腎臓(じんぞう)について!減塩調理法!

腎臓(じんぞう)について!減塩調理法。腎臓低下のサイン、尿が泡立つ、高血圧・むくみ、疲労感・吐き気、爪が白くなる 負担をかけ過ぎないことが腎臓病予防の第一歩。減塩調理法 小麦粉・酸味を使用、塩をすりつぶす

■腎臓(じんぞう)について
腎臓は沈黙の臓器と言われ、気付かないうちに悪化していることが多くあります。
体内の水分量の調整など、生きていくために不可欠な働きをする腎臓。
負担をかけ過ぎないことが腎臓病予防の第一歩になります。

■腎臓の主な働き
・老廃物(尿素・塩分など)の排泄
・血液のpHを弱アルカリ性に保つ
・ホルモンの分泌

■慢性腎臓病(CKD)
慢性腎臓病(CKD)は、尿タンパクが3ヶ月以上続くなど腎臓の低下が認められる状態。
腎臓のろ過機能が低下すると、体に必要なタンパク質まで尿に出てしまいます。
これがいわゆるタンパク尿です。
腎臓は一度悪化すると回復は難しく、日常生活に不便をしいる透析もしくは腎移植しか対処法がないのが現状です。
メタボリックシンドロームや高血圧、糖尿病などの病気が慢性腎臓病(CKD)につながっているとされています。

■腎臓と水分不足
水分不足というのが一番腎臓に大きな負担が加わるとされています。
水分不足で血液が濃くなると酸素などを腎臓に運びにくくなります。
発汗で水分不足にならないように適度な水分補給をしましょう。

■腎臓のろ過機能
体を流れる血液は細胞に酸素などのエネルギー源を届けるとともに老廃物を回収してくれます。
腎臓はその血液中の老廃物をろ過し尿として排泄する働きをしています。
そのおかげで私達の体をめぐる血液は常にきれいに保たれています。
腎臓が1日でろ過する血液量はおよそ180リットルになります。
一生の内にろ過する血液量は東京ドーム4つ分ほどになると言われています。

■腎臓と塩分
塩分の摂り過ぎは血管を収縮させ高血圧の原因ともなり負担をかけます。
腎臓は余分な塩分を排泄し、体内の塩分濃度を一定に保つ働きをしています。
つまり塩分を多くとれば、それだけ腎臓にとっても大きな負担になってしまいます。
塩分摂取量を控え負担を抑えることは腎臓ケアの第一歩になります。
健康のためも食塩摂取量の目安は1日10gになります。
動かない、運動しないという人が塩分を多くとると血管を収縮して高血圧の要因になってしまいます。
毛細血管からなる腎臓は血圧が高いほどダメージを受けやすくなります。

■減塩調理法 小麦粉を使用
小麦粉には素材の旨味を外に出さないコーティングの働きがあります。

■減塩調理法 酸味で塩味を引き立たせる
酢などの酸味を使用することで塩分の量を少なくすることができます。

●減塩ソースの作り方
砂糖を大さじ1杯をフライパンでカラメル状になるまで溶かします
そこに酢1/4カップを加えよくかき混ぜながら煮詰めます

■減塩調理法 塩をすりつぶす
塩をすりつぶしてから使うと舌の上ですぐに溶け出し、塩味を感じやすくなります。

■腎臓とpH
人間の血液は7.4pHの弱アルカリ性になります。
この弱アルカリ性の血液は私達が健康を保つ上でとても大切な意味をもちます。
細胞内のpHはほぼ中性。
血液のpHと差があることで細胞内の老廃物が血液中に排泄されやすくなります。
腎臓はこの血液のpHを一定に保つ働きをになっています。
腎臓は酸性のイオンを排出すると同時にアルカリ性のイオンを作り出すことで血液を弱アルカリ性に保っています。

■酸性食品
ごはん、麺類、肉類、魚類

■アルカリ性食品
野菜、果物、海草類、きのこ類

食べたときに酸味を感じる食品は体内でアルカリ性に変化します。
例)うめぼし、レモン

■酸性が1でアルカリ性が4
酸性食品の量を1とし、アルカリ性食品の量を4として摂取することが理想の目安量になります。
pHバランスの良い食生活で腎臓の負担を軽くしましょう。

■腎臓低下のサイン
・尿が泡立つ → ろ過機能が低下
特に腎臓に直結する尿の異常には常日頃から注意しましょう。
・高血圧・むくみ → 水分塩分調節機能が低下
・疲労感・吐き気 → 老廃物排泄機能が低下
・爪が白くなる → ホルモン分泌機能が低下

腎臓は赤血球を作るホルモンを分泌しているため腎機能の低下は貧血の状態を引き起こします。
爪が白くなるのはこのためです。