コリによる慢性痛対策!トリガーポイント治療改善!

コリによる慢性痛対策!トリガーポイント治療改善。トリガーポイント治療改善方法としてはトリガーポイントを中心に筋肉に沿って軽くなでる。またストレッチをすることが大切。トリガーポイントを中心にゆっくり伸ばす運動を行うと効果的

■慢性痛を引き起こすコリの正体
誰もが経験するような首・肩・腰の痛みが慢性痛により起こっている可能性があります。
通常起こるコリは温めたり揉んだりすると楽になりますが、慢性痛によるコリは温めても揉んでも良くなりません。
慢性痛対を引き起こすコリの正体は、異常に興奮した神経です。
異常に興奮した神経の周りでは筋肉がシコリ状になります。
それが指で触ると分かるコリです。
このコリを専門用語ではトリガーポイントといいます。

■トリガーポイント
無理な姿勢をとったりすると筋肉に強い負荷がかかって固くこわばり痛みを感じるようになります。
これがいわゆるコリになります。
通常この時点で温めて血行を良くしたり、無理な姿勢を止めればほぐれてきます。
実は筋肉はこわばっているとき脳に信号を送っています。
その結果痛みを感じています。
ところが慢性的に悪い姿勢の状態を長く続けていると、痛みの信号が出続けた状態になります。
するとこわばった筋肉の近くにトリガーポイントが出来てしまうことがあります。
すると元々の痛みに加えて、トリガーポイントからも痛みの信号が出され痛みが生じます。
このトリガーポイントによる痛みは通常のコリによる痛みではないため、温めたり揉んだりしても痛みが取れません。

■脳の混乱によって引き起こされた痛み
大きな刺激を受けたり、さらに慢性化が進んでしまった場合、トリガーポイントはさらに興奮した状態に落ち入ってしまいます。
そして痛みの信号をたて続けに脳に送りつけてしまいます。
たくさんの信号を受け取った脳は混乱してしまい、本当の痛みの原因がある場所とは違うところに痛みを感じるようになってしまいます。
つまりこの混乱により起こった痛みは幻のようなものであり、痛みの起こっている場所を温めたり揉んだりしてまったく改善されません。

■トリガーポイントを放っておくと症状が進行してしまう
トリガーポイントを放っておくと、ちょっとした動きでも痛みが生じ、ちょっと筋肉を刺激しただけでトリガーポイントを刺激してしまうようになります。
こうなると日常のちょっとした動作でも激しい痛みを感じるようになります。
症状が進行すると骨の形が変わってしまうことがあります。
すると骨が神経を圧迫し激痛を引き起こしてしまいます。 トリガーポイントを中心に筋肉が引っ張られ、この状態が長く続くと骨の形成まで変わってきてしまいます。
トリガーポイントの影響で姿勢が変わってしまう人も少なくありません。

■トリガーポイントが新たなトリガーポイント生んでしまう悪循環
トリガーポイントの刺激で脳からの錯覚の痛みが引き起こされると、その筋肉は実際に疲労や炎症があるのと同じように、こわばりや血行不良を引き起こしてしまいます。
この状態が進むと錯覚の痛みだけだった筋肉に新たなトリガーポイントが生まれてしまうことがあります。
これを放置し続けるとトリガーポイントが全身に広がってしまうこともあります。

■トリガーポイントの見つけ方
まず触ってみてコリを見つけます。
普段痛みを感じていないところも触ってみるのがポイント。
トリガーポイントはパチンコ玉から大きくてウズラの卵ぐらいの大きさまであります。
コリを探し押すと別のところに痛みが広がるならそれがトリガーポイントです。
●首や肩の痛みの場合
 肩甲骨(けんこうこつ)に沿った部分、特に上・真ん中・下を触ってコリを探します
●腰の痛みの場合
 背中の真ん中・お尻のふくらみの部分触りコリを探します

■トリガーポイント改善方法
コリは筋肉が縮んでいるので伸ばしてあげることがポイントです。
トリガーポイントを中心に筋肉に沿って軽くなでます。
強く押すと縮んでいる筋肉を傷つけるおそれがあります。
またストレッチをすることが大切で、トリガーポイントを中心にゆっくり伸ばす運動を行うと効果的です。
揉んだり押さえたりするときには、あくまでも優しく行いましょう。
強過ぎると逆効果になることがあります。

■ペインクリニック・麻酔科
主な治療はトリガーポイントに麻酔う打つ、トリガーポイントブロックなどです。
トリガーポイントに麻酔を打つことで神経から発生される痛みの信号をブロックし、脳に痛みが伝わらないようにします。
まずは麻酔により痛みを止めます。
局所麻酔により交感神経の興奮を止めることにより血のめぐりを良くします。
また痛みがある部分では痛みの物質が分泌されているので、それを局所麻酔により洗い流してしまいます。
痛みがある→血のめぐりが悪くなる→さらに筋肉が固くなる→痛みがあるという悪循環を局所麻酔で一時的でもよいので断ち切ることによって慢性的な痛みを止めます。
トリガーポイント注射は保険適用なので一回800円程度で受けることができます。
一回注射を打つとかなり良くなり、またぶりかえして来るのでまた注射します。
この良くなりまたぶり返すというのを繰り返すので、注射頻度は五回くらいを週一回の間隔で続けた方が良いそうです。
治療は二次的に起こるトリガーポイントもあるので、原因となる病気の治療も合わせて行い、他の病気がないか検索も行うというのが非常に大切になります。

■鍼治療
トリガーポイントがあるところに鍼を刺し、場合によっては弱い電気を流して治療します。

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