難聴(なんちょう)!予防対策!

難聴(なんちょう)!予防対策。難聴の最大の原因であり、有毛細胞が壊れる原因は加齢と騒音にあります。難聴が進行すると外に出るのが嫌になり、引きこもりやうつ、認知症を引き起こすことにもなります

■耳の健康を害する恐れのある生活習慣
騒音、喫煙、ストレス、睡眠不足、血行不良につながる食生活、長時間のイヤホン・ヘッドホンの使用など
耳はとても影響を受けやすい敏感な器官なので、日常生活の中でも注意が必要です。

■難聴(なんちょう)、蠣牛(かぎゅう)、有毛細胞(ゆうもうさいぼう)
耳の奥には螺旋上の形をした蠣牛(かぎゅう)と呼ばれるものがあります。
蠣牛(かぎゅう)の中には有毛細胞(ゆうもうさいぼう)と呼ばれる毛のようなものがあります。
有毛細胞(ゆうもうさいぼう)は振動で揺れることによって音の情報を脳に送っています。
この有毛細胞が壊れてしまうことが難聴(なんちょう)の原因と言われています。
高い音を脳に伝えるのは入り口に近い有毛細胞になり、低い音を伝えるのは奥にある有毛細胞になります。
しかし耳の入り口付近の有毛細胞は高い音でも低い音でも常に振動してしまいます。
そのため傷つきやすいので高い音から聞こえなくなってしまいます。
難聴が進行すると外に出るのが嫌になり、引きこもりやうつ、認知症を引き起こすことにもなります。

■難聴への注意点
難聴は聞き間違いが多くなってきたら要注意です。
なるべく早く耳の衰えに気付いて補聴器をつかい、耳なれない音も入ってくるようにすれば進行を抑えることも可能です

■ダンス細胞
有毛細胞はごく一部であり、有毛細胞につながったダンス細胞という本体があります。
ダンス細胞は音に合わせて自ら伸び縮みさせて反応しています。
1000倍にも音を増幅させ小さな音でも聞こえるようにしてくれます。
有毛細胞そのものが壊れてしまうことが難聴の最大の原因であり、有毛細胞が壊れる原因は加齢と騒音にあります。

■音韻修復(おんいんしゅうふく)
脳は空白だと離れている図形としか認識しないが、間を埋められると隠されている図形があると考え始めます。
前後の文章から欠けている部分を修復する働きをしてくれます。
この欠けている部分を修復して意味が通るようにしてくれる働きが音韻修復(おんいんしゅうふく)です。

■第2の耳「脳で聴く」
人間は2つの耳を持っていて、第1の耳は音を「聞く」になり、第2の耳は「聴く」になります。
この第2の耳というのは、脳の中にあり、脳で聴くということになります。
脳で聴くことが大事で、ただ単に耳で音を聞いているだけではあまり意味がありません。
第2の耳「脳で聴く」ことによって今ある聴力を最大限に引き出すということが可能になります。

■第2の耳 脳の反応を良くするには?
聴覚だけではなく、聴覚を中心として他の感覚系、すなわち触覚・嗅覚・視覚などの感覚系も使って注意・集中して聴くことによって少しずつトレーニングされていきます。
家で音楽などを聞くときも意識を集中しながら「聴く」ということが大切です。
またその他の五感も働かせひと工夫すると効果的です。
例えば、料理好きな人なら料理をしながら嗅覚.触覚を使ったり、芸術に興味がある人ならば絵などを見ながら想像力を働かせ聴覚と視覚を合わせて脳に刺激を与えるなどすると効果的です。

■音源定位(おんげんていい)
どの方向から、どのくらいの音で、どのくらいの周波数がきこえているのかを、集中して聴くと脳の活性化につながります。

■難聴のリスク度
・加齢   1.6倍
・高脂血症 1.9倍
・糖尿病  3.7倍
 糖尿病によって血管の炎症を起こし障害を引き起こしてしまいます。
・腎臓病  5.9倍
 腎臓は老廃物や毒素を排出してくれますが、機能が低下してくると
 耳の毛細血管にダメージを与える物質が体外に排出されずダメージを受けてしまいます。

■難聴予防法
適度な運動や食事のコントロールが出来れば難聴の予防につながります。

■難聴が進んでしまった場合の対処法
・話しかける前に肩をたたく
・顔を見ながら話す