前立腺肥大・ガン!トラブル予防!

前立腺肥大・ガン!トラブル予防。前立腺肥大は男性ホルモンの影響とも言われています。加齢現象の一つです。残尿感(ざんにょうかん)や排尿に時間がかかってきたら病院で検査を受けることが大切です。

50代の5割、60代の6割、70代の割が抱えるという男性特有の健康上の問題、それが前立腺肥大(ぜんりつせんひだい)です。

■前立腺(ぜんりつせん)について
前立腺(ぜんりつせん)は男性の膀胱直下、尿道を取り巻くような位置にある臓器です。
精子の活動を盛んにする前立腺液を分泌するのが主な役割ですが、尿道が通っているため排尿と深く関わっています。
その前立腺には加齢にともない2つの危機があります。
1つは前立腺肥大(ぜんりつせんひだい)です。
寝ている間、何度もトイレに起きたりすることがあれば前立腺肥大の可能性があります。
20代にはクルミ程の大きさの前立腺が加齢にともない肥大し、リンゴの大きさになることもあるそうです。
それが排尿時の様々なトラブルの原因にもなります。
前立腺肥大は男性ホルモンの影響とも言われています。
加齢現象の一つであり、誰でも40代頃から肥大していくそうです。
もう1つは前立腺ガンです。
欧米では男性のかかるガンのトップといわれていますが、近年日本人男性にも急増しているそうです。
このままいけば2020年には肺ガンに次いで2番目に患者数が多くなるとも言われています。

■前立腺肥大のサイン
●残尿感(ざんにょうかん)

肥大した前立腺が尿道を圧迫して尿の出を悪くした結果、膀胱内に尿が残ってしまいます。

●排尿に時間がかかる
前立腺が肥大して尿道が狭くなると、若い頃に比べて排尿時間が長くなる傾向があると言われています。

■前立腺肥大チェック
ここ1ヶ月の間であったかどうかチェックします

・尿をした後にまだ尿が残っている感じがあったか
・尿をしてから2時間以内にもう一度しなくてはならないことがあったか
・尿をしている間に尿が何度も途切れることがあったか
・尿を我慢するのが難しいことがあったか
・尿の勢いが弱いことがあったか
・尿をし始めるためにお腹に力を入れることがあったか
・夜寝てから朝起きるまでに、ふつう何回尿をするために起きましたが

全くない:0点
5回に1回の割合より少ない:1点
2回に1回の割合より少ない:2点
2回に1回の割合:3点
2回に1回の割合より多い:4点
ほとんどいつも:5点

7点:軽症    検査などにより肥大の経過を見る
8〜19点:中等症 投薬によって尿道を広げ尿の通りをよくする
20〜35点:重症 手術によって尿道を圧迫する肥大部分を切除する

排尿障害の症状を感じたら病院で検査を受けることが大切です。
超音波検査、尿流量検査、残尿検査、触診などで肥大の程度を調べることができます。

■前立腺ガンについて
前立腺肥大は前立腺の内側が肥大するため尿道を圧迫し尿トラブルを引き起こしますが、前立腺ガンは外側に出来やすいため尿トラブルなどの自覚症状がありません。
つまり腰痛などのキッカケで発見されたときには他の部位に移転してしまった後だそうです。
脂肪分を多く摂ることによってこのガンの進行が早くなることが分かっているそうです。
ちなみに大豆イソフラボンにはガンの進行を遅らせる効果が期待でき、低脂肪で大豆イソフラボンの多い和食は前立腺ガンの予防に効果が期待できます。

■PSA検査について
PSA検査とは前立腺の細胞から分泌されるPSA(前立腺特異抗原)の血中濃度を測る検査です。
PSAは特に前立腺のガン細胞から多く分泌されるため、PSA値を測定することで自覚症状のない前立腺ガンの早期発見が可能だそうです。
PSA検査は簡単な血液検査です。
もしもの場合に備え50歳を過ぎたら定期的に検査を受けることが大切です。

■放射線治療
切らずに治せる治療法が研究開発され、特に患者さんの体への負担が少ない放射線治療(ほうしゃせんちりょう)の進歩が高いそうです。

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