危険な血圧サージ予防、異常な血圧急上昇を下げるポイント、深呼吸で血圧を下げる

様々な血圧が上がる要因が重なり危険な血圧サージになると脳卒中や心筋梗塞のリスクが上がってしまいます。
血圧は正常に保つことが大事で、血圧が高いと脳卒中や心筋梗塞など引き起こす原因になります。
しかし正常なはずの血圧が急上昇してしまうことがあり、ほんの些細なきっかけで誰にでも起こり得ます。

■高血圧の基準
上の血圧が140mmHg未満、下の血圧が90mmHg未満が正常な血圧といわれています。
上の血圧が140〜160mmHg未満、下の血圧が90〜100mmHg未満が軽症の高血圧になります。
上の血圧が160〜180mmHg未満、下の血圧が100〜110mmHg未満が中等症の高血圧になります。
上の血圧が180mmHg以上、下の血圧が100〜110mmHg以上が重症の高血圧になります。

■血圧が上がる要因
・タバコ(ニコチン):21mmHg
・深酒:20mmHg
・緊張:20mmHg
・起床:20mmHg
・月曜日:19mmHg
・階段:19mmHg
・睡眠不足:15mmHg
・トイレ:12:mmHg
・通勤:9mmHg
・寒さ:9mmHg
・コーヒー(カフェイン):8mmHg

朝は血圧を抑制する力が弱くなっている時間帯のため血圧が上がりやすくなっています。

■血圧サージについて
サージとは波という意味で、血圧のスイングするような上昇をいいます。
私たちの血圧は常に変化していて、ある程度の変化であれば短時間で元に戻ります。
しかし高い圧力の巨大な波が襲いかかると血圧が極めて高い状態が長時間続いてしまうことがあります。
血圧のサージの影響は頭にズドンといってしまい脳卒中の引き金になることがあります。

■血圧サージチェック
朝起きて1時間以内に血圧を測ります。
上の血圧と5日間の平均が135mmHg以上、なおかつ低い日と高い日の差が20mmHgを超えていたら血圧サージが起こっている可能性があります。

■危険な血圧サージ
55mmHgを超えるサージはとても危険だと考えられています。
朝起きてから2時間の平均の血圧が夜寝ている時の血圧と比べて55mmHg以上高くなっている場合は危険だと考えられています。
何かのタイミングのときに重なって戻らなくなる状態のときが危険な血圧サージになります。
起床してから2時間以内は血圧が上がりやすくなっています。

■深酒が危険な血圧サージにつながる
お酒は一時的に血管を広げて血圧を下げますが、深酒により睡眠時無呼吸を引き起こす原因にもなります。
すると呼吸が何度も止まって血圧が何度も跳ね上がってしまいます。
またアルコールの影響で神経が興奮状態になるため眠りが浅くなってしまいます。
本来血圧が低くなるはずの睡眠中も変動が続いたまま朝を迎えてしまい、結果血圧が高くなってしまいます。
ビールは大瓶2本半、日本酒は2合以上は要注意です。

■血圧が上がりやすい病気
・肥満
・糖尿病

■血圧サージを減らすポイント
危険な血圧サージを減らすポイントは、血圧を上げるリスク要因を減らすことにあります。
大きな血圧サージのピークを減らすことも大切になります。
血圧上昇のタイミングをずらして予防することも大切です。
年をとると血圧の幅がだんだん大きくなっていくため、年を重ねるほど血圧に気をつけることが大切になります。
血管をやわらかくして血圧サージのリスクを回避することも大切です。

■運動で血圧サージの予防
運動は血管がしなやかになる物質を出して血管をやわらかくしてくれます。
危険な血圧サージの予防にはウォーキングなどの有酸素運動が効果的です。
運動すると血流が早くなり血管の細胞を刺激され、一酸化窒素という物質を放出して血管がやわらかくなります。

■血圧サージ予防
・ベルトをゆるめる
・スリッパを履く
・深呼吸

●ベルトをゆるめて血圧サージ予防
肥満の人はベルトがきつ過ぎて大動脈を圧迫して血圧が高くなっていることがあります。

●スリッパを履いて血圧サージ予防
足元は体の他の部分より寒さを感じやすくなっています。
冬の朝に起きて床に足が触れた時が血圧が急上昇しやすくなります。
スリッパを履くだけでも血圧の上がりを抑えられます。

●深呼吸で血圧サージ予防
5秒で1回の深呼吸を6回行います。
深呼吸の効果は一時的ですが、緊張したときやイライラしたときに行うと効果的です。