熱中症予防対策!WBGT、水分補給!

熱中症予防対策!WBGT、水分補給。熱中症を引き起こす条件は気温の他にも湿度、風通し、照り返しなどがあります。熱中症のシグナル「のどの渇き」と「足がつる」こまめにスポーツドリンクなどで水分補給することが大切

■熱中症について
私達の体は体温が上がってくると皮膚から体内の熱を逃がすために汗をかきます。
その汗が蒸発するときの気化熱を利用して体温を下げています。
しかし気温が体温よりも高くなると汗をかいても蒸発しにくくなり、熱は体内にこもったままになってしまいます。
この体温調節機能がうまくいかなくなった状態を「熱中症」といいます。
体温を下げるために汗をかくことは熱中症予防につながります。

■熱中症を引き起こす条件
気温が高い夏になると危険が増す熱中症。
実はねっちゅうしょうを引き起こす条件は気温の他にも湿度、風通し、照り返しなどがあります。
熱中症は高温状況下で発症することが多い疾患です。
気温を始めとする気象条件が判断材料になると考えられます。

■WBGT(熱中症指数)
WBGTとは熱中症のリスクの度合いを表す熱中症指数のことを言います。
WBGTは気温を始めとする様々な気象条件をもとに算出されています。
その数値を4段階のランクに分類することで危険度を知ることができます。

31以上:危険
28〜31未満:厳重警戒
25〜28未満:警戒
25未満:注意

■熱中症と湿度の関係
湿度が高くなると汗をかいても蒸発しにくくなり、体温調節が困難な状況になってしまいます。
体温調節を妨げないためにも汗はこまめに拭くよう心掛けることが大切です。

■熱中症と風の関係
閉め切った空間では風の通りが悪くなるため熱がこもり、熱中症指数を高めてしまう危険があります。
また寝室同様に浴室やトイレなど閉め切った状態にしがちな空間も要注意です。
水分補給や換気を行うことが大切です。

■熱中症と照り返しの関係
地面からの照り返し。
地面に近付くほど照り返しは強くなるためねっちゅうしょう指数は高くなります。
小さな子供同様に散歩中のペットにも照り返しの注意が必要です。
日傘をさしていても直射日光は防いではいるものの周囲からの照り返しは防げません。
日傘は白いと反射し、黒いと逆に吸収します。
照り返しのことを考えると黒い日傘の方が良いそうです。
バス停など外で一定時間同じ場所にいる場合は、日陰などが多い場所を選ぶと良いです。

■熱中症のシグナル「のどの渇き」と「足のつり」
人間の体は体重のおよそ60%が水分でできています。
そのため発汗によって体内の水分が失われると、のどの渇きが起こったり、汗の水分とともに筋肉の収縮を担う成分ミネラルも排出されるため足がつることもあります。

■麦茶で熱中症予防
発汗により体内の水分が排出されると血液の流れが悪くなってしまいがちです。
麦茶に含まれる香り成分「ピラジン」は血液の流れを良くするのに役立つと言われています。

■熱中症の予防ポイント水分補給
のどが渇いた状態から水分を摂取しても、回復出来るのは約60〜70%ほど。
食事などからも水分補給を意識し、こまめにスポーツドリンクなどで水分補給することが大切です。