とろろ昆布のカリウムで高血圧改善、腎臓の機能低下が筋力低下につながる

運動をしていても筋肉が衰えてしまう人がいます。
運動をしているのに筋肉の衰えが進む人の中には、腎臓の機能が低下していることが関係していると考えられています。
カリウムで余分な塩分を排出し高血圧を改善することが、腎臓の機能低下を防いで筋力低下を予防してつまづき転倒の予防につながっていきます。

■足腰の筋力の衰えテスト
40cmほどの高さのイスから反動をつけないで片足で立ち上がり3秒キープできるかどうかをチェックします。
うまく立ち上がれなかったり、バランスを崩したりすると足腰の筋力が衰え始めている可能性があります。

■夜間頻尿が運動をしても筋肉の衰えが進むサイン
夜間頻尿にはいくつか原因がありますが、そのひとつとして腎臓の働きが落ちてきた場合に初期の段階で夜間に尿の回数が増えるということがあります。
倦怠感、むくみ、動悸、息切れ、乾燥肌、夜間頻尿は腎臓の機能が落ちると現れる主な症状になります。

■腎臓の機能が落ちると筋肉の衰えが進む
筋肉細胞が必要とする栄養分を体内の脂肪を使って作り出しているのが腎臓から分泌されるホルモンです。
そのため腎臓の機能が落ちると、そのホルモンが分泌されなくなるため筋肉細胞が栄養不足になります。
そのためいくら運動をしても筋肉が衰えるという事態におちいってしまいます。

■腎臓は全身の健康を維持するための要
腎臓は全身の健康を維持するための大切な要となる臓器といわれています。
そのため腎臓が悪くなると全身に様々な悪影響が出てきます。

■高血圧が腎臓を悪くする原因
腎臓は体内でも特に細い毛細血管の集まりです。
糸球体という毛細血管の集まりがろ過装置となり、血液から老廃物をこし出して尿を作っています。
糸球体はひとつの腎臓に100万個ほどあり、2つで200万個ほどあります。
しかし高血圧になるとろ過装置が破壊されて減っていってしまいます。

糸球体の毛細血管は髪の毛の10〜20分の1の細さになります。
腎臓の毛細血管には太い血管から大量の血液が流れ込んでいるため、高血圧になるとその負荷に耐え切れなくなりろ過装置が次々と破壊されてしまいます。
その結果として腎臓の機能が低下して筋肉の衰えが進み、つまづき転倒のリスクがアップしてしまいます。

■腎臓の毛細血管
腎臓の毛細血管の直系は約1000分の5mmになります。
大動脈の直系は1cmのため腎臓の毛細血管の約5000倍にもなります。
そのため血液が流れ込むほど大きな負荷がかかることになります。
特に高血圧になると負荷が増すため200万個の糸球体のろ過装置が破壊されていきます。

糸球体は一度壊れると元には戻りません。
ある程度の糸球体が残っていれば減った分もカバーして腎臓の働きを維持することも可能です。
そのため高血圧の改善などで腎機能を回復すれば筋肉を増やして転倒を防ぐことが可能となります。

■とろろ昆布のカリウムで血圧改善
とろろ昆布は乾かした昆布を特殊な刃物でふわふわに削り出して作られます。
とろろ昆布には塩分を排出するカリウムが多く含まれています。
カリウムは緑黄色野菜・果物・海藻に多く含まれるミネラルの一種です。

厚生労働省の推奨する1日のカリウム摂取量は2600mgとされています。
日本人女性のカリウム平均摂取量は約2300mgのため300mg不足しているといわれています。
300mgのカリウムをとろろ昆布に換算すると約6gほどになります。
片手でひとつかみした程度になります。