膀胱トラブル・尿の問題を予防改善!

膀胱トラブル・尿の問題を予防改善!膀胱炎(ぼうこうえん)は細菌性が一般的。尿を我慢すると菌が繁殖しやすくなります。水分を十分に摂り、尿を出して菌を洗い流すことが大切。骨盤底筋を鍛え、尿トラブルの予防改善

膀胱(ぼうこう)は臓器の中でも高い伸縮性を持っていて尿が溜まると数倍にも膨らみます。
だんだん膀胱(ぼうこう)に尿が溜まっていくと、それを感知する受容体が頭のに刺激を送ります。
そして排尿行動を起こさないといけないと思いトイレに行きたくなります。

■気温が低いとトイレが近くなる
肌寒い気温だと汗をかかないため、その分摂った水分が尿に出てくる割合が高くなります。
また気温が下がると膀胱(ぼうこう)の周りの筋肉が収縮し、溜められる尿の量が減少します。
結果、早く尿意を感じます。
ある大学の研究によると夏よりも冬の方が尿に関するトラブルが多いという報告もあるそうです。

■アルコールの利尿作用と麻酔作用
アルコールには利尿作用があり、また軽い麻酔作用もあります。
アルコールが体内に入ると、膀胱(ぼうこう)に送る尿の量を調節している抗利尿ホルモンの機能が抑えられてしまいます。
その結果、膀胱(ぼうこう)に早く尿が溜まってしまいます。
しかも尿意の感覚を麻痺させて溜まっているのに気付かなくなるため、いざトイレに行くと尿の量が多くなるそうです。
アルコールを飲むと膀胱(ぼうこう)の周りの筋肉も少し弛緩します。
前立腺肥大症があるような中高年の男性は、度をこして飲み過ぎたりすると、膀胱(ぼうこう)がいっぱいになっているにも関わらず尿が出せないという尿閉(にょうへい)になる危険性もあるそうです。

■お茶と膀胱
お茶に含まれるカフェインには血管を広げ腎臓を通る血液量を増やすため尿も早く溜まります。
さらに尿意の感覚をするどく覚醒させるため普段より少ない量で尿意を感じます。

■膀胱炎(ぼうこうえん)
膀胱炎(ぼうこうえん)になると、排尿時の痛みや頻尿、残尿感などを引き起こします。
10代後半から40代の女性がかかりやすく再発の可能性も高い病です。
膀胱炎(ぼうこうえん)は尿道から細菌が入って感染する細菌性の膀胱炎(ぼうこうえん)が一般的になります。
女性は男性と比べて尿道が短く前立腺がないので直接膀胱(ぼうこう)に菌が入りやすくなっています。
また尿を我慢すると菌が繁殖しやすくなります。

■膀胱炎の予防法
水分を十分に摂り、尿を出して菌を洗い流すことが膀胱炎(ぼうこうえん)の予防法になります。

■夜間頻尿(やかんひんにょう)
夜間頻尿(やかんひんにょう)とは、夜中に何度も尿意を感じて起きてしまう症状で、寝不足になり生活リズムを乱す原因にもなってしまいます。
最近は高齢の方が夜間頻尿(やかんひんにょう)ために起きて転倒し骨折するケースや、心筋梗塞や脳硬塞などの発作が起きるケースが多くなっているそうです。

■過活動膀胱(かかつどうぼうこう)
日本での過活動膀胱(かかつどうぼうこう)の発症者の多くが40歳以上で、患者数は810万人にものぼるそうです。

■過活動膀胱(かかつどうぼうこう)チェック
1:1日の排尿回数が多いと感じている
2:急に尿意を催し我慢できなるなる
3:我慢出来ずに漏らすことがある
4:笑ったり咳をしたりすると漏れる
5:尿の出が悪く排尿に時間がかかる

■過活動膀胱(かかつどうぼうこう)の治療
過剰な膀胱の働きを抑える薬で症状を改善します

■腹圧性尿失禁(ふくあつせいにょうしっきん)
出産などによって尿道周囲の靱帯や筋肉が緩むので尿漏れを起こしやすくなります。

■前立腺肥大症
男性の尿道を囲む前立腺が肥大することで尿が出にくくなります。

■骨盤底筋体操
膀胱や尿道の臓器を支える骨盤底筋を鍛え、尿トラブルの予防改善効果が期待できます。
仰向けの状態で足を軽く広げヒザを立てます
肛門の周りの筋肉を2秒間締めた後緩めるを5回繰り返します