スマホ依存が脳過労の原因に、スマホの事を忘れる時間を作る、脳過労回復法

スマホを始めとした生活に欠かせないデジタル機器は便利ですが、スマホの使い過ぎで脳や身体に変調をきたす人が増えています。
中でも脳過労と呼ばれる脳の異常事態が増えています。

物忘れや会話が成り立たないなど認知症に似た生活に困る症状が出ています。
デジタル機器の使い過ぎ、スマホやパソコンの使い過ぎによって認知機能が低下し脳過労と呼ばれる状態になる危険性が高まります。

■脳過労(のうかろう)について
脳過労とは脳が披露して疲れが溜まり心身に影響を及ぼしている状態をいいます。
その症状は認知症の初期症状と似ていて、日常生活にも困るほどだといわれています。

●認知症の初期症状
・物忘れ
・集中力や作業能力の低下
・理解力や判断速度の低下
・人柄が変わる

■暇つぶしのスマホが脳過労の原因になる
スマホは暇つぶしや脳トレになるともいわれていますが、実は逆に脳は不健康になると考えられています。
トイレ、お風呂の中、寝る前など特に目的もなくスマホを使用。

■脳のオーバーワーク
脳が働き過ぎてオーバーワークの状態を続けていると脳の機能が低下するという現象が見られます。
脳の情報処理には入力・整理・出力の3つのステップがあります。
情報を入れる入力、その情報の整理、話すなどの出力です。

●入力
情報は主に目から入ってきます。
スマホは本と比べると文章以外に画面の光、色広告などの動画、リンク先へのボタンの選択など複雑な情報が多いといわれています。
すると脳では外から入ってきた情報を処理する場所がいっぱいになってしまいます。

●整理
膨大な情報が入り続けるで整理整頓が間に合わず、脳がまるでゴミ屋敷のような状態になってしまいます。

●出力
その結果、情報が取り出せず漢字や人の名前を忘れる、言葉が出ず会話ができないといった症状が現れます。 この状態が脳過労になります。

■ぼんやりする事で脳過労を回復
実は脳にはぼんやりするときに情報を整理するデフォルト・モード・ネットワークという回路があります。
デフォルト・モード・ネットワークは脳が働いていないと思うような、ぼんやりした時に働き出していると考えられています。
つまり脳がぼんやりする事で脳がゴミ屋敷になることを防ぎ脳過労が回復すると考えられています。

■スマホ依存症の予備軍
指を動かしたり何かを触ったりする行為は、スマホの代わりを求める行為でスマホ依存症の予備軍とも考えられます。
スマホがないと落ち着かずぼんやりできないばかりか、脳にも心にも影響が及びます。
依存症の基本的な行動は、自分自身が依存症であることに気づいていないことです。

■脳過労セルフチェック
・よく眠れない事が多い
・ここ数年で物忘れが増えた
・よくイライラする
・やる気や興味がわかなくなった
・仕事や家事の段取りが悪くなった

3つ以上当てはまる人は脳過労に要注意です。

脳過労は脳の情報処理能力の低下や心身のバランスが崩れることで症状が現れます。
ぼんやりする時間が大切になります。
そのぼんやりする時間がデジタル機器によって奪われてしまい、それがデジタル脳過労という状態を生み出しています。

■スマホの使用時間
スマホやパソコンなどを使用するときに明確な目的をもって使う場合は使用時間に問題はありませんが、短時間でも暇つぶしで無意識に使用する場合は注意が必要です。
ながらスマホが脳過労の原因となります。

■マルチタスク
2つの異なる行動を同時に行う事をマルチタスクといいます。
お風呂スマホ、歩きスマホ、信号待ちスマホなど。
脳は2つの違うことを行う事が苦手で、特にテレビやパソコンをしながらの「ながらスマホ」は最悪といわれています。
テレビやスマホを同時に使うと情報量が大幅に増えて脳にもストレスがかかります。
その結果、脳の神経細胞にダメージを与えてしまいます。
ただし認知症予防を目的とした脳を刺激するマルチタスクトレーニングもあります。

■スマホの事を忘れる時間を作る
自然があると気持ちよくデジタルデトックスができます。
焚火の炎を見つめてぼんやりすることで脳の情報整理に大切なデフォルト・モード・ネットワークが活性化し、脳が整理されます。

■脳過労回復法
単調なリズム運動が脳過労回復に効果的です。
神経伝達物質セロトニンが脳の疲れを回復してくれます。
足踏みをするだけでも効果が期待できます。