アドレナリン・ノルアドレナリン!うつ病・胃潰瘍との関係!

アドレナリン・ノルアドレナリン!うつ病・胃潰瘍との関係!アドレナリンの正体とは、私達の体内で生成され、脳と体をめぐるお助けホルモン。大切なのは分泌量と出すタイミング。うまくコントロールできれば効果的にパワーアップ

■アドレナリン
アドレナリンは生命の危機・不安・恐怖・怒りを感じたときに分泌されるものと言われています。
脳の視床下部(ししょうかぶ)が身体の危機を感知すると、それが体と脳を活動させる神経の交感神経を通し、腎臓の上にある副腎という箇所に伝わりアドレナリンが分泌されます。
すると血管の収縮力が高まり血圧が上昇、血流が増え心拍数も上昇して力み過ぎて普段の動きが出来なくなってしまうとされています。
人を困らせることも多いアドレナリンですが、生きて行く上で必要不可欠なものでもあります。
アドレナリンが分泌されると脈拍が早くなったらい血圧が上がったりします。
これは体が戦闘状態に入ったということでもあります。
その結果、普段の体の能力や体内の危機に直面しても一早く対応することができるようになります。
さらに敵を見逃さないために目の瞳孔を開かせたり、筋肉の働きで毛が逆立ち鳥肌になり武者震いが起こったりします。
こうして体が興奮すると全身に戦いに備える信号が送られ、戦うためのエネルギーを供給しようと血糖値を上昇させたり、脂肪の燃焼を促進させたりします。
つまりアドレナリンの正体とは、私達の体内で生成され、脳と体をめぐるお助けホルモンということになります。
大切なのは分泌量と出すタイミングになります。
それをうまくコントロールできれば必要な時に効果的にパワーアップすることも可能となります。

■シャウティング効果
アドレナリンを一時的に増加ささえる方法として「叫ぶ」という方法があります。
叫ぶことで脳に刺激を与えアドレナリンを分泌し、脳と体を活性化させます。
アドレナリンをコントロールすると身体にとってプラスに働かせることも可能です。

■緊張とアドレナリン
緊張することは力を出す上で効果的です。
いかに自分でコントロールして力や技術に結び付けるかがポイントになります。
ほどよい緊張は集中力がアップしより高い運動効果をもたらします。
自分の置かれている状態や周囲の状況を正確に知ることが大切です。

■アドレナリンの過剰分泌を防ぐ呼吸法
真直ぐ正しい姿勢で立ちます
重心をおへそから少し下の部分(10〜15cmくらい)に置きます
お尻の括約筋(かつやくきん)を締めリラックスします
呼吸は鼻から吸って、鼻から吐きます
5秒間大きく息を吸い、一時息を止め、7秒間大きく息を吐きます

■ノルアドレナリン
私達が生きて行く上で必要なアドレナリンですが、実は似たような働きを持つ物質があります。
それが「ノルアドレナリン」です。
ノルアドレナリンは脳内と交感神経の末端から分泌され、主に脳の働きに強い影響を与えている必要不可欠な物質です。
しかし現代人は多くのストレスを抱えているため、このノルアドレナリンが不足していると言われています。
実は脳が作るノルアドレナリンの生成速度には限界があります。
強いストレスで過剰な分泌を続けているとやがて備蓄分もなくなり、またその生成も間に合わなくなり不足状態に落ち入ってしまいます。

■ノルアドレナリン不足が「うつ症状」や「胃潰瘍」の要因になる
ノルアドレナリン不足は「うつ症状」を引き起こす可能性があると言われています。
近年「うつ症状」は増加傾向にありますが、その要因の一つがノルアドレナリンの不足だと考えられています。
胃潰瘍もノルアドレナリン不足が要因の一つと考えられています。
不規則な生活や習慣で自律神経のバランスが崩れ、胃の機能が低下します。
ノルアドレナリンの不足で胃を覆う毛細血管の血流が悪化し胃の働きが低下し、その結果胃潰瘍になってしまうと考えられています。
さらにノルアドレナリン不足は病気に抵抗する免疫の低下まで引き起こし、健康被害につながってしまうとも言われています。

■ノルアドレナリン不足はリラックスや運動で改善
過剰に分泌してノルアドレナリンが不足しないように、ぬるめのお風呂でゆっくりリラックスしたり、ウォーキングなど運動することも効果的です。