乾燥肌・乾皮症!湿度アップ・入浴方法改善で予防!

乾燥肌・乾皮症!湿度アップ・入浴方法改善で予防。入浴の際はゴシゴシ洗いを止めて手で優しく洗いながす。部屋の加湿や保質ケア。タオルを濡らして縦に干すと乾燥肌対策に効果的。観葉植物は置いて肌に優しい湿度に

■乾燥肌と乾皮症(かんぴしょう)
乾皮症(かんぴしょう)とは、いわゆる乾燥肌が進行した状態のことです。
そもそも肌の一番外側には、水分を含む角質層(かくしつそう)と呼ばれる層があります。
その細胞と細胞の間にはセラミドなどの角質細胞間脂質(かくしつさいぼうかんししつ)があり、水分を蓄える働きをしています。
さらに細胞内には天然保質因子(てんねんほしついんし)と呼ばれる成分が水分を取り込む役割をしています。
この角質層の表面をおおい水分の蒸発を防いでいるのが皮脂と汗が混ざりあった皮脂膜(ひしまく)と呼ばれる膜です。
この皮脂膜・角質細胞間脂質・天然保質因子の3つのうち、どれかが何らかの原因で炎症したり壊れることで水分が抜けてしまった状態が乾燥肌です。
こうなると角質層の間に出来た隙間から異物が進入しやすくなるため、防御反応として神経が肌の表面近くまで伸びてきます。
こうしてちょっとした刺激にでも過敏になり、激しいかゆみを感じるようになります。
それに追い討ちをかけるのが冬の乾燥です。
湿度の低い乾いた空気によって水分の蒸発量が一気に増加し、皮膚の水分はさらに失われます。
その結果肌はカサカサにひび割れてしまい乾燥肌がいっそう進行してしまいます。

■ゴシゴシ洗いが乾燥肌の原因に
皮脂の量は20代前半にピークを迎え、女性では後半から下降の一途を辿ります。
皮脂の多い10代ならまだしも、20代後半になってもゴシゴシ洗いを続けていると、角質層と皮脂膜がはがれ落ち水分が抜け乾燥肌になってしまいます。
乾燥肌の恐いところは、気付かないうちにひどくなっていることです。

■皮脂の多い部位
顔、胸、わき、股間、頭部、背中など

■乾燥しやすい部位
前腕、足、わき腹、腰、尻、肩など

■乾燥肌改善ポイント
皮膚は約1ヶ月の周期で細胞が新陳代謝を繰り返しています。
生活習慣を見直し、ゴシゴシ洗いを止めれば約1ヶ月で肌は回復してきます。
部屋の加湿や保質ケアで乾燥肌はある程度予防できます。

■乾燥肌対策のポイント「入浴法」
体の汚れは皮膚膜の上に付着している状態なので、お風呂に入るだけで8割ぐらいは汚れが落とせるそうです。
また体の洗い方も、手で優しく洗えば十分落ちるそうです。
お湯は皮脂や角質細胞間脂質を溶かす働きがあります。
そのため熱いお湯に長く浸かると皮膚の乾燥が進んでしまいます。
肌にとって理想的な温度は40度以下の体温に近い温度になります。

■乾燥肌対策のポイント「湿度」
人間の肌に最も優しい湿度は40%〜60%と言われています。
それ以下になると水分の蒸発量が増え乾燥肌が進んでしまいます。
それ以上になると不快感を感じたり、ダニやカビが繁殖しやすくなります。
冬場は、ひと月の2/3は肌が乾燥しやすい湿度になっているので乾燥肌に注意が必要です。

■濡れたタオルを部屋内で干して乾燥肌対策
短時間で最も簡単に湿度を上げるには、小ぶりなタオルを濡らして縦に干すと効果的です。
容器に入った水などより、濡らしたタオルの方が空気に触れる表面積が大きく、またタオルは表面がパイル状になった凹凸があるので表面積がさらに大きくなるので湿度アップに効果的です。
乾き易い物ほど短時間で水分が蒸発する分、湿度が上がりやすくなり乾燥肌帯対策に有効です。

■部屋に観葉植物を置いて乾燥肌対策
観葉植物は葉っぱで呼吸していて水分も同時に排出しているので、手間もかからず湿度を上げる効果が期待できます。
観葉植物は即効性はないが置いておくだけで湿度を調節し肌に優しい湿度にしてくれ乾燥肌対策につながります。
葉の表面積が大きく、葉の枚数が多い方が効果的です。
ベンジャミン:葉の表面積が大きい観葉植物。

■エアコンよりガス・石油ストーブの方が乾燥肌によい
ガス・石油ストーブはそれ自体が燃焼時に水分を放出しているそうです。