ブルーベリーのアントシアニンで血糖値の急上昇を防ぐ、糖尿病予防、ナスの塩漬けで血糖値の上昇抑制

血糖値は食事をすれば誰でも上がってしまいますが、少しの工夫で上がりにくくすることができます。
紫色の食材に含まれるアントシアニンには血糖値を抑える効果があります。
ブルーベリー、ブドウ、レーズン、プルーン、ナス、赤タマネギ、赤ジソ、紫キャベツ、紫イモ、黒大豆で糖尿病の予防効果も期待できます。

■紫色の食材に含まれるアントシアニンに血糖値を抑える効果がある
紫キャベツ、ナス、紫イモ、ブドウ、ブルーベリー、ラディッシュなど、紫色の食材に血糖値を上げにくくする効果があるといわれています。
紫色の色素成分であるアントシアニンには糖尿病の発症を抑えるのに良い働きをしていると考えられています。

■ブルーベリーのアントシアニンで血糖値を抑える
紫色食材の中でもダントツにアントシアニンが多く含まれているのがブルーベリーです。
ブルーベリーを1週間に約200g以上食べている人は、食べていない人に比べて高血糖による糖尿病の発症リスクが33%も低いという研究結果があります。

■ブルーベリーについて
ブルーベリーは主にカナダやアメリカなどで栽培されています。
日本では毎年7月〜9月にかけて実が色づき収穫の時期を迎えます。

■糖尿病(2型)の発症リスクを下げる果物
・ブルーベリー  :33%減少
・ブドウ・レーズン:19%減少
・プルーン    :18%減少
・リンゴ・梨   :14%減少
・バナナ     :13%減少
・グレープフルーツ:12%減少
・桃       :11%減少
・オレンジ    :8%減少

■食事の1〜3時間前にアントシアニンを摂取
アントシアニンは血液中に入ると糖分を細胞に運ぶインスリンの働きを高めると考えられています。
アントシアニンの量は摂取後1〜3時間の間で最高値に達します。
つまり食事の1〜3時間前にアントシアニンを摂取すれば食事のタイミングでインスリンの働きが高まり、血糖値の上昇を効率的に抑えることができると考えられています。
食事の1〜3時間前にブルーベリーを食べると血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。

空腹時の血糖値が正常でも、食後に血糖値が急上昇するという隠れ糖尿病や食後高血糖という人が増えています。

■血糖値について
血糖値とは血液中の糖分の量のことをいいます。
成人の体内の血液量は約4リットルで、健康な人の糖分の量は角砂糖で約1個分くらいになります。
白米一膳で血液中に増える糖分の量は、角砂糖で約15個ほどにもなります。
ご飯一膳を食べると消化される途中でブドウ糖になって小腸・血管に吸収されます。
このとき血液には角砂糖にして約15個分の糖分が一挙に流れ込みます。
しかし実際はご飯を食べてもここまで血糖値は上がりません。
この大量の糖分を処理してくれるのが膵臓から分泌されるインスリンというホルモンです。
インスリンが働くことによって血液中の糖分は再び角砂糖1個分に保たれています。

■アントシアニンは熱に弱い
インスリンの働きを助けて血糖値の上昇を防いでくれるのがブルーベリーに含まれる紫色の色素であるアントシアニンです。
アントシアニンは他にもナス、赤タマネギ、赤ジソ、紫キャベツ、紫イモ、黒大豆などの紫色の食材にも含まれていますが、ただ食べれば良いというわけではありません。
野菜や果物に含まれるアントシアニンは熱に弱く、加熱すると少なくなってしまいます。
そのためアントシアニンの効率的な食べ方は生で食べる方が良いとされています。

■ナスの塩漬けで血糖値の上昇を防ぐ
1日に約1.5本ほど食べれば1日に必要なアントシアニン量の110mgをまかなえます。

ナスのへたを落とし、ナスをタテに切ります。
皮が硬いので斜めに切ります。
こうすることで食べやすく味が入りやすくなります。
切ったナスをポリ袋に入れて、千切りしたショウガ(1かけ)、昆布(1枚を1×5cmにはさみで切る)、塩(小さじ1)、水(200ml)を加えます。
中の空気を抜き、袋をしぼって圧をかけポリ袋を結んでおきます。
1時間ほど置いておきます。
袋の角(両端を切ると早いです)を切り水を抜きます。
ポリ袋から取り出せば出来上がりです。
お好みでカツオブシや醤油をかけます。

●材料
・ナス  :3本
・水   :200ml
・ショウガ:1かけ
・塩   :小1
・昆布  :1×5cm 1枚