重い物を扱う人の腰痛対策

腰痛の原因は、生活習慣や生別 、年齢職業などが複雑に関係していますが、多くの場合、腰を支える骨筋肉の故障が腰痛の原因となっています。急性期は安静にし、回復期に少しずつ身体を動かし腰痛を予防しましょう。

■重い物を扱う人建設現場や港湾、荷物を扱う人の腰痛対策
重い物を持ち上げたり下ろしたりする行動は、ぎっくり腰を引き起こしやすく、また重い物を扱う作業に中腰での作業が加わると腰部にかなりの負担がかかり腰痛を引き起こしやすくなります。
建設現場での作業、港湾現場での作業、大量の荷物を扱う作業現場では重い荷物を運んだり、持ち上げたりすることが多く、慢性の腰痛などに苦しむ人が多くいます。
また長距離トラックの運転手は長い時間運転した上に荷物の上げ下げを行うことが多く、腰痛やギックリ腰を引き起こしやすい状況にあります。

■重い物を扱う人の腰痛対策ポイント!
重いものを持ち上げたりするときは特に注意が必要です。
対応策としては、重い物を持ち上げる時は腰と腕だけでふんばって持ち上げないようにすることです。
重い物を持ち上げるときは、ひざと股関節使い、物を体にそわせて、へその下あたりまで持ち上げ、体に密着させて運びましょう。

●重い物の持ち上げ方
1:まずなるべく持ち上げる物に近付きます
2:片方のひざを地面におとして物を持ちます
3:腹筋と背筋に力を入れ腹圧を高めます
4:物を体に密着させるようにさらに近付きます
5:腰とひざを使い、荷物は体をそわせるようにして持ち上げます

■その他の注意点
・重い物は、背中に背負うか、小分けにして両手にバランスよく持つ
・重い荷物は台車で運ぶ
・低いところのものを持ち上げる場合は、膝をついて持ち上げる
・高いところのものを降ろすときには、背伸びをしないで踏み台を使う