冷え症対策!心の冷え症、改善ストレッチ入浴法、危険性チェック!

冷え症対策!心の冷え症、改善ストレッチ入浴法、心の冷え症危険性チェック!心の冷え症は、身体的要因+精神的要因と二重に原因を持ってしまった状態です。冷え症に効く入浴法。冷え症改善ストレッチ入浴法

日本人の7割が悩んでいると言われる冷え症は、放っておくと様々な病を引き起こす危険なきっかけにもなります。

■心の冷え症
心の冷え症は、ストレスや性格など精神的な要因が冷えをひどくしてしまう状態のことです。
そもそも冷え症は、手足の先が冷える四肢末端型、足や腰などの下半身が冷える下半身型、身体の中心が冷える内臓型、身体全体が冷える全身型の4つに分けられます。
こうした様々なタイプの冷え症には、ほぼ確実に何らかの身体的な要因が関係しています。
しかしこの身体的な要因の冷え症のうち、およそ3割にストレスなど精神的な要因も関係している人がいることが分かっています。
それこそが心の冷え症です。
つまり心の冷え症は、身体的要因+精神的要因と二重に原因を持ってしまった状態です。
そのため治りにくく、重い冷えの症状が出てしまうことが問題となっています。

■ストレスと冷え症
そもそも人間は温まった血液を全身に送り込むことで体温を維持しています。
その働きを司っているのが自律神経の一つ交感神経です。
人間は寒さを感じると交感神経が緊張し、末梢の血管が収縮します。
放熱を抑え、熱を作り出すことで身体を温かい状態に保ちます。
しかしストレスが長期間に渡って加わると、交感神経を調節する脳が疲弊します。
反応がしだいに鈍くなり末梢の血管が収縮できず、体温調節がうまくできなくなってしまいます。
その結果、血管は開いたままになり熱が必要以上に逃げてどんどん冷えてしまいます。
これが心の冷え症の一要因です。
内臓だけでなく、人間にとって最も大切な場所である脳まで冷えてしまうことがあります。
身体を温めても治らない冷え症は、ストレスが原因であることもあります。

■冷え症の名医(2010年12月時点)
北里大学東洋医学総合研究所 漢方鍼灸治療センター 副センター長
伊藤剛(いとうごう)先生

■精神的な要因による冷え症の危険性チェック
  1:人の意見に左右されやすい
  2:ユーモアは理解できる方だ
  3:人には逆らえない
  4:人を笑わせるのは上手な方だ
  5:自分の評価は気になってしまう
  6:楽しいことには関心がある
  7:人の顔色をうかがってしまう
  8:どんな場でも打ち解けてしまう
  9:他人の目が気になる
  10:新しいもの好きだ
  11:人の意見が気になる
  12:にぎやかなのが好き
  13:決心はぐらつきやすい
  14:ものおじしない
  15:優柔不断である
  16:明るい性格だ
  17:他人に指図されやすい
  18:人見知りしない
  19:決断が苦手である
  20:よく笑う

この質問は項目の番号の奇数と偶数で2つの心の状態を見ます。
●奇数項目は周囲優先度。
 自分より周囲や他人を優先し、自己主張が少ない人の評価を気にする心の状態を表します。
●偶数項目は自分の優先度。
 自分の感情を素直に表現したり、活動的で自由奔放な心の状態を表します。

周囲優先度が5つ以上該当し、それより自分優先度が少ない場合は精神的なストレスを受けやすく、心の冷え症になる可能性が高いと診断されます。
一般的に脳の温度は約37℃が健康な状態とされています。
脳の温度が低い理由には、脳の血流低下が考えられます。

■身体的な要因
冷えのベースには必ず身体的要因がります。
身体的要因は大きくに分けて3つ。

1:身体で熱が作れない
ダイエットによるカロリー不足、運動不足による代謝や筋肉量の低下などが原因で体内で熱が作りだせず冷えてしまいます。
手足の先が冷える四肢末端型や全身が冷える全身型の冷え症に多く見られる要因です。

2:身体から熱が逃げやすい
皮下脂肪が薄かったり、皮膚血流が多く、汗をかきやすいことなどが原因で、身体から熱が逃げやすい場合です。
そのため腹部の内臓などが冷える内臓型冷え症や全身型冷え症になりやすくなります。

3:身体の熱を全身に運べない
うっ血や動脈硬化などから起きる血行障害により、身体の隅々まで血液が巡らず冷えてしまう場合です。
足先まで下肢への血流が減った場合は下半身型冷え症になります。

●身体的な要因による冷え症の危険性チェック
 質問は要因ごとに6つ
 一番該当数が多かった所が冷え症の身体的要因となります。
1:身体で熱が作れない要因
 ・身体はどちらかというと細めだ
 ・手と足の先がいつも冷たい
 ・汗はほとんどかかない
 ・寒いと気分が憂鬱になる
 ・食事は少なめである
 ・冷えると頭痛がすることがある

2:身体から熱が逃げやすい要因
 ・太ももや二の腕が冷える
 ・自分では冷えを感じているのに手足を触ると温かい
 ・アレルギー体質である
 ・お腹が冷えやすい
 ・冷えるとお腹が張ったり痛くなる
 ・冷えると頭痛がすることがある

3:身体の熱を全身に運べない
 ・足や下半身は冷えるが手や上半身はそれほどでもない
 ・頭がのぼせたり顔や上半身がほてる
 ・得に顔や上半身に汗をかきやすい
 ・イライラしやすい
 ・お腹が冷えやすい
 ・冷えるとお腹が張ったり痛くなる

■身体から熱が逃げやすい人の対処法
熱が身体から逃げやすい人は首や胸元にマフラーを巻くなど、風に当たらない保温が大切になります。
基礎代謝を上げるためには適度な休息と運動をすると良いです。
運動不足による代謝の低下から冷え症になっている人は意外に多くいます。

■全ての冷え症に効く入浴法
お湯は40℃〜42℃で、ちょっと熱いと感じる温度にします。
入浴時間は10分。
最初の5分は首まで浸かります。
残りの5分は胸元を出します。

■冷え症改善ストレッチ入浴法
まずは2分間バスタブを枕に首まで浸かります。
2分経ったら両肘を後ろに突っ張り、胸を張ります。
左右の肩甲骨をくっつけるようにしながらしっかり背筋を伸ばし5つ数えます。
このときに思い切り力を入れて背筋を伸ばします。
そして元に戻します。
これを2回繰りかえします。
入浴から5分後、起き上がり胸元まで出します。
座禅のように足を組みます。
そして足の指先を手で握り、自分の方に引き寄せて足の指を伸ばします。
5つ数えたら手を放し、足を伸ばします。
その状態で20〜30秒程休みます。
これを2〜3回繰り返します。
終ったら10分経つまでゆっくり浸かります。
冬場の半身浴は、周囲の温度によっては身体が冷える場合があります。
足湯は洋服を着て行うため、体温が逃げず効果があります。