目の病気!飛蚊症、ドライアイ、網膜中心静脈閉塞症、緑内障、糖尿病網膜症!

飛蚊症は糸くずのようなものが浮いているように見える目の病気です。
網膜剥離は網膜に裂け目が出来、そこに水分が入り込み網膜が剥がれてしまう目の病気です。
網膜中心静脈閉塞症は網膜に出血やむくみが起こり炎症が生じる目の病気です。
緑内障は眼圧が上がり視野の欠損などが起こる目の病気です。
糖尿病網膜症は進行すると緑内障の危険性がある目の病気です。
加齢黄斑変性は加齢などが原因で視力低下や歪みなどが起こる目の病気です。

■飛蚊症(ひぶんしょう)について
飛蚊症(ひぶんしょう)とは、視界の中に糸くずのようなものが浮いているように見える症状をいいます。
飛蚊症には問題のある病的なものと、問題のないものがあります。

■飛蚊症の原因
目の大部分は、硝子体(しょうしたい)と呼ばれる玉子のようなゼリー状の組織で満たされ、目の形を丸く保つ役割をしています。
本来は透明な硝子体に、目が作られる成長の過程で消えるはずの硝子体の血管の不純物が残ってしまい、それが影となって写り込むんで見えてしまいます。
また加齢が飛蚊症の原因ともなります。
年齢を重ねると除々に硝子体の成分が変化し、眼底の浮遊物が混じり影として見えることがあります。
これらは特に問題ない飛蚊症ですが、網膜に傷が出来て裂けてしまう網膜裂孔(もうまくれっこう)という病気が起こることがあります。

■危険な飛蚊症
飛蚊症の症状が急に現れたり、以前から見えていた浮遊物の数や形に変化が現れたりした場合は、危険な兆候です。
眼科で網膜の詳しい検査を受けましょう。

■網膜剥離(もうまくはくり)
萎縮した硝子体が網膜を引っぱり裂け目が出来ると、そこに水分が入り込むと網膜が剥がれて網膜剥離(もうまくはくり)という病気になってしまいます。
全部剥がれてしまうと失明ということになります。

■涙について、ドライアイ
目の表面には、涙を目にとどめるムチン、目を潤す水分、蒸発を防ぐ油分が3層に重なりあって出来ています。
涙は涙腺(るいせん)という部分で生成されますが、そのほとんどが鼻に流れていき、残りは次々と蒸発してしまいます。
まぶたにある皮脂腺のマイボーム腺という部位から出される油分が、水分の蒸発を防ぐ役割を担っています。
油分がないと目が乾燥し、目のかすみ、目の異物感といった症状になります。
この状態がドライアイです。 ドライアイを放置すると乾燥で視力が低下し、角膜を傷つける原因になります。

■涙とマイボーム腺
油分がしっかりと混ざり安定した涙は、まばたきをすると縦縞ができます。
水分と油分のバランスが悪いと瞳全体に涙が行き渡らなくなり、瞳全体を潤すことができなくなります。
安定涙を保つ正常なマイボーム腺は、常に油分が分泌されています。
しかし油が固まるとマイボーム腺を塞いでしまいます。
マイボーム腺が詰まる原因は、加齢、不規則な生活、過剰なメイクなどがいわれています。
マイボーム腺の詰まりを溶かすには、目を温めることが効果的です。
しっかりと詰まりを溶かし、油分たっぷりの安定涙で目を保護することが大切です。

■涙のチェック
・長時間パソコンを使う
・充血しやすい
・夕方になると目の潤いが悪い
・白い目ヤニが出る
・10秒間目を開けてられない

1つでも当てはまれば不安定涙の可能性があり、目の病気にかかりやすい状態にあります。
長時間のパソコンやスマートフォンの使用は、まばたきの回数が減ってしまい目が乾きやすくなります。
目が充血しやすいのは、目が乾燥して傷ついている状態の可能性があります。
夕方になると目の調子が悪くなるのは、涙が不安定で除々に目が乾いているためです。
涙が少なくなると表面の洗浄効果が低下し、涙で流れるはずの目の古い細胞がうまく排出されず溜まってしまい、目ヤニが白く糸柄を引くようになります。

■網膜中心静脈閉塞症(もうまくちゅうしんじょうみゃくへいそくしょう)について
網膜中心静脈閉塞症(もうまくちゅうしんじょうみゃくへいそくしょう)とは、網膜全体に分布する血管の一つの網膜中心静脈(もうまくちゅうしんじょうみゃく)が高血圧や動脈硬化などの原因で閉塞し、血管から血液がにじみ出し、網膜に出血やむくみが起こり炎症が生じる病気です。
突然視力が低下するなどの障害が起こることもあります。

■緑内障(りょくないしょう)について
角膜の内側は水分で満たされていて、その量は眼球内の圧力を左右しています。
循環している水分の排水が悪くなると、逃げ場を失った水分で除々に眼球内の圧力が上昇します。
これにより眼底部の神経が圧迫され機能を失い、視野の欠如が起こるのが緑内障(りょくないしょう)です。
視野の欠損は片方ずつバラバラに起こるため、もう片方の目が視野を補完して自覚しにくいのが特長です。
急に起こる緑内障もありますが、多くの緑内障はゆっくり進行していきます。
眼圧が正常でも起こる緑内障があるので、強い近視の人は注意が必要です。
緑内障は最初わずかな欠損で始まり、やがてそれが広がり続けていきます。
緑内障の進行を止めるためには、何よりも早期発見が重要になります。

■糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)について
血糖値が高いことで網膜の血管が傷付き、網膜の血管が詰まってしまい進行していきます。
糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)が重症化すると、緑内障になることもあります。

■加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)について
視野の中心を司る黄斑部に、加齢などが原因で新生血管が発生してきますが、この血管はもろいため、出血やむくみを起こし視力の低下につながります。
黄斑部が真ん中を見ていますが、そこの形が変わってしまうと光がちゃんと感じられなくなり、歪みや視野が暗くなることがあります。