間食で低血糖予防して睡眠改善、睡眠前のドカ食いを止めるポイント、臓疾患の予防

血糖値は下がっている方が良いと思いがちですが、下がり過ぎると睡眠の質が悪くなることがあります。
昼食と夜食の食事間隔が長くなるとドカ食いにつながり睡眠中の低血糖につながることがあります。
軽い間食をすることでドカ食いを予防することが低血糖予防して睡眠の質を改善することにつながります。

■血糖値について
血糖値とは血液中の糖の量をいいます。
1日の間の変動幅が上限の140を超えれば高血糖ということになります。

■アルコールと血糖値の関係
通常食事をしたとき食べ物は肝臓で糖に分解され、肝臓が糖を血液に流して血糖値が上がります。
食事でお酒を飲んだときは肝臓はアルコールも分解し、アルコールを優先的に分解します。
そのため血糖値は上がりません。
血糖値が低いと体は栄養が取れていないと勘違いして空腹感が強くなります。
アルコールの分解が終わると食べた物が分解され、最終的には血糖値が上がっていきます。
そのためお酒の空腹感でシメを食べてしまうと糖の二重取りになってしまいます。

■狭心症と血糖値の関係
狭心症とは心臓をとり巻く太い血管が狭くなり血液が十分に届かなくなる病気です。
狭心症の主な原因のひとつは血糖値が高い高血糖です。
糖が血管を傷つけ、その結果血管が狭くなってしまいます。

■低血糖と心臓疾患の関係
人間の体にとって糖は必要不可欠なエネルギー源のため血糖値が下がり過ぎたら戻す仕組みが体に備わっています。
血糖値が70を切ると働くのが交感神経で、興奮して血糖値を上げろという指令を出します。
すると膵臓や肝臓といった様々な臓器がフル稼働して体の中で糖が生み出されます。
絶食をしたとしても体は血糖値が70を超えるように保とうとします。

しかし交感神経が興奮すると血管が縮んだり血液が固まりやすくなったりもします。
低血糖状態が何度も繰り返されると血管がダメージを受けるため、心臓では心筋梗塞、脳では認知症など様々な疾患につながる危険性もあります。

■ドカ食いで低血糖状態になる仕組み
食事をすると血液中に糖が増えます。
すると膵臓からインスリンというホルモンが分泌され血液中の糖を体に吸収させます。
こうして血糖値は一定の範囲内に保たれます。
しかし食事間隔が長くなりドカ食いすると血液中に糖が一気に増えて食事間隔が長が急上昇してしまいます。
すると膵臓は急いで血糖値を下げようと大量のインスリンを放出します。
その結果、必要以上に糖を体に吸収させてしまい血糖値が下がり過ぎることがあります。

■低血糖のサイン
・夜に睡眠の途中で目が覚めてしまう
 (トイレのためではない場合は要注意)
・食事の間隔が長く、夜遅い時間にガッツリ食べる習慣がある

低血糖には自覚症状がほとんどありませんが、上の2つが当てはまる人は低血糖になっている可能性があります。

■間食で低血糖予防
食事間隔が長くなりそうな時は、おにぎりなどの炭水化物を少し食べた方が良いそうです。
すると夜のドカ食いにつながりにくくなります。

■間食時の注意点
低血糖が起こりやすくなるのは空腹時間が長過ぎた後にドカ食いをすることです。
晩ご飯が遅くなりそうな時は小腹が空いたときに我慢をし過ぎずに「おにぎり1個」ほどの軽い間食が良いです。
間食をしたときの晩ご飯は控え目にしましょう。

夕食の炭水化物を早めに食べる方法は分食(ぶんしょく)と呼ばれ、糖尿病患者の食事法の1つでもあります。
野菜を先に食べると血糖値の上がり方を緩やかにしてくれます。
オクラや納豆などのネバネバ食材も血糖値を上がりにくくしてくれます。
無理せず食事の工夫で低血糖を防ぎ、血管や心臓をいたわることも大切です。