肺腺ガン!肺胞マクロファージ、女性ホルモンの影響!

肺腺ガン(はいせんがん)!肺胞マクロファージと化学物質、女性ホルモンの影響!肺腺ガンは化学物質などの影響により肺胞マクロファージが異常な量の活性酸素を出し細胞を傷つけてしまいガン細胞化し起こります

■肺腺ガン(はいせんがん)について
肺の一番奥の肺胞細胞に出来るガンは肺腺ガンと呼ばれています。
肺腺ガンは非喫煙者で女性に多く見られる肺ガンとなっています。
肺の一番奥には肺胞という小さな袋があります。
肺胞の直径はわずか0.3mmほどで、吸った空気はすべてここに送られて酸素が血液中に取り込まれます。
さらに肺胞の内側にはマクロファージがいます。
マクロファージは白血球の一種でいらなくなったものを食べてくれるありがたいものです。
肺腺ガンはこのマクロファージが関わっていると考えられています。

■肺胞マクロファージ
肺胞にいるマクロファージは肺胞マクロファージと呼ばれています。
肺胞マクロファージは、肺に入ってきた雑菌などの有害な物質を飲み込んで強力な活性酸素を出して分解してくれます。
たくさんの有害物質が入ってきたときには、周囲にたくさんの活性酸素を大放出しまとめて分解してくれます。
通常のマクロファージは動きが遅いですが、肺胞マクロファージは素早く動くことができます。
肺胞マクロファージは肺の中を縦横無尽に動き回り、肺を異物から守ってくれています。
また有害物質が細胞を傷つけたりしたときは、抗ガン作用のある物質を放出し肺胞細胞がガン細胞になるのを防いでくれています。
この肺胞マクロファージのおかげで肺は守られています。
私達の身体は空気を吸い込むとき様々な物も一緒に吸い込んでいますが、鼻毛・のど・気管や気管支の粘膜などで防いでくれています。
しかしそこを通り抜けて肺胞まで進入しても肺胞マクロファージが退治してくれています。

■肺胞マクロファージが肺ガンの原因?
私達が普段吸い込んでいる空気には化学物質・排気ガス・ウイルス・細菌など様々なものが含まれています。
そしてそれらが異常なほど大量に含まれているとき、肺胞マクロファージをパニックに落ち入らせることがあります。
すると肺胞マクロファージは異常な量の活性酸素を出しまくるようになります。
するとまわりの細胞を傷つけてしまいガン細胞化してしまうことがあります。

■女性ホルモンと肺ガン
女性は自己免疫疾患が多く、免疫の作用が強く出てしまうことがあります。
女性ホルモンなどにさらされることによって肺ガンが増えているということが分かってきています。
女性ホルモンにさらされる時間が長ければ長いほどなりやすいそうです。
細胞の表面の「受容体」に女性ホルモンがくっつくことによって細胞がガン化しやすくなると考えられています。

■豆類・大豆の摂取がガン予防につながる
豆類・大豆に含まれるイソフラボンには女性ホルモンのような働きをする効果もあります。
実際に女性ホルモンと一緒に身体の中に存在する場合には、女性ホルモンの働きを邪魔するという作用もあります。
イソフラボンは女性ホルモンと似たような形をしているので受容体にくっつくとき女性ホルモンと競い合います。
そのため豆類・大豆などを摂ると、乳ガンなどホルモン関連のガンでは摂っている人の方がリスクが低いということがあります。
それと同じことがタバコを吸わない女性の肺ガンでもあるのではないかと考えられています。

■喫煙と肺ガン
男性の場合、肺ガンの原因の7割が喫煙になります。
タバコの煙の中には分かっているだけで43種類の発ガン物質が含まれています。
タバコ自体でいうと他にも化学物質がたくさん含まれていて4000種もあるそうです。
またタバコの煙の中に含まれている有害物質は、タバコを吸い終わってからも呼吸にして数十回分、時間にすると5分くらい身体の中から吐き出し続けていると言われています。
そのためタバコを吸った後5分間程の間にに接する人は、タバコの有害物質を吸い込んでいるのと同じ状態になります。
タバコを吸った後5分程は、子供と接するのは控えた方がよいそうです。

■CTで肺腺ガンを発見
肺腺ガンはX線に写りにくいですが、CTでは発見することができます。
すりガラス陰影といってはいの奥に出来るガン独特の写り方で発見することができます。
このように早期の段階で見つけることが出来ればほとんどの場合完治することが出来るそうです。
早期の肺線ガンは空気を多く含んでいます。
はいは空気のかたまりで、その中でガンが出来るのでくっきりとは見えないで、ぼやっとした淡い影として出てくるそうです。