自分で出きる緊張型頭痛対策、頭痛体操、生活習慣の見直し、姿勢を正す、休憩を取る、水泳

緊張型頭痛は頭から肩にかけての筋肉のこりや張りによって痛みを感じる神経が刺激されて起こります。
頭全体が重く締めつけられるような痛みが起こりますが、動いても痛みが強くなりません。
緊張型頭痛の基本は生活習慣の見直すことですが自分で出きる頭痛体操は効果的で、緊張型頭痛が起こってきたなと感じたときに行うと良く、日常的に頭痛体操を行うと緊張型頭痛・偏頭痛の予防にもつながります。

■緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)について
緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)は、頭全体の重い痛みや締めつけられるような痛みが起こり、動いても痛みが強くならないのが特徴となっています。

緊張型頭痛は、側頭筋(そくとうきん)、後頸筋群(こうけいきんぐん)、僧帽筋(そうぼうきん)などの頭から肩にかけての筋肉のこりや張りによって痛みを感じる神経が刺激されて頭痛が起こると考えらています。

緊張型頭痛の持続時間は人によって異なり、短い場合は30分、長い場合は1週間ほど続く場合もあります。
筋肉のこりだけではなく、そこに精神的なストレスが加わると緊張型頭痛が長引くことにもつながります。
すると姿勢を直すだけでは改善しないこともあります。

■緊張型頭痛を起こしやすい人
・長時間の同じ姿勢
・悪い姿勢
・不適切な枕
・運動不足
・なで肩の人

緊張型頭痛を起こしやすいのは、デスクワークや車の運転などの長時間同じ姿勢でいることが多い人で、特にうつむきがちな姿勢が多い人といわれています。
また長時間同じ姿勢でいたために夕方頃や仕事の終わる頃に起こしやすいのが特徴となっています。
枕の高さが低かったり高かったりすると、それが原因となって首や肩がこり頭痛が起こることもあります。
頭を支える筋肉が弱かったりすると頭痛が起こることがあります。

■緊張型頭痛チェック
1頭の両側に起こる
2圧迫・締めつけるような痛み
3我慢できる・仕事がこなせる程度の痛み
4体を動かしても痛みが悪化しない

5頭痛が起きても吐き気やおう吐はない
6光や音が気にならない、気になったとしてもどちらか一つだけ

1〜4の中で2つ以上当てはまり、さらに5と6の両方が当てはまれば緊張型頭痛と診断されます。

今までと違う頭痛が起こったり、痛みが強くなっていく頭痛の場合は脳の病気が原因の場合もあるので注意しましょう。

■自分で出きる緊張型頭痛の対処法
緊張型頭痛の多くは筋肉や肩のこりや張りで始まるので、まずは生活習慣の見直しが大切になります。

●正しい姿勢
猫背でアゴが出ている人は背筋を真っ直ぐ伸ばしてアゴを引きます。
スマホのやり過ぎに注意しましょう。
座るときは足をくまないようにしましょう。

●作業中のこまめな休憩
デスクワークを1時間ほど行ったら5分間休憩をとり、立ち上がって伸びをしたり、少し歩き回ったりすると良いです。

●自分に合った枕
頭が高くなり過ぎる枕や沈み過ぎる枕は毎晩長時間悪い姿勢でいることになります。
毎朝起きて肩こりを感じる場合は枕を見直してみましょう。

●首や肩を冷やさない
冬や夏の冷房などで寒いと感じたときは一枚羽織りましょう。

●まるぬるめのお風呂にゆっくり入る
両手を首の後ろで組むとより温かくて気持ちよくなります。

●日常的な運動
緊張型頭痛は片頭痛とは逆でじっとしていると痛みが出やすくなります。
適度な運動で筋肉をほぐすことを心掛けましょう。

緊張型頭痛に良い運動としては、水泳が良いといわれています。
水泳は頭を支える肩周りの筋肉を効率的に鍛えることができます。
ウォーキングなどのリズム運動も効果的ですが、行う際は猫背にならないようにし腕を振って行うようにしましょう。

■頭痛体操
緊張型頭痛が起こってきたなと感じたときに行うと良いです。
症状がないときにも予防的に行うと良いです。
頭痛体操は片頭痛が起こっているときは行わないようにしましょう。

●腕振り体操(頭痛体操)
ヒジを軽く曲げ胸の前に持ってきます。
顔は正面を向いたまま動かさず肩と腕を左右に振ります。
両腕にあまり力が入らないように行います。
1度に2分間行うのが目安になります。
肩がこってきたなと感じたときに行うと良いです。

●肩を回す体操(頭痛体操)
肩を前後に回します。
前に回すときはリュックサックを背負うように、後ろに回すときはコートを脱ぐように回します。
前回しと後ろ回しを交互に10回ほど行うのが目安になります。
パソコンをして疲れたなと感じたときや肩がこってきたなと感じたときに行うと良いです。

■緊張型頭痛での薬の使用
緊張型頭痛があり、肩の筋肉に触ると痛みが強い場合は、補助的に市販の頭痛薬が効く場合があります。

生活習慣の見直しで改善しない場合は、まずはかかりつけの内科医を受診すると良いです。
強い痛みが長く続く場合や強い精神的なストレスがあるようなときは、神経内科、頭痛外来、心療内科などを受診するとよいです。

■緊張型頭痛の治療
緊張型頭痛の基本は生活習慣の見直すことになります。
痛みが強い場合は、非ステロイド性消炎鎮痛薬を使うことがあります。
緊張型頭痛が頻回に起こる場合は精神的なストレスが関係していることが多くあるので、そういう場合は筋肉の緊張を緩める筋弛緩薬、中枢神経系に作用する抗うつ薬、不安が強い場合には抗不安薬などの飲み薬などを短期間使用して改善する場合もあります。

■片頭痛と緊張型頭痛の合併型
日によって頭がズキンズキンと痛む片頭痛、日によって緊張型頭痛が起こります。
日常的に緊張型頭痛が起こっていて、たまに片頭痛が起こります。

●片頭痛と緊張型頭痛の合併型の場合
片頭痛が起こったときに対処する方法
だらだらと緊張型頭痛が起こり、そこに片頭痛が起こったときに対処する方法
だらだらと続く緊張型頭痛に対処する方法
見極めが難しいので専門医の先生による診断が大切になります。