糖尿病対策!血糖値を計り糖尿病を改善!

■糖尿病について
糖尿病は、単に尿の中に糖がまざる病気と思いがちですが、実は血液の中の糖分が増え過ぎることで様々な障害が出てくる病気です。
血中の糖が多いと、その影響で血管の壁が除々に傷んでボロボロになってしまいます。
糖尿病の合併症の恐さは、主に毛細血管が破れることが原因ですが、太い血管も傷つけられてしまうので放っておくと大変危険な状態です。
糖尿病は空腹時の血糖値で診断され、その値が110美万であれば正常です。
糖尿病の予防と治療には、運動と食事制限をしっかり行うことが最も重要です。
危険なことは血糖値が高いことです。 血糖値が140を超えると脳硬塞や心筋梗塞の危険性が2倍になり、200を超えると危険性が3倍になります。

■隠れ糖尿病について
生活習慣が原因で起こる2型糖尿病の場合、健康診断は正常な人、糖尿病になりかけている人、糖尿病になってしまった人に分類されます。
しかし正常だと診断された人の中にも、知らないうとに糖尿病にかかってしまっているような人がいます。
これが隠れ糖尿病です。
ある日突然、糖尿病の合併症である脳硬塞や心筋梗塞におそわれる危険が高い人です。

■血糖値の変化
●正常な人

食事を摂ると血糖値はいったん上がって2時間経つと元の値に戻ります。

●糖尿病の人
空腹時から血糖値が高い状態にあり、食事を摂ると血糖値が勢い良く上がって数値も高いです

●隠れ糖尿病の人
食事を摂ると血糖値は糖尿病の人と同じくらい激しく上がりますが、2時間経つと元の値に戻ります。

●隠れ糖尿病予備軍
食事を摂ると血糖値は隠れ糖尿病の人ほどではありませんが、正常な人より高く上がります、2時間経つと元の値に戻ります。

■隠れ糖尿病の検査(ブドウ糖負荷試験)
ブドウ糖液を飲んで、2時間経ったところで採血をし測定します。
ブドウ糖負荷試験はたいていの病院や診療所で受けられるそうです。

■糖とインスリン
インスリンは膵臓(すいぞう)のランゲルハンス島で作られるホルモンです。
血液の中で糖が増えてくるとインスリンがきて糖を捕まえ細胞の中に届けてくれます。
もしインスリンがないと、糖は自分の力では細胞に入れないので血中の糖が増えてしまいます。
これが血糖値が高い状態です。
血糖値が高ければ高いほど血管を早く傷めてしまいます。
食べ物が消化吸収されると血液中の糖が増えてきます。
血糖値が高いままにしておくと血管が早く傷付き危険な状態になります。
インスリンは血中に増えた糖を素早く処理してくれます。
そのため血糖値を正常に保つにはインスリンが素早く働いてくれることが大切です。
しかし隠れ糖尿病予備軍の人は、血液中の糖が増えてもなかなかインスリンが働きません。
このインスリンが立ち後れている間に糖はどんどん増えてしまい、それを処理しようと大量のインスリンが分泌されてしまいます。

■阻害物質がインスリンの働きに影響を及ぼす
阻害物質(そがいぶっしつ)は脂肪細胞で作られ、インスリンが糖を細胞に届けるのを阻害します。
そのため血中に糖が増えた状態になります。
隠れ糖尿病・隠れ糖尿病予備軍になっている危険性がある人は、阻害物質が多かったり、インスリンが出にくかったりして大変危険な状態でもあります。
ウェストサイズが大きい人は阻害物質が多く出ている可能性が高いです。
家族や親戚に糖尿病患者がいる人はインスリンが出にくい可能性が高いです。

■欧米人と日本人のインスリン量の違い
欧米人は、日本人やアジア人に比べてインスリンの出る量が多く、またインスリンの出遅れが好き無いので少々阻害物質が出ても糖尿病になりにくい体質です。
日本人の場合、インスリンが少ない体質なので欧米人以上に隠れ糖尿病の危険性が高いです。
日本人は長い間お米中心で野菜を食べ、体をよく動かす生活をしていたのでインスリンがあまり出る必要がなかったためインスリン量が少ないと考えられます。
そのため日本人はインスリンが少ないという体質に合わせた生活をすれば、隠れ糖尿病の人は隠れ糖尿病予備軍に戻り、隠れ糖尿病予備軍の人は正常に戻ることも可能です。
インスリンが出にくい体質は変わりませんが、体質に合わせた生活をすることで血糖値は下がってきます。
そうなると一番問題の血管を傷つけるということがなくなり、言わば治ったのと同じような状態になることができます。

■血糖値を計るだけで下げる効果がある
日常の生活内で血糖値を計ることにより、上がる下がるの生活原因がわかるようになります。
原因がわかるとやはり気をつけたくなるもので、その影響で血糖値も下がってきます。
結果が出るともっと血糖値を下げたくなり、運動や食事制限をすることが楽しくなりますます下げることが出来るようになります。

●運動をすると筋肉が積極的に糖を取り込むようになり、その結果血糖値の下がるスピードも早くなります。

●血糖値 自己測定器
薬局などでも手に入ります。
値段も1万2千円前後だそうです。
インスリンを使っている人は病院などで貸してもらえるそうです。

■血糖値を計るタイミング
●最初はこまめに

・朝起きてすぐ
・各食事1〜2時間後
・運動した後

●ある程度下がってきたら
・朝おきてすぐ
・夕食 1〜2時間後

●さらに下がってきたら
週に2回の測定でも効果あり

■糖代謝の異常
糖代謝の異常とは、細胞がブドウ糖を細胞内に取り込めない状態を言います。
インスリンは、各細胞と結合して初めてその役割を果たします。
インスリンは細胞の表面にあるインスリン受容体(レセプター)と呼ばれる部分と結合して働き、ブドウ糖が細胞内に入っていけるようになります。
その結果細胞に栄養が届き活性化します。
そして血糖値も下がります。
インスリンが細胞と結合する際に必要とされているのが三価クロムです。
三価クロは穀類・豆類・野菜やレバーなどに含まれています