日常生活の中で行える若返りトレーニング、筋肉を鍛える、筋膜をほぐす

歳とともに動くことが少なくなっていくと今まで出来ていた動作などがしづらくなってきます。
筋肉は動かさないと体自身が必要ないと考えてしまい少しずつ減っていってしまいます。
筋肉は80歳・90歳になっても鍛えれば筋肉量を増やすことができます。
若返りトレーニングを日常生活の中で取り入れたりして習慣化させることが若返りに大切になります。

■階段を上がるのがつらい人の若返りトレーニング
イスに腰掛けて腰をまっすぐ伸ばします。
片方の足を伸ばして5秒間キープします。
ゆっくり戻します。
反対側も同様に行います。
左右10回ずつ1セット、1日3セット行います。
ポイントはイスに深めに座って腰はまっすぐ保つことです。
腰を丸めると筋肉は十分に鍛えられません。

■つまずきやす人の若返りトレーニング
イスの背にもたれて座ります。
両足を少し前に出して足の底をしっかり着けます。
片方のももを引き付けながら、つま先を上げ5秒間キープします。
ゆっくり下ろします。
反対側も同様に行います。
左右交互に行います。
ポイントは前傾姿勢にならないように背もたれにしっかり背中をつけて行うことです。

■高い所に手が届かない人の若返りトレーニング
両腕を上げて胸を張り20秒間キープします。
両ヒジをつけて上に持ち上げていき、ヒジが離れそうになる位置で止めて10秒間キープします。
お腹に力を入れながら行います。

■瓶のふたが開けにくくなった人の若返りトレーニング
手の指の第二関節を曲げます。
指を曲げたまま握ります。
指を伸ばします。
指を手の平につけます。
手を広げて伸ばします。
関節を意識して行います。

■日常生活の中での若返りトレーニング
掃除機をかけるときはホースを長く持ち、股関節とヒザを曲げるように1歩踏み込んで戻すようにして掃除します。
窓拭き下の方を拭く時は前屈みになるのではなく、しっかり腰を落として窓を拭くようにします。

■歩く若返りトレーニング
アゴを引いて胸を張り立ちます。
普段歩くよりも5cm〜10cm遠く出すように足を前に出します。
手は前に大きく振り、反対側は後ろに伸ばすよう大きく振ります。
足を前に出すときに後ろの足のお尻に力が入るようにします。
お腹にも力を入れるようにして歩きます。
全身の代謝が上がるダイエット効果も期待できます。
後ろに振る腕はしっかり伸ばして大きく振ると歩幅が広がりやすくなります。
お尻やお腹の筋肉を意識しながら行うと歩くことはもちろん転倒防止にも役立ちます。

■筋肉量が減ることによる痛みの悪循環
筋肉のおおもとは筋線維(きんせんい)で、これが集まって筋肉となっています。
筋線維は使われないと萎縮して細くなり筋肉量は減ってしまいます。
加齢と共にあちこちに痛みが起こると動くことが少なくなり、動かないことで筋肉が衰えてさらに痛みが強くなるという悪循環におちいってしまいます。
家の中ですらそれまでの生活が出来なくなっていくと最終的には寝たきりになってしまう可能性があります。

■理学療法・モビライゼーション
理学療法とは、日常的な動作を回復させるリハビリなどの治療をいいます。
モビライゼーションは動きが悪くなった関節や筋肉の動きを良くする治療をいいます。
長い間動かさなかったり無理な姿勢をとったりすることで凝り固まってしまった筋肉を動きやすくするように揉みほぐして動きやすくします。

■安定性エクササイズ
関節周りの筋肉を鍛える運動をいいます。

■筋膜のねじれが痛みの原因になる
筋膜(きんまく)とは全身の筋肉を覆っている膜のことをいいます。
筋肉の中にまで入り込んで筋肉を支えて動きをサポートしています。
一部の筋膜が手術などで縮こまることで他の筋膜まで引っ張り痛みの原因になることがあります。
悪い姿勢や偏った動きでも筋膜のよじれが起きます。

■筋膜マニュピレーション
筋膜のねじれを手を使って解きほぐす治療法です。
筋膜をほぐすと筋線維も動きを取り戻すことができ、筋の力も戻り、柔軟性がよくなり、動きもよくなります。

■上半身の筋膜をほぐす
肩幅に足を開き、両手をテーブルの上に置きます。
前に手をすべらせるようにしながら指の先を伸ばします。
アゴを引き、腰を真っ直ぐにしながら30秒〜90秒間キープします。
元に戻します。
筋膜は90秒間伸ばすのが一番良いといわれています。
股関節を意識して体を直角に曲げるのがポイントです。