新型インフルエンザ対処法!糖尿病・膠原病・ぜんそく患者・備蓄食品

新型インフルエンザ対処法!糖尿病・膠原病・ぜんそく患者・備蓄食品!新型インフルエンザの典型的な症状・せき・発熱・関節の痛み。抗インフルエンザウイルス薬(タミフル・リレンザ)は他の薬と一緒に使っても大丈夫

■新型インフルエンザのウイルスが高血糖を引き起こす
インフルエンザは非常に病原性が強く高熱が出ます。
熱を出したり、身体の防御機構が活動しないといけないようなストレスは血糖を上げる方向に働きます。
つまり外部からのウイルスの侵入が血糖値を異常に上げてしまう可能性があります。
そのため糖尿病の人はもちろん、普段から血糖値が高めの人も、感染をきっかけに糖尿病を発症する可能性もあるため注意が必要です。
特にインスリンを打っている人は注意が必要です。
糖尿病は血液中の糖分を利用するのに必要なホルモン「インスリン」の出が悪くなり血糖値が上がる病気です。
食後は急激に血糖値が跳ね上がってしまい、様々な合併症や意識障害などを引き起こすこともあります。
新型インフルエンザなどのウイルスが体内に入ると、血糖をコントロールするインスリンの働きが抑えられてしまいます。
健康な人ならばインスリンの分泌が増え、血糖値を調節します。
しかし糖尿病患者の場合、インスリンを体内で補うことができず、血液中は糖分が大量に溜まり続けてしまいます。
最悪の場合、昏睡状態に落ち入ることもあります。
感染が疑われる場合、まずその治療が最優先です。
また糖尿病患者の場合は、血糖値の測定も大切です。
発熱相談センターを優先して電話で相談し、糖尿病の治療中であることを申告しましょう。

■抗インフルエンザウイルス薬とインスリンを併用してもいいのか?
インスリンは基本的には自分で出しているホルモンなので、足りないものを補充しているだけなので、他の薬との相互作用はないと考えてよいそうです。
特に血糖のコントロールが難しい患者さんは、感染すると重症化する恐れもあるため、速やかに専門の治療を受けることが大切です。

■抗インフルエンザウイルス薬(タミフル・リレンザ)は他の薬と一緒に使っても大丈夫
持病があって色々な薬を使われている方、高血圧の方、糖尿病の方などが使っている薬との相互作用や飲み合わせの問題も、まずないと分かっている薬なので、決められた期間薬を飲むことが大切です。

■新型インフルエンザの感染で脳硬塞・心筋梗塞のリスクが高まる
動脈硬化や不整脈のある人は、発汗によって脱水になると血栓が出来易くなり、脳硬塞や心筋梗塞を起こす危険性が高まります。
このような心臓病をお持ちの人は、十分な水分摂取に気を付けましょう。

■高齢者の一部はウイルスに対する抗体を持っている
高齢者の3分の1が抗体を持っている可能性があるそうです。
しかし抗体を持っていなければ、発症すると重症化する可能性があります。
重症かどうかの目安は呼吸数になります。
●1分間の呼吸数
5歳以上 30回以上
1〜4歳 40回以上
1歳未満 50回以上

■部屋の湿度を保っていればウイルスは抑えられる
空気中の水分が多いとウイルスの感染する力が弱まります。
より重要なのは、部屋の中のウイルスの数を減らすことです。
こまめに換気をすることも大切です。

■子供の薬の飲ませ方
成人で一般的にすすめられているインフルエンザの薬が、年齢によっては多少注意しないと副作用を起こす危険性もあります。
よく医師と相談して投与を決めた方がよいです。
抗インフルエンザウイルス薬(タミフル・リレンザ)は、新型インフルエンザにも良く効きます。
それだけに小さい子供の場合は副作用を起こす危険性もあります。
●1歳未満の赤ちゃんの場合
1歳未満の赤ちゃんはなるべく薬を投与せず、基本的には対処療法を行うのが原則です。
そのポイントは、熱が出始めの段階では、まずしばらく様子を見ることです。
最初は寒気から震えていることが多いため、手足をさすったり、靴下を履かせてあげたりして温めてあげることが大切です。
熱が上がってきたら、今度は冷ましてあげます。
手足が熱いかどうかがポイントです。
発熱時は太い動脈が通っている場所を冷やしてあげるのが効果的です。
額・首・わきの下・太ももの付け根など。
これらの場所を通る太い動脈を冷やすことで、効率良く全身の熱を下げることができます。
そして最も気を付けないといけないのが、水分補給です。
大人は体重の6割が水分と言われていますが、乳児の場合は体重の7〜8割が水分になります。
乳児はわずかでも水分が失われると脱水症状を引き起こすため、こまめな水分補給が大切になります。
小さい氷のかけらやアイスクリーム等で水分補給をするのも効果的です。

■1歳以上の子供への対処法
1歳以上になると、抗インフルエンザウイルス薬での治療が一般的です。
しかし副作用の恐れもあるため、症状に応じて医師と十分に相談の上行いましょう。
小さい弧度もの場合、家族を介してインフルエンザにかかることが多いので、その面での予防が大切です。
帰宅してもすぐに子供に接触すると感染の危険性があります。
十分な手洗いやうがい、出来れば着替え等をして、それから接触しましょう。
小さい子供の場合、インフルエンザ脳症等から死に至る危険性もあります。

■患者の汚れ物で感染する可能性がある
インフルエンザで消化器症状(下痢・嘔吐等)がある人は、嘔吐や排泄物の中にウイルスがが含まれている可能性があります。
「嘔吐物などで汚れた衣服は早く洗う」「トイレや部屋の換気を良くする」という基本的なことでかなり感染を防御できます。
ウイルスは水に弱いため、洗い方は通常の洗濯と同じで問題ありません。

■膠原病の薬は新型インフルエンザを重症化させる恐れがある
膠原病(こうげんびょう)とは自己免疫システムが異常をきたし、自分の身体を攻撃してしまう病気です。
免疫力が落ちているため、新型インフルエンザをはじめとする感染症にかかりやすく重症化しやすいので注意が必要です。
膠原病(こうげんびょう)の方で薬を飲んでいる人は、免疫が抑えられている可能性があります。
するとインフルエンザにかかると症状が重症化したり、長引いたりする恐れがあります。
膠原病(こうげんびょう)の患者が新型インフルエンザを発症したら、まずインフルエンザから治療した方が良いそうです。
感染症というのは身体にとって緊急の状態なので、まずそこから脱することが大切です。
最小限の副腎皮質ステロイド薬(炎症・免疫を抑える薬)は続ける。
感染症をを脱したら、またそこで仕切り直しをして膠原病(こうげんびょう)の治療を始めると良いそうです。
膠原病の患者の多くが免疫抑制剤を飲んでいることが多いため注意が必要です。
膠原病は発症しやすい体質の人に、感染のような外からの因子が加わって、その両方がミックスして発症します。
一般の人がインフルエンザにかかって、1〜2週間経っても良くならない、熱が続き節々が痛い、発疹が出るなどの膠原病特有の症状が続いたら、ひょっとしたら膠原病の発症かもしれないと疑った方がよいそうです。

■膠原病の特徴的な症状
・発熱
・関節の痛みや腫れ
・発疹

■妊婦さんは早めに抗インフルエンザウイルス薬を飲んだ方がよい
薬を飲まないで放置すると、母子ともに重症化する可能性があります。
インフルエンザにかかった場合には、抗インフルエンザウイルス薬を使用した方がよいそうです。
母乳自体からの感染は現在のところ知られていません。
授乳婦でも抗インフルエンザウイルス薬を使用することは大丈夫です。
まず大切なのは母体を守ることです。 感染が疑われる場合は、速やかに治療を始めることが大切です。

■ぜんそく患者が新型インフルエンザに感染すると重症化する恐れが
インフルエンザウイルスは気管支に付着して感染を起こし気管支炎の症状を起こすので、ぜんそく等の肺疾患がある人は症状が悪化しやすいので要注意です。
そもそもぜんそくはとは空気の通り道である気管支がアレルギーなどによって炎症を起こし、気道が狭くなることで呼吸が苦しくなる病気です。
重症化すると呼吸困難から死に至る危険性もあります。
800万人と言われるぜんそく患者のおよそ20%はが、薬を飲むとアレルギー反応が強くなると言われています。
新型インフルエンザの治療はスピードが大切です。
アレルギーを過度に恐れることで治療が遅れると、ぜんそくが悪化したり、ひいては肺炎を引き起こす危険性もあります。
速やかに医師の診察を受け、治療を始めることが大切です。

■新型インフルエンザの典型的な症状
・せき
・発熱
・関節の痛み

■ズキズキするよな頭痛は新型インフルエンザの早期サイン
頭痛も実はインフルエンザにとって重要な症状の一つです。
非常に激しい頭痛、特にズキズキする耐えられないような頭痛に発熱を伴っていれば、新型インフルエンザの感染を考えた行動をした方がよいそうです。
インフルエンザの頭痛の特徴は拍に合わせた拍動性(はくどうせい)の痛みです。

■インフルエンザウイルスは梅雨や夏に感染力が弱まる
インフルエンザウイルスは梅雨や夏に感染力が弱まります。
しかし秋になり空気が乾燥してくると、再び猛威を振るう可能性があります。

■新型インフルエンザに対する備蓄食品
水分補給、できる範囲で炭水化物を摂る、免疫力をアップしたり回復力を高めるビタミンを摂る。
熱が出たときに大切なのが発熱によって消費されるエネルギーの補給です。
通常50代の女性が1日に必要なエネルギーは約1600kcalです。
発熱時には2200kcalものエネルギーが必要になります。
そのためエネルギー源となる炭水化物の速やかな補給が大切です。

●水分
ミネラルを豊富に含むスポーツドリンクがオススメ。
●ミックスベジタブル
冷凍野菜は生野菜と変わらないほどビタミン・ミネラルが豊富。
特にウイルスに関しては、白血球の働きを助けるビタミンCを摂ることが大切です。
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●オートミール
ビタミンミネラルが豊富で消化にも良い保存食です
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●切り餅
餅は保存がきき、手軽に調理でき、消化にも良い炭水化物です
●パックご飯
●缶詰
タンパク質を含む魚介類の缶詰