耳鳴りのメカニズム!音響外傷、突発性難聴、カクテルパーティ効果!

耳鳴りのメカニズム!音響外傷、突発性難聴、カクテルパーティ効果!耳鳴りは「耳鳴りで眠れない、眠れないから耳鳴りが強くなる」という悪循環に。体を動かして汗をかき十分な睡眠を取ることが耳鳴り予防に大切

■耳鳴りのメカニズム
人間の耳は、まず外から入ってくる音の振動を鼓膜(こまく)で感じ取ります。
そしてその振動は耳小骨(じしょうこつ)と呼ばれる部分で増幅され、耳の奥の内耳(ないじ)へ送られます。
内耳には蝸牛(かぎゅう)というかたつむりのような形の器官があり、振動はここで電気信号に変えられて脳に伝わります。
蝸牛(かぎゅう)の中でその働きをするのが外有毛細胞(がいゆうもうさいぼう)です。
外有毛細胞(がいゆうもうさいぼう)は高い音に反応するものから低い音に反応するものへと順序良く配列されています。
しかし高い方の音からだんだんと障害を受けてくると、高い耳鳴りが通常すると言われています。
高い音に反応する外有毛細胞にトラブルが発生することで、高い音つまり蝉の鳴き声のような耳鳴りがすると言われています。
実は加齢と共にトラブルを受けやすいのが、この高い音に反応する細胞です。
その兆候は20代の頃から始まっていると言われています。
低い音の耳鳴りを感じる原因は「ストレス・睡眠不足・疲れ」などがあげられます。

■耳鳴りの身体への悪影響
本人しか分からない耳鳴りの音、この音が身体に様々な悪影響を及ぼします。
「耳鳴りで眠れない、眠れないから耳鳴りが強くなる」という悪循環に落ち入ってしまいます。
さらに耳鳴りは眠れない以外にも身体に様々な悪影響を及ぼすと言われています。
耳鳴りを感じると作業効率や集中力などが低下してしまいます。

■カクテルパーティ効果
カクテルパーティ効果とは、周囲が騒がしくても自分の名前や知人の事を自然と聞き分けられる効果です。
私達の脳の中では自分の聞きたい音を選択・処理し脳へと伝達することが出来ます。
耳鳴りは、寝不足・ストレス・疲労等の状態のためにフィルターをかける力が低下して耳鳴りがおもてに出て来てしまいます。

■突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)
突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)の原因は不明とされ、厚生労働省でも特定疾患に指定し難病とされています。
突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)は誰にでもなりうる病で、患者は年々増加傾向にあると言われています。

■メニエール病
メニエール病は内耳(ないじ)にリンパ液が溜まり水ぶくれのようになる耳の病気です。
メニエール病の水ぶくれは、平衡感覚を司る三半規管だけではなく聴覚を司る蝸牛(かぎゅう)にも及ぶため、めまいの他に難聴や耳鳴りを伴います。
メニエール病の原因ははっきり分かっていませんが、ストレスとの関係が注目されています。

■耳鳴りと動脈硬化
血管が詰まる動脈硬化なども耳鳴りを起こす原因の一つです。
耳鳴りをきっかけにいろんな病気が起こることもあります。
耳鳴りは病気のひとつのサインとしてとらえ、早期発見・早期治療を行うことが大切です。

■音響外傷(おんきょうがいしょう)
音響外傷(おんきょうがいしょう)とは、蝸牛の有毛細胞が大きな音などで障害を受け発生する耳鳴りです。
耳鳴りが続く場合は専門医に相談しましょう。
またヘッドホンで長時間大音量で聴くことや、突然の大音量には要注意です。

■耳鳴りは健康のバロメーター
一番最初に重要なのは病気のチェックです。
病気が無くても耳鳴りが治らないときは「ストレス・寝不足・疲れ」この三つが重なった時、あるいは単独で起きた時は必ず耳鳴りが強くなります。
そのため体を動かして汗をかく、そして十分な睡眠を取ることが耳鳴り予防に大切です。