首・頚椎の異常予防!椎間板、骨棘、ストレートネック!

首・頚椎の異常予防!椎間板、骨棘、ストレートネック!適度に姿勢を変えることが首・頚椎のへの負担軽減ポイント。首を動かすのではなく、肩を上げたり腕を回すなどして首・頚椎にかかる負担をリセット。日常のちょっとした心掛けで首・頚椎のへの負担を減らすことが大切

私達の首には頚椎(けいつい)という7つの骨があり大事な頭を支えています。
首は中枢神経の脊髄(せきずい)や気管・血管など、頭と体をつなぐ大事なパイプが通っている場所です。
無意識に動かしている事で、気付かないうちに様々なトラブルの原因になることもあります。
頭の重さは約5kgでボーリングの球程あります。 首の老化は20代から始まるとも言われています。
同じ姿勢のまま静止する事は、首の骨や筋肉などに負担をかけてしまいます。
適度にほぐしてあげることが大切です。

■首の前湾(ぜんわん)
人間の首というのは、前湾(ぜんわん)していて前に向かって反っているような形になっています。
頚椎は、本来頭部からの重力をうまく分散させ筋肉や骨への負担を軽減し、自然な重心を維持するために弓なりにカーブしています。

■ストレートネック
私達の日常で首を前に出す動作が長時間続くと、首周辺の筋肉に負担をかけ続けることになります。
すると筋肉だけでは頭部を支えきれなくなり、やがて頚椎がそれをかばうように真っ直ぐになってしまうことがあります。
頚椎が真っ直ぐになると頭部が常に前に出ている状態となり、絶えず筋肉が緊張するという悪循環に落ち入ってしまいます。
そして場合によっては慢性的な肩こりにつながると考えられています。
なで肩や猫背の場合、姿勢が前に傾きやすく頚椎が真っ直ぐになりやすくなります。
ストレートネックが全て肩こりの原因ではないですが、何らかの症状を抱えている場合が多いそうです。

■頚椎について
頚椎の骨は7つありますが、上の2つと下の5つの首の骨は形も大きさも大きく違うし、機能や動きも大きく違うということが分かってきています。
1番上の骨は2番目の骨を軸にして石うすのように回転するという構造をしています。
3番目以降の骨は、それぞれががっちりと重なって首を支えることに適した形をしていますが、あまり動けない構造になっています。
つまり首が頭を動かそうとしたときは、上の骨の動きに合わせて本来動かさなくてもいい下の骨がバランスをとろうとして無理に動いてしまうために大きな負担になると考えられています。
5番目と6番目の骨など負担の大きい下の骨の方がトラブルが起きやすいそうです。

■骨棘(こつきょく)という首の骨の変形
骨棘(こつきょく)骨のトゲが出来る原因となっているのが、頚椎が重い頭を支えながら動くためにかかせない椎間板(ついかんばん)です。
椎間板とは水分を多く含んだ弾力性のある組織で、骨と骨の間に挟まってクッションのような役割をしています。
実は老化が最初に始まるのがこの椎間板になります。
椎間板は加齢と共に除々に水分が減少して弾力性がなくなり薄くなっていきます。
そして椎間板が薄くなると、頚椎を動かすために骨にかかっている衝撃を緩和したり吸収することが出来なくなってきます。
それでも骨自体にかかる衝撃に耐えようとして自らを変形し、骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨のトゲになってしまいます。
骨のトゲが少し大きくなったりして知覚や痛みを司る神経を刺激したりすると、姿勢によって痛みやしびれが起こる原因ともなります。
骨棘(こつきょく)があっても神経などに触れていなければ痛みとしてあらわれる事はありません。
しかし椎間板に常に負担がかかるような姿勢を取り続けていると、除々に骨棘(こつきょく)が増える原因となります。
すると無理な姿勢をしたときなどに脊髄や神経を圧迫する可能性も大きくなり、肩や腕の方まで痛みやしびれが出て来ることがあります。

■首・頚椎が原因で起こる症状
首は頭とそれ以外の手足等の抹消を結んでいるところなので脊髄などが圧迫されると、手足がしびれるといった他に、箸が使いづらい、字が書きずらい、ボタンをはめずらい、転倒しやすくなる歩行障害、排尿障害などがあらわれることもあります。

■頚椎チェック
自分の胸の前で指を伸ばしくっつけるように閉じます。
異常がなければそのまま指をくっつけていられます。
小指や薬指が離れてしまう場合は首・頚椎に異常がある可能性があります。
両手を前に出し「グ-、パー」と握って開く動作を出来るだけ早く10秒間繰り返します。
出来た回数が20回未満の場合は首・頚椎の異常に要注意です。

■首に負担のかかる行為
自然に立っている時とパソコンの作業を続けたときの首の負担を比べると、パソコンの作業の方が負担の方が時間を追うごとに大きく増加していきます。
その他、うがい、うなずき、黒板などの文字を書き写す行為などの首の上下動の動きは首・頚椎の負担となります。
首を動かすときは出来るだけゆっくり動かすと首・頚椎への負担が減ります。
長い時間前傾姿勢を維持するときは、首の負担がかかり続けるため周りの筋肉も緊張し続けます。
そこで休憩を入れると首の位置が一時的に元の位置に戻り負担がリセットされます。
席を立つ、歩くなど思い切って姿勢を変えることが首・頚椎のへの負担軽減ポイントです。
首を動かすのではなく、肩を上げたり腕を回すなどして首・頚椎にかかる負担をリセットすることが大切。
日常のちょっとした心掛けで首・頚椎のへの負担を減らすことが大切です。
加齢的な変化を元に戻らせるというのは難しいですが、首・頚椎に負担をかけない生活を意識することで首の老化の進行を遅らせることが可能です。
また首はストレスにも影響されやすい。
首は脊髄など神経の通り道がある大事な場所なので、日常生活で気を付けて、痛みやしびれがある場合は医師に相談しましょう。