夏の脳梗塞の予防ポイント、脳梗塞の予兆に注意、一過性脳虚血発作、脳梗塞の予防食材、運動で脳梗塞予防

夏場は寝汗をかきやすくなるので朝方は脳梗塞に注意が必要です。
突然襲いかかる脳梗塞には大きな発作の前に予兆が現れることがあります。
一時的な体の片側が麻痺、意味を持たない言葉を発するなどが予兆として現れることがあります。

■脳梗塞について
脳梗塞とは脳の血管が詰まることで起こる病気です。
発症したら一刻も早く治療を始めないと死に至ることも多くあります。
脳梗塞の死亡率は、気温が32℃を超えると急激に増加するというデータもあります。
脳梗塞を起こすと約5割の人が後遺症を残してしまうので注意が必要です。

■脳梗塞の種類
・ラクナ梗塞
・アテローム血栓性脳梗塞
・心原性脳塞栓症

●ラクナ梗塞について
ラクナ梗塞とは脳の比較的細い血管が詰まることで起こる脳梗塞をいいます。

●アテローム血栓性脳梗塞について
アテローム血栓性脳梗塞とは頸動脈などの比較的太い血管に起こる脳梗塞をいいます。

●心原性脳塞栓症(しんげんせいのうそくせんしょう)について
心原性脳塞栓症とは、心臓にできた血栓が血流にのり脳に運ばれ詰まることで起こる脳梗塞をいいます。

■脳梗塞の予兆「一過性脳虚血発作」
脳梗塞の大きな発作が起こる前に気づくことができるポイントがあります。
脳梗塞と同じような症状が一時的に出るけど消えてしまうという一過性脳虚血発作が起こります。
一過性脳虚血発作とは、小さな血栓で一時的に脳の血管が詰まって起こる様々な異変のことです。
一過性脳虚血発作を起こした人の6人に1人は本当の脳梗塞を起こすといわれています。
予兆を経験してから2日以内が危険だといわれています。
一時的に体の片側が麻痺するのは脳梗塞の典型的な予兆のひとつです。
気になる人は一刻も早く医師の診断を受けることが大切です。

■脳梗塞の予兆「失語」
脳梗塞の予兆のひとつとして日本語にならない言葉を発するということがあります。
しゃべっている言葉そのものの発声はキレイに出ていますが中身がおかしくなります。
意味を持たない言葉を発するのも脳梗塞の予兆になります。

■脳梗塞の予兆「半側空間無視」
自分が認識している空間のうち左側だけを無視してしまうため、食事中に左側にあるご飯をまったく食べなくなるということがあります。
脳の右側の空間認知を司る部分が詰まることで、見えているにもかかわらず認識できなくなります。

■夏場の脳梗塞になりやすい時間帯
午前4時から正午までが脳梗塞を発症しやすい時間帯といわれています。
夏は寝汗などで体内の水分が失われやすい状態になります。
血管の中の水分も失われて血液がドロドロになり脳梗塞の原因になります。
夏場は寝汗で脳梗塞の危険が増してしまいます。

■水分補給で脳梗塞予防
就寝前と起床後にコップ1杯の水分補給をすることで脳梗塞の予防につながります。

■夏場の脳梗塞に注意が必要な飲み物
・アルコール
・コーヒーや緑茶

夏場の脱水を軽減するのは水・麦茶・スポーツドリンクなどを飲むとよいそうです。

●アルコール
夏場は暑いためについついビールをのみがちですが、アルコールの利尿作用で飲んだ量より多くの尿が出てしまいます。

●コーヒーや緑茶
コーヒーや緑茶に含まれているカフェインには利尿作用があるので、飲んだ分が尿で出やすくなります。

■脳梗塞は発症後4時間半以内
脳梗塞は発症後4時間半以内であれば頭の中の血管に詰まった血栓を溶かして血流を再開させることができる「t-PA」という薬が使えます。
4時間半までしか使えない薬なので、できれば3時間くらいまでに病院にいくことができれば治療のチャンスが出てきます。

■運動で脳梗塞予防
運動を続けることで脳梗塞の原因となる高血圧や動脈硬化の予防につながります。

■脳梗塞予防につながる食材
・タマネギ
・黒酢
・味噌
・ネギ
・トマト
・イチゴ
・小豆

タマネギに含まれるケルセチン、黒酢に含まれるクエン酸が脳梗塞の原因にもなる高血圧や動脈硬化の改善に効果が期待できます。
味噌にはリノール酸や大豆レシチンが含まれ、コレステロールの上昇を抑えて脳梗塞の予防にもなります。
ネギに含まれるアリシンには血栓を出来にくくする働きがあります。
トマトには抗酸化作用が抜群のリコピンが豊富に含まれ脳梗塞の原因にもなる動脈硬化を防ぐ効果があります。
イチゴと小豆には血管の老化を防ぐポリフェノールが豊富に含まれています。