ハイハイ体操、背骨の歪みによる体の不調改善、梅干し・しらす、骨粗しょう症予防

全ての神経を通して骨格を支える体の中心軸が背骨です。
背骨が歪めば肩こり・腰痛・内臓疾患まで全身の様々な箇所の不調につながります。
骨粗しょう症が背骨を歪ませ体の不調の原因になります。

■背骨の歪みチェック
壁にカカト・お尻・肩・頭をくっつけて片足を上げます。
このとき手は壁に触れないようにします。
身体の力を抜いた状態で右足をゆっくり持ち上げ5秒間キープします。
バランスを保ち倒れなかった人は左足をゆっくり持ち上げ5秒間キープします。
身体が傾き倒れてしまった人は背骨が歪んでいる可能性があります。
バランスが崩れた方に背骨の歪んでいる可能性があります。

■背骨の歪みチェック
両手を伸ばして手を合わせた指先を確認します。
このときに指先が左右でズレている人は背骨の上部の胸椎が歪んでいる可能性があります。

■背骨の歪みが肩こりや腰痛の原因
正しい姿勢は力を抜いて立ったときに耳・肩・腰の左右の高さが同じになることです。
横から見たときに足首・ひざ・ひじ・肩・耳で一直線に並んだ状態になりま。
背骨が歪んでしまうと肩や腕が前方に入り込み背中が丸くなります。
すると頭も前方へ傾くため、さらに背骨は歪んでいきます。
これが肩こりや腰痛など体の不調を引き起こす原因だといわれています。

■歪みの場所と体の不調
背骨は26個の骨がつらなって出来ています。
首の頸椎に歪みが生じると肩こり・頭痛・耳鳴り・不眠症などの症状が起こったりします。
胸・腰・胸椎・腰椎に歪みが生じると腰痛・便秘・足のしびれなどの症状が起こったりします。

■背骨を歪ませる原因
・姿勢の悪さ
・筋肉の衰え
・骨粗しょう症

骨粗しょう症による背骨の歪みは取り返しのつかない危険があります。
骨粗しょう症とは骨の内部がスカスカになってしまい、骨の強度(骨密度)が低下してしまう病気です。
発症するとわずかな衝撃でも骨折おそれがあります。
骨粗しょう症が進行するといつのまにか骨折の危険性が高まります。
いつのまにか骨折とは衝撃がなくても日常生活で自覚症状がないうちに骨折してしまう症状をいいます。
60歳以上の女性で背中の曲がりを実感した人の約6割の人に骨折が見つかっているといわれています。

日本では約1300万人の人が骨粗しょう症の可能性があるといわれています。
骨粗しょう症は女性の方が男性よりも3倍多いといわれています。
閉経によって女性ホルモンが低下すると骨粗しょう症が起こりやすくなると考えられています。

■骨折連鎖
背骨が骨粗しょう症におかされると体の骨が耐え切れず骨がつぶれてしまいます。
ひとつ潰れると次の骨に負担がかかりその骨が骨折します。
こうして骨折が連鎖していくと背中が曲がったまま元に戻らなくなってしまいます。

■カルシウム不足が骨粗しょう症の原因になる
骨粗しょう症になる原因はカルシウム不足にあります。
カルシウムの吸収率は年齢によって大きく変わり、10代では45%、30代では30%、60代では25%にまで低下してしまいます。
若い頃と同じようなカルシウムを摂っていたとしても体に取り込めるカルシウムは知らず知らずのうちに減っています。

■梅干しとしらすで骨粗しょう症予防
梅干としらすの組み合わせはカルシウムの吸収にとって非常に良い組み合わせです。
しらすと梅干しを一緒に食べることでカルシウムの吸収率が約1.5倍にもなります。
さらにしらすにはカルシウムの吸収を助けるビタミンDの栄養素が含まれています。
カルシウムとビタミンDは結合して体に吸収されます。
それを梅干のクエン酸が後押しします。
ビタミンDとクエン酸のダブル効果でよりカルシウムの吸収率をアップできます。
1日に必要なカルシウムは牛乳だと瓶3本分、梅干しとしらすのダシ茶漬けならお茶漬け1杯で十分にまかなえます。
ダシをとる時間がない場合はカツオブシを振りかけてお湯を注ぐだけでもよいです。

■梅干しとマヨネーズで骨粗しょう症予防
マヨネーズの原料になる卵にはビタミンDが豊富に含まれています。
梅干しとマヨネーズを混ぜるてカルシウム豊富な食材にかけて食べるとクエン酸とビタミンDのダブル効果でカルシウムの吸収率がアップします。
ねり梅1:マヨネーズ2の分量で混ぜれば梅マヨネーズの出来上がりです。

■1日5分のハイハイ体操で背骨の歪みを改善
赤ちゃんのようにハイハイの動きをすることで背骨の歪みを改善することができます。
四つん這いになりハイハイします。
自分の背骨のゆがみと反対の方向に周ります。
左足を上げてバランスを崩した人は右側へ、右足を上げてバランスを崩した人は左側へ周りハイハイします。
周る円の大きさは大きな円から始めて徐々に周る円を小さくしていくことで背骨を支える筋肉がゆっくりと動いていき、負担なく背骨の可動域を広げることができます。
腰椎の歪みがとれ、周辺の筋肉の緊張が緩み可動域が上がると前屈がいきやすくなります。

■背骨を歪ませる行動
・低いソファに座る
・コルセットを常につけている
・肩がけバッグ
・室内のスリッパ
・虫歯

●低いソファに座る
座ったときにヒザよりも腰が低くなるソファは腰に負担がかかり腰痛の原因になります。
クッションや枕でヒザを腰より低く調整すると良いです。
腰ではなくお尻の下に敷くのがポイントです。

●コルセットを常につけている
コルセットを長期間着けると腰の筋力が弱まって逆効果になることがあります。
背骨を支える筋肉が減少し背骨を歪ませる危険があります。

●肩がけバッグ
左右のバランスが崩れ背骨が歪む可能性があります。
30分に1回反対側に持ちかえるようにしましょう。

●室内のスリッパ
かかとが浮いてしまう履き物はすり足になる可能性があり、すり足は後ろ体重で歩きがちになり骨盤が後ろに倒れて体全体が歪む可能性があります。

●虫歯
虫歯があると無意識に虫歯を避け片側だけで噛むくせがついてしまいアゴが歪んでしまう可能性があります。
アゴが左右に歪むとアゴから首、首から背骨さらに腰へと体全体の歪みにつながってしまう可能性があります。

健康8