リラックスの仕方・リラックス方法
私達の体の中には(筋肉の)緊張を保ち続けるセンサーがあり、いちどりきむといつまでも緊張を保ち続けてしまいます。
しかもこのセンサーをきちんと切らないと、身体を休めていてもなかなかリラックス効果が得られません。
■岩盤浴は下半身のリックスができていない
岩盤浴にはリラックスしている状態を示すアルファー波が増える効果がありますが、実際に身体の固さを測ってみると、首から上はリラックスしていますが、首から下は固さが増してリラックスしていない状態にあります。
■筋肉中の体を緩めるセンサーがリラックスのポイント
私達の筋肉の中には体を緩めるセンサーがあり、このセンサーを使いこなせていないと本当のリラックス効果は得られません。
このセンサーのスイッチはじっと安静にしていても切ることは出来ません。
リラックスした状態になってもスイッチは入ったまま、これはとっさの時にすぐ動けるように身体が準備しているためにスイッチが入った状態になっています。
■リラックスのカギは筋肉の奥深くにある筋紡錘(きんぼうすい)
筋肉に力を入れずにストレッチするとスイッチが切れ、リラックス状態に入ることができます。
身体を伸ばしたときに気持ち良いという状態(ちょっとピリピリする感じ)だと、この刺激が筋紡錘(きんぼうすい)に対しての合図になってしまい、よけいに緊張してしまうことになります。
筋紡錘(きんぼうすい)とは、骨格筋の内部にある紡錘形の受容器で、神経と連絡していて筋肉の収縮状態を伝え、脊髄反射を介して姿勢・運動の調節に重要な働きをしています。
■バイオフィードバックについて(見るだけで筋緊張をコントロール)
バイオフィードバックとは、筋緊張をコントロールする方法です。
患者さんの身体にセンサーを取り付け、筋肉の活動や体温が緊張で変化する様子をのがさずキャッチします。
この変化の様子は目の前のモニターで刻一刻と写し出され、これを患者自身が見ることができます。
この変化の画面を1日に10分程を10日間見るだけで効果が現れてきます。
これを見ているうちに緊張のレベルが下がったときの身体の感覚をしだいに覚えるようになり、やがてリラックスした身体の状態を自分自身でも作り出せるようになってきます。
このバイオフィードバックは、これ以上行うと緊張するという感覚が取り戻せるので、制御感覚をつかむと同時に、今後緊張しないで済むような状況で維持出来るようになるというメリットがあります。
■リラックスすると体温が上がる
身体を休めてリラックスしようとすると、脳の視床下部というところから「もっとゆるんでいいんだよ」という指令が身体に送られます。
そうすると副交感神経という神経の活動が活発になり、血液の流れが良くなり本当に体温が上がっていきます。
そしてその体温が上がっていく様子が情報として入ってくると、さらに脳はリラックスしていると感じます。
するとさらに「もっとゆるんでいいんだよ」という指令が身体に送られ、筋肉がゆるんで体温がさらに上昇していきます。
■脳をだましてリラックス効果を倍増
太ももには太い血管が通っているのでもともと温かい場所。
この温かい太ももに手の平を乗せると、まるで手の方が温かいように感じます。
このとき脳は、手の平が温かくなったことをリラックスしていると判断します。
すると、ますます体温が上がり視床下部から「もっとリラックスした方が良い」と指令が送られ、本当に手の平からじんわりと体温が上がってきます。
そしてますます脳は「もっとリラックスした方が良い」と指令を出し身体全体の体温が上昇していきます。
■リラックス法1 肩こり解消のストレッチ
台所のシンクほどの高さのテーブルを用意します
テーブルの前に立ち、足を肩幅に広げ、テーブルから1足か2足分くらい下がります
手をふんわりとテーブルに置き、ヒジとヒザをゆるめます
そこから「フ-ッ」と息を吐きながら背中を少し引きます
ヒジもヒザもゆるめておいて、背中の筋肉がほわーっと広がるイメージでゆっくりと戻ります
ポイントは「イタ気持ち良い」の手前で止めることです
■リラックス法2 足の疲れをとるストレッチ
台所のシンクほどの高さのテーブルを用意します
テーブルの前に立ち、足を肩幅に広げ、テーブルから1足か2足分くらい下がります
手をふんわりとテーブルに置き、ヒジとヒザをゆるめます
右足を一歩前に出します
息を吐きながらヒジとヒザをゆるめて後ろにお尻を引いていきます
ポイントはヒジとヒザをピンと伸ばさないようにすることです
そしてゆっくりと身体を起こし元に戻ります
同じように左足でも行います
■太ももリラックス法
イスを用意します
背筋を伸ばして、息を吐きながら後ろのイスにゆったりと寄りかかります
手を太ももの上に置きます(身体の力をなるべく抜けるような位置を探し置きます)
目を軽く閉じ、ゆったりと呼吸します
首から肩、肩から両腕と力を少しずつぬいていきます
両方の手の平に太ももの温かさが伝わってくる感じ、そこに気持ちを静かに向けていきます
そしてだんだんその温かさが手の平に広がってくるようなイメージを思い描いてみます
気持ちが落ち着いて、両方の手の平が温かいと頭の中で思ってみます
気持ちが落ち着いて、両方の手の平が温かいと頭の中で思ってみます
両方のヒジがら両手のあたりの温かさにそれとなく気持ちを向けてみます
両方の手の平からヒジの方に温かさが少しずつ広がってくるのをイメージしてみます
気持ちが落ち着いて、両ヒジから両手の指先まで温かいとイメージします
次に両肩から両ヒジのあたりの温かさに気持ちを向けてみます
両肩の方まで少しずつ温かさが広がってくるようなイメージを思い浮かべてみます
気持ちが落ち着いて、両肩から両ヒジ両手の先まで温かいとイメージします
気持ちが落ち着いて、両肩から両ヒジ両手の先まで温かいとイメージします
次にいちど背筋を伸ばして目を開けて、親指を中にして握りこぶしを作ります
息を吸いながら親指を中にして「握る」、手の平を「開く」を2回繰り返します
次に手を組んで、一度う〜んと背伸びをします
このリラックス法は続けていくことが大事です。
一回行うと緊張が緩みますが、また何時間か経つと緊張してきます。
このリラックス法を毎日続けていくとリラックスを貯めていくいことが出来ます。
つまり身体や心が感覚を覚えていくので、よりリラックス効果を上げることが出来ます。
リラックスの貯金をしていくという感じで続けていくと良いです。