梅雨のだるさは気温差と気圧差が原因、自律神経を整えて「梅雨だる」対策、耳栓・耳マッサージで気圧差対策

梅雨だるは倦怠感や無気力感のだるさや天気痛とも呼ばれる頭痛や関節痛など梅雨時期に起こる身体の不調のことをいいます。
梅雨のだるさは気温差や気圧差が原因となる自律神経の乱れにあります。
生活習慣を改善し、食事・運動・睡眠で自律神経を整えることが大切になります。

■梅雨だる
梅雨だるは身体のだるさや天気痛とも呼ばれる頭痛や関節の痛みなど、梅雨の時期になると出てくる不調のことをいいます。
梅雨だるはさぼりや怠けだと誤解されがちですが病気と考えられているため正しく対処が必要といわれています。
梅雨だるは推定約1千万人もの人が悩んでいるともいわれています。

■梅雨だるは自律神経が関係している
梅雨だるは自律神経が関係しているといわれています。
自律神経とは脳から脊髄を通って枝分かれし、全身の臓器に張り巡らされている神経のことをいいます。
自分の意思で動かせない心臓・胃・腸などの臓器を24時間コントロールしています。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、この2つの神経のバランスによって臓器の動きがコントロールされています。
交感神経は活動する神経で、車でいうアクセルにあたります。
例えば、会議でプレゼンをしているときは心拍数が増加し血圧が上昇し緊張しやすくなります。
これは交感神経が優位になっている証拠です。
副交感神経は休む神経とも呼ばれ、車でいうブレーキにあたります。
睡眠前は心拍数が減少し血圧が下降、身体が落ち着き眠りやすくなります。
これは副交感神経が優位になっている証拠です。
この2つの神経がバランスよく活動することで健康な毎日を送ることができます。

■気温差が梅雨だるの原因
人は寒くなると体温を維持しようと交感神経が優位になり、血管を収縮させて血圧が上がります。
しかしこのことが影響し身体に不調が出る人もいます。
急激な寒さを感じ交感神経が優位になることがきっかけで脳から痛み物質が漏れ出し、様々な身体の不調につながると考えられています。

ひざなどの古傷は治ったと思っていても痛みの神経が敏感になっている場合があります。
そういった人の古傷は交感神経とも異常なつながりかたをしているため、寒さで交感神経が優位になると痛みを感じやすくなります。

交感神経が上手く働かないと寒い場所では血管を収縮させることができず体温が下がってしまいます。
すると眠気が起こり、倦怠感や無気力といっただるさにつながってしまいます。
規則正しい生活をしていくことで自律神経は整ってきます。

■自律神経を整えるポイント
・食事
・運動
・睡眠

気温差で不調のある人は以下のポイントおさえると自律神経を整えるのに効果的です。

●食事
エネルギー源となるビタミンB群、ストレスから守ってくれるビタミンCがおすすめです。
朝食は自律神経を整えるてくれるので食べた方が良いです。

●運動
負荷が少なく続けられるウォーキングなどの軽い有酸素運動などが理想です。

●睡眠
眠る直前に刺激の強いスマホやパソコンなどの操作はよくありません。

■気圧差が梅雨だるの原因
気圧とは空気の密度のことで、高気圧のときは晴れ、低気圧のときは雨というように天候に関係することで知られています。
天気が変わる梅雨の時期は気圧が激しく上下します。

気圧差が梅雨だるの原因となるのは耳の中にある内耳(ないじ)が関係しています。
内耳とは鼓膜の奥にある三半規管などのことをいいます。
視界と連動して身体のバランスをとる働きがあり、気圧の変化も感知して脳に伝えています。
気圧の変化は目に見えないため、人によっては脳が混乱してストレスとなり自律神経のバランスが崩れてしまいます。
そのため頭が痛くなったり体調が悪くなったりします。

■気圧変化で体調が悪くなる人ならない人
気圧変化で体調が悪くなる人ならない人の差は、内耳が敏感な人とそうでない人の差になります。
生まれ持った体質の問題もありますが、自律神経が乱れるような生活習慣をしていることも大きな原因となっています。

■梅雨だるチェック
●気圧差チェック

・乗り物酔いしやすい
・天気の変化に敏感だ
・新幹線や飛行機に乗った時に耳が痛くなりやすい

●気温差チェック
・暑い時期にのぼせやすく寒い時期に冷えやすい
・天気によって気分に浮き沈みがある

■耳栓で気圧差対策
気圧差による梅雨だるには耳栓がおすすめです。
日常で使うように装着するだけで体調不良になりにくくなります。
耳栓をすることで内耳にかかる気圧のダメージを少なくできます。
すると自律神経に影響が出ないので体調が変化が出ません。

■耳マッサージで気圧差対策
両耳を指でつまみ上・下・横に5秒ずつ軽く引っ張ります。
そのままの状態で耳を引っ張りながら後ろに向かってゆっくり5回まわします。
耳を包むように折り曲げ5秒間キープします。
耳全体を手の平で覆い、ゆっくり円を描くように5回マッサージします。
親指を耳の後ろに当てて、手のひらにアゴを乗せ5秒間上に引っ張ります。

耳マッサージで内耳の血行が良くなり、過敏な内耳の症状を抑えてくれます。
毎日続けて行うと内耳の敏感さを改善する効果が期待できます。
1日3回くらい行うとよいそうです。

■入浴のポイント
寝る前の入浴は熱すぎないようにするのが大事になります。
39〜40°のお風呂が理想的です。
身体がリラックスして眠りやすくなります。