大根で血管の老化予防、イソチオシアネートで動脈硬化・がん予防、先端をすりおろしビタミンCを加える

大根に含まれるイソチオシアネートには動脈硬化を進める活性酸素を除去する作用、血管の炎症を抑える作用があります。
イソチオシアネートは大根の先端部分をすりおろすことで量が多くなります。
さらにレモンなどのビタミンCを加えるとさらにイソチオシアネートが生成されます。

■血管の老化を止める成分「イソチオシアネート」
大根に多く含まれるイソチオシアネートには血管の炎症を抑える作用があるということが知られています。
血管の老化や動脈硬化を抑制する効果が期待されています。
また加齢に伴う様々な病気の発症リスクを抑える効果も期待されています。

大根の葉は放置するとすぐに枯れてしまい大根の水分も奪うため、収穫と同時に切ってしまうそうです。
大根を切ったときに出る小さな粒状の泡こそイソチオシアネートをたっぷり含んだ水分です。

■イソチオシアネートの動脈硬化予防の効果
・動脈硬化を進める活性酸素を除去する作用
・動脈硬化の原因となる血管の炎症を直接抑える作用

■イソチオシアネートのがん予防の効果
イソチオシアネートが解毒酵素を増やす作用があり、それによって発がん物質を除去します。
その結果、肺がんや大腸がんの発症リスクを下げるという報告もあります。

■イソチオシアネートは調理法によって量が変化
大根のイソチオシアネートは調理法によって量が変化します。
大根をおろして食べるのが一番イソチオシアネートのが高くなります。
大根の中にはイソチオシアネートは存在せず、元になる2つの成分が存在しています。
噛んだりすりおろしたりすることで細胞が壊れ、成分が合わさってイソチオシアネートが生成されます。

イソチオシアネートの元になる成分は熱や酸に弱く、長く漬け込むことでも減ってしまいます。
すりおろすことが一番イソチオシアネートの量を増やすことができます。

イソチオシアネートには辛味という特有の味があります。
これは大根の持っている防御機能で、虫や動物が食べた時に辛味で嫌がるようになっています。

■イソチオシアネートを効率良く摂るためのポイント
・大根の先端部分をすりおろす
・おろし汁も一緒に摂取
・レモンをかける

●大根の先端部分をすりおろす
葉っぱに近い部分、真ん中、先端でイソチオシアネートの量は大きく違います。
先端部分でイソチオシアネートは多く生成されています。
大根の先端部分のイソチオシアネートの量は、大根の葉っぱ側の約6.2倍にもなります。
大根は先端が成長していくので、身を守るためにイソチオシアネートを多く生成します。
また皮に近い部分でもイソチオシアネートは生成されるので、皮ごとすりおろすのも効果的です。

●おろし汁も一緒に摂取
イソチオシアネートは水に溶けやすいため、すりおろしたときに出る水分にも多くのイソチオシアネートが含まれています。
汁を捨ててしまうのはイソチオシアネートを捨ててしまうのと同じことです。
できるだけ一緒に摂取するのがポイントです。

●レモンをかける
大根の細胞に含まれる成分は、ビタミンCと一緒になるとさらにイソチオシアネートを生成します。
レモンだけに限らず、スダチ、カボス、橙(だいだい)なども効果が期待できる食材です。

■イソチオシアネートを摂取できる食材
・大根
・キャベツ
・ブロッコリー

■青首大根
青首大根は最もポピュラーな大根のひとつで、葉に近い部分が少し青みがかっているのが特徴です。
青首大根は日に当たることで土から出た部分だけ緑色に変化し甘味が増します。

■白首大根
白首大根は主にたくあんに使われている品種で、塩漬けにすると旨味成分が増えて美味しさが増すといわれています。
収穫された白首大根は土付きのまま3日間塩漬けにし、洗った大根は全国の業者に運ばれて味付けされてたくあんになります。

■大根のなます和え
細切りにして塩揉みし、キュウリやニンジンと一緒に酢に2時間ほど漬けます。