顔のゆがみ!顎関節症・噛み合わせ・歯ぎしり!

顔のゆがみ!顎関節症・噛み合わせ・歯ぎしり。顎関節症(がくかんせつしょう)の原因としては「歯の噛み合わせ」や「歯ぎしり」。アゴの関節の音がひどくなってきた、口が開けずらくなってきた、アゴの関節が痛むときは病院で検査を受けましょう

首・背骨・骨盤など、ゆがみは様々な場所でおきますが、その中で注目すべきなのが顔のゆがみです。
実は誰でも多かれ少なかれ顔にゆがみはあるものです。
しかしその中には重大な病のサインとなる危険なゆがみも隠れています。

■顔のゆがみチェック方法
まず携帯などのカメラなどで自分の顔を真正面から撮影します。
続いてつまようじなどを使い、鼻筋や目の並びなど自分の顔のどこかに傾きがないかチェックします。

■顎関節症(がくかんせつしょう)
顎関節症(がくかんせつしょう)とは、アゴのクッションの役割をしている関節円板と呼ばれる組織が、何らかの原因で本来の位置からずれてしまいアゴの動きに障害が生じる病です。
するとアゴは正常な働きができず、痛みや口が開かないなどの症状となって現れてきます。
顎関節症(がくかんせつしょう)の原因としては「歯の噛み合わせ」や「歯ぎしり」などが考えられます。

■ストレスが顔のゆがみの原因に
顔のゆがみの原因は、噛み合わせのズレだけではありません。
噛み合わせが悪いままストレスの多い生活をしていると顎関節症の危険性がまします。
顎関節症は特に20〜30代の女性に多いそうです。

■歯の噛み合わせの悪さが顎関節症の原因
正常な歯並びは、上下の歯が交互に噛み合わさっています。
ところが歯並びが悪いと上下の歯が誤った場所でぶつかる、いわゆる噛み合わせが悪い状態になっています。
そんな状態でストレスから噛み締めをすると大きな負担がアゴにかかります。
歯ぎしりなどもアゴに大きな負担をかけます。
アゴの関節円板が負担に耐えきれず、前方にずれて顎関節症を発症します。
そしてアゴの痛み・アゴの関節が鳴る・頭痛・肩こりなど様々な症状となって現れます。
悪い噛み合わせ時としてある変化をもたらすことがあります。
それが顔のゆがみです。

■歯の噛み合わせチェック方法
噛み合わせの悪さは、歯を噛んだときの前歯の状態に最もよくあらわれます。
注目する点は、噛んだとき前歯の中心が上の歯と下の歯で揃っているかどうかです。
正常な噛み合わせなら上下の歯の中心がぴったりと一致しますが、中心が左右どちらかにずれていると噛み合わせが悪いということになります。
噛み合わせが悪いとアゴの関節に負担が大きくなり、顎関節症を発症する危険性が高くなります。

■注意すべき悪い噛み合わせ
●乱ぐい歯

乱ぐい歯とは、歯並びが全体的にでこぼこになっている状態です。
歯の高さがまちまちなので、アゴの負担がかかりやすくなります。

●開咬
開咬(かいこう)とは、奥歯では噛んでいるが前歯が閉じない状態です。
前歯が閉じないため発音や食事に支障が出る場合もあります。

●上の歯が下の歯を隠している状態
深く噛み合っていて下アゴが奥にずれているため、顎関節症になりやすい噛み合わせです。

■噛み合わせの治療に必要な検査
アゴの関節の音がひどくなってきたり、口が開けずらくなってきたり、アゴの関節が痛むようになってきたらひどくなる前に病院で検査を受けましょう。
・歯型による噛み合わせ検査
・コンピューターによる顎機能検査
・レントゲン検査

■歯ぎしりについて
歯ぎしりは無意識のうちに行うので、自分ではなかなか気付けません。
ある研究データによると、約9割りの人が何かの歯ぎしりをしているとも言われています。
こうした歯ぎしりを放っておくと、歯に様々な異変を引き起こすことにもなります。
歯ぎしりのすさまじいパワーは歯を無惨な姿に変えていき、さらにアゴの関節を圧迫し、顎関節症の原因ともなっていきます。

■歯ぎしりの種類
歯ぎしりには大きく分けて3つの種類があります。

●グラインディング
グラインディングとは、ぎりぎりと音をたてる歯ぎしりです。
多くの人が歯ぎしりだと思っている典型的な歯ぎしりです。
強く噛み締めながら、ぐりぐりと歯を擦り合わせるため、きしむような音が鳴るのが特徴です。
まわりに気付かれやすいタイプです。

●タッピング
タッピングとは、歯を小刻みに何度も噛み合わせる歯ぎしりです。

●クレンチング
私達が食事をするときの噛む力は20〜30kgと言われていますが、クレンチングではその倍の60kgの力で噛み締めています。
一度噛み締めたらアゴをほとんど動かさずに噛み締め続けるため、音がほとんどないのが特徴です。
そのためクレンチングの歯ぎしりをしていても本人はもちろん周りの人も気付くことがありません。
音がしないからといっても歯ぎしりをしている場合があります。

■歯ぎしりによる症状
●すり減り

歯と歯を強く擦り合わせることでなります。

●骨隆起(こつりゅうき)
強く噛み締めることで、歯を支える骨が隆起し盛り上がってしまいます。

●ひび割れ
強く噛み締めることで歯がひび割れてしまいます。