が「不意」の動作により裂けてしまい、痛み物質の発生を引き金にして起こります。ギックリ腰は筋肉の異常緊張を起こし痛みが痛みをよび激痛となります。意識してギックリ腰を予防しましょう

■ギックリ腰の最新研究メカニズム
人間の背骨は重い体重を支えるために、大きくS字に曲っています。
しかしギックリ腰発生直後には、この背骨がまっすぐでガチガチの状態になってしまいます。
>ギックリ腰が起こると?
>椎間板の劣化から引き起こされるギックリ腰
>椎間板への圧力(ギックリ腰)
>「不意」の動作に要注意(ギックリ腰)
>姿勢活でギックリ腰に気をつけるポイント


■ギックリ腰が起こると?
背骨周辺の筋肉がつって、異常に緊張した状態になります。
背骨の筋肉、周りの神経、異常緊張のため血行が悪くなり、痛み物質が溜まっていきます。
さらに背骨の筋肉を守らなければいけないと反応して、身体を動かさないようにさらに周りの筋肉が緊張して身体がガチガチに感じるほどの状態になります。
痛みが痛みをよんで激痛が続き、そして腰で発生した痛みが、お腹の痛みを伝える神経も使って痛みを脳へ届けられるため、お腹にも何らかの異常があるように感じてしまいます。
人の身体は、臓器に重大な損傷が生じると不安感や焦繰感が生じます。
さらに椎間板からの伝達経路にも自律神経の経路があるため、ギックリ腰を非常に強い痛み・精神的にダメージを受ける痛みと感じてしまいます。


■椎間板の劣化から引き起こされるギックリ腰
椎間板は様々な動作の影響で少しずつ劣化していきます。
椎間板に大きな負担が続くと、内側から外側へ除々に小さな亀裂が入り、この亀裂が外まで達すると痛み物質が大量に発生します。
これがキッカケとなって痛みの連鎖が起こりギックリ腰の激痛になります。
椎間板はコラーゲンが何層にも重なり、中央にはゼリー状のタンパク質で構成されています。
長年この椎間板に圧力がかかり続けたり、長時間同じ姿勢でいたりすると、コラーゲンの部分に亀裂が入り、不意の動作で外側まで裂けてしまい、痛み物質が発生します。
するとこの痛み物質が合図となって筋肉がいっせいに異常に緊張しギックリ腰となります。


■椎間板への圧力(ギックリ腰)
寝ている時を1とします
・前屈み  4.0倍
・くしゃみ 2.4倍
・あぐら  2.2倍
・立つ   1.3倍。
※椎間板への圧力も適度にかからないと、椎間板に栄養が届かなくなり、椎間板が痩せ衰えていきます。


■「不意」の動作に要注意(ギックリ腰)
荷物運びの落とし穴ーギックリ腰のスイッチ
物を持ち上げる時には意識して注意しますが、下ろす時は意識していないことが多く、前屈の姿勢になりがちです。
物を持ち上げる時だけではなく、下ろす時にも注意が必要です。
ギックリ腰は椎間板のヒビだけではなく、関節のズレ、筋肉の小さな断裂なども原因と考えられています。
いずれの場合もキッカケは、意識をしていない時の「不意」の動作が要因となります。
特にギックリ腰の原因ともなる「くしゃみ」などの不意の動作は大きな負担となります。


■姿勢でギックリ腰に気をつけるポイント
●くしゃみをするときは、机などに手をつく
●朝の洗顔はイスなどに座って行う
●くつ下をはくときもイスに座ったりして行う
●掃除機をかけるときは身体全体を動かして行う
●台所仕事などはでは片足を台の上にのせて行う
●喫煙は血流が悪くなり椎間板の組織がくずれたりしてしまいます
●肥満は椎間板に負担をかけてしまいます
●イスから立つ時は机などに手をついて立つ
●立ち上がるとき「どっこいしょ」と言うことで意識して行動することができます
●うつぶせになるときは、首と片足を横に曲げると負担が少なくなります
●身体をひねるときは身体全体を使うようにする