動脈硬化を予防するポイント、足の異変に早く気ずこう、コレステロール・糖尿病・高血圧・タバコに要注意

30代からかなり多くの人の血管で軽い動脈硬化がみられるようになります。
痛みや冷えを少しでも感じている人は動脈硬化に要注意です。
動脈硬化の予防のためにも生活習慣を見直し、適度な運動で血管を若々しく維持することが大切になります。

■動脈硬化の主な原因!注意すべき要点
・加齢
・悪玉コレステロール
・糖尿病
・高血圧
・タバコ

通常の人は単独で動脈硬化になることは少なく、複数の危険因子が重なって動脈硬化が進行していきます。

●加齢が動脈硬化の原因!誰でも動脈硬化になる危険性がある
加齢に伴い血管が劣化していき、血管の弾力性がなくなり硬くなる傾向にあります。

●悪玉コレステロールが増え過ぎると動脈硬化の原因に
コレステロールには悪玉と善玉があります。
コレステロールを全身に運ぶのが悪玉で、余分となったコレステロールを回収するのが善玉の役目になります。
しかし悪玉が増えてバランスが崩れると、血液中に余分なコレステロールが残り血管壁に沈着し、プラークと呼ばれるコブのようなものを作ってしまいます。
これが動脈硬化です。

心臓の血管に動脈硬化が起こると、プラークは破れると修復するため血栓というかさぶたを作ります。
その血栓が大きくなったり剥がれて移動したりすることで、血管が詰まり心筋梗塞や脳梗塞につながります。

●糖尿病が動脈硬化につながる
血液中のブドウ糖の濃度を表す血糖値が、常時高くなることを糖尿病といいます。
血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きが低下して生じてきます。
甘い物以外でも、高カロリーの食生活も糖尿病の原因になります。
糖尿病患者のように血液に糖が増えると活性酸素が多くなり、血管の内側を傷つけます。
すると血管壁の内側にコレステロールが入りやすくなってしまい動脈硬化につながってしまいます。
糖尿病の動脈硬化はヒザ下に発症することが多く、足先の冷えや感覚の鈍化が生じたりします。 最悪の場合、放置して足先の壊死が起きることもあります。

●高血圧が動脈硬化を進行させる
高血圧は、血流の圧力により血管を傷つけ動脈硬化を進行させます。

●タバコは動脈硬化を進行させる
タバコは、活性酸素が血管を傷つけ動脈硬化を進行させます。

■動脈硬化のチェックポイント!早く気づいて早めの対処を
・左右の足の温度差がある
・片方の足指の毛が抜ける

動脈硬化が起こり血液が足りなくなっている可能性があります。

■動脈硬化の予防法
・青魚や大豆などの不飽和脂肪酸の摂取
・野菜を先に食べる
・適度な運動

動脈硬化の予防にもっとも大切なことは食生活です。
悪玉コレステロールに関しては、青魚や大豆などの不飽和脂肪酸の摂取がポイントです。
血糖値が気になる人は、野菜から食べて糖の吸収を抑えるようにすると良いです。
適度な運動は、動脈硬化の原因であるコレステロールや血糖値、血圧の改善が期待できます。

■閉塞性動脈硬化の治療!動脈硬化が悪化した場合の治療法
・保存的治療
・血行再建治療

閉塞性動脈硬化の治療には保存的治療と血行再建治療があります。

●保存的治療
保存的治療では、生活習慣を見直して、薬の内服と運動をしながら治療をしていきます。

●血行再建治療
血行再建治療では、手術によって脚への血流を増やす治療します。
まず、閉塞している患部までガイドワイヤーを挿入してカテーテルを挿入します。
動脈硬化により狭くなった部分にバルーンを届けて血管を広げます。
広げた血管が閉じないようにステントと呼ばれる金属の筒で拡張しておきます。