熱中症予防!気温・湿度・気流との関係!

熱中症予防!気温・湿度・気流との関係!人間は生命活動の維持のため体内の熱を作り出していますが、その体温の調節機能が破たんして体内に熱がこもってしまうのが熱中症です。気化熱を利用し熱を放出・発汗作用で予防を

■熱中症を引き起こしやすい気象条件
・気温
・湿度
・気流

■気温と熱中症
体温が上昇すると体温中枢が働いて、皮膚の血管を開いて血液の流れを増やすという仕組みが働きます。
皮膚の血流量が増えると、体内の熱が放出し体温を下げます。
ところが大気中の気温が上がると、血流からの熱の放出がスムーズにいかなくなってしまいます。
すると汗をかくことによって、汗が蒸発するときの気化熱(きかねつ)を使い体温を下げます。
人間は生命活動の維持のため体内の熱を作り出していますが、その体温の調節機能が破たんして体内に熱がこもってしまうのが熱中症です。

■湿度と熱中症
湿度が上がると汗が蒸発しにくくなり、体温を下げる働きが弱くなってしまいます。

■気流と熱中症
風が吹くと、体表面近くの温度の高い空気の層が移動し、さらに汗が蒸発しやすくなるため涼しくなります。
塩分の多い汗は蒸発しにくく体温調節がしにくくなります。
またタバコを吸うと血管が収縮し、体温調節がうまく働かない可能性もあります。

■熱いシャワーで熱中症予防
熱いシャワーを浴びた直後は体表面の温度が上昇します。
体表面の温度が上昇することで血流量も増加します。
すると血流量が増したぶん体内の熱を放出する量も増え、ある一定の時間が経つと逆に体温が下がりやすくなります。
冷たいシャワーを浴びると、体温が下がって血管が収縮した後に体温を戻そうとするため暑くなります。
ただし熱中症になりかかっている人が熱いシャワーを浴びるのは逆効果になります。
熱中症になっている場合は、冷たいシャワーを浴びると体を冷やすのに効果的です。

■温かい飲み物で熱中症予防
冷たい飲み物より温かい飲み物がの方が、血管の拡張や発汗作用によって体温が下がる傾向があります。

■下着を着て熱中症予防
下着を着ていると、着ていないときよりも体温が下がりやすくなります。
繊維というのは、1本1本が細かい空気と触れる部分を持っているので、編み方によって空気に触れる面積が大きくなるように繊維が組み合わされていれば、それだけ蒸発しやすくなります。