血液サラサラ・ドロドロについて!

血液サラサラ・ドロドロについて。血液サラサラ・ドロドロは赤血球と血小板の影響が大きく、糖やストレスによっても大きく左右されます。無理せず運動を30分以上行い、血栓などから起こる病気を予防しましょう

血液ドロドロで流れにくいと出来やすいのが血栓!
心筋梗塞や脳硬塞など恐い病気の原因にもなっています。
いまや血液サラサラ・ドロドロは、あらゆる病気や症状と結びつけられ本や雑誌などでも多く紹介されています。
そんな中増えているのが血液サラサラ度を測る検査です。
血液サラサラかドロドロか自分で確認できることから人気があります。
しかし血液サラサラブームに便乗して高額商品を売りつける商方が広がって問題にもなっています。

■赤血球(せっけっきゅう)について
細い血管をスイスイ流れることが出来る赤血球!
そのために欠かせないのがその柔らかさです。
赤血球はその柔軟性からおよそ3ミクロン(赤血球の半分以下)の大きさの血管を通ることが出来ます。
赤血球は弱い磁石のような働きを持っているため、時間が経つと数珠状(じゅずじょう)につながった状態になります。
これは見方によっては血液ドロドロの状態と同じような状態です。

■顕微鏡での血液サラサラ・血液ドロドロ状態は簡単に作ることができる
血液を顕微鏡にセットするとき、赤血球は2枚のガラス板に挟まれた状態になっています。
このときセットする血液の量が少なければ、赤血球は平べったくガラス板に分布しバラバラの状態になり、たがいにくっつくのにも時間がかかります。
しかしセットする血液の量が多い場合、赤血球は何層にも重なった状態になり、あっという間にじゅず状に繋がり、血液ドロドロのような状態になってしまいます。
ただセットする血液の量を変えるだけで血液サラサラに見えたりドロドロに見えたりします。
つまり血液サラサラかドロドロかは、一枚の画像や写真だけでは判断することはできません。

■本当の血液ドロドロ状態について
血液ドロドロとは、赤血球が本来の柔らかさを失ってしまう状態です。
血液中にある糖などの細かい成分がゴミのように赤血球にくっつくと、赤血球はその柔軟性を失ってしまい固くなってしまいます。
またその糖などが接着剤のような役割をしてしまい、赤血球どうしがじゅず状に繋がった状態になってしまいます。
これがドロドロになる原因です。

■血小板(けっしょうばん)について
血小板は血液中を流れていき、傷などを発見すると傷口に張り付いて止血してくれます。
しかしこの血小板は、場合によっては働き過ぎて血管を塞いでしまうこともあります。
これが血栓です。
この血栓は血小板がちょっとのことでも過敏に反応して出来てしまい、血液ドロドロのような状態になってしまいます。
特にストレスの影響は大きく、わずかなストレスでも血液サラサラ度は変わってしまいます。
つまり血液サラサラの度合いはストレスにも大きく左右されます。
例えば、採血のときに血液を早く抜くか、ゆっくり抜くかでもサラサラになったりドロドロになったりします。
血小板の過敏反応による血液ドロドロ状態は、ケガなどに備えて血小板がいつでも止血出来るように準備しているために起こります。

■血液中に糖分が多くなったときの血小板への影響
血小板は血液中に糖分などが多い状態になると、血小板に糖が付着し過敏に反応するようになります。
するとちょっとのことで血管内に付着しやすくなり、また固まりやすくなってしまいます。

■血液サラサラ食材
野菜:青ネギ、ニンニク、ホウレンソウ、ニンジン、青ジソ、トマト、アスパラガス、パセリなど

魚:トロ、サンマ、ブリ、イワシ、ウナギ、タイなど

■運動で血小板の凝集を抑制し血液サラサラに
血管の壁では血液が流れるだけで“プロスタサイクリン”と“トロンボモジュリン”という物質が作られています。
“プロスタサイクリン”と“トロンボモジュリン”は血小板の活性化(固まりやすくなる)を抑制する働きがあり、ストレスを受けても血液をサラサラにしてくれます。
プロスタサイクリンとトロンボモジュリンは、運動などを行い血流を速くすると作られます。
トロンボモジュリンは運動後すぐに作られ、プロスタサイクリンは運動などを30分以上続けることで作られます。
運動中は水分補給を十分に摂取することが大切です。
無理をせず、運動を30分以上行うことが血液サラサラには効果的です。

しそ黒酢ドリンク
赤シソに含まれるロズマリン酸には、糖の消化や脂肪分が腸に吸収されるのを阻害する作用があり血えきサラサラにしてくれます。