薄毛・抜け毛治療!脂漏性皮膚炎、頭皮トラブルの原因と予防!

薄毛・抜け毛治療!脂漏性皮膚炎はマラセチア菌などの影響で脂っぽいフケやかゆみを伴う病気。マラセチア菌は皮脂を分解する際に頭皮を刺激するためフケがたくさん出ます。薄毛の治療は育毛や発毛を促す内服薬や外用薬で行う

■頭皮トラブル
頭皮は顔に比べ皮脂腺や汗腺が2倍以上も多く、紫外線は3倍も多く受けてしまう過酷な環境下にあります。
頭皮は層になっていて、皮膚の下では細胞分裂を繰り返しています。
新しい層が作られると除々に表面へと押し上げられ古い細胞が剥がれ落ちます。
これが角質で、いわゆるフケになります。
乾燥を気にしてしっかり洗髪できていないと、逆にフケの原因になってしまいます。
頭皮の質によって合うシャンプーは違います。
フケで悩んでいる人はシャンプーに原因があるかもしれません。
40代〜50代の女性に多い頭皮トラブルですが、フケやかゆみの原因は洗髪不足とカビの繁殖にあるかもしれません。

■マラセチア菌
マラセチア菌は皮脂を栄養源にしているため、エサである脂が増えると増殖します。
このマラセチア菌は皮脂を分解する際に頭皮を刺激するため、頭皮の代謝サイクルが早まり、フケがたくさん出るようになります。

■脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
脂漏性皮膚炎とは、マラセチア菌などの影響で脂っぽいフケやかゆみを伴う病気のことです。
40代〜60代の男性に特に多く見られます。
脂漏性皮膚炎はかゆみや脂っぽさがサインになります。
脂漏性皮膚炎を治療せずに放置しておくと、頭皮をかきむしって炎症が悪化し抜け毛の原因にもなります。

■脂漏性皮膚炎の治療
脂漏性皮膚炎は一般的なシャンプーで洗髪しても治りません。
皮膚科で処方される、カビを減らす抗真菌薬で治療を行います。
シャンプーなどに含まれる界面活性剤は、水と油をなじませ汚れを落とす物質です。
洗髪力が弱いシャンプーでも頭皮の質に合っていれば問題ありません。
洗髪は多くても1日に2回になります。

■洗髪は夜に行う方が良い
睡眠中は疲れを回復させ育毛にもよい副交感神経が働きます。
寝ているときに頭皮が汚れていると、育毛の妨げになるので寝る前は頭皮を清潔にしておきましょう。

■毛染めが頭皮トラブルの原因
毛染めによるかぶれは、パラフェニレンジアミン(PPD)という物質によるアレルギー反応によって起こります。
髪を黒くする成分PPDは白髪染めだけではなく、ヘアカラーにも含まれています。
有効成分パラフェニレンジアミンというのがPPDになります。
市販の毛染めのパッケージをよく見るとパッチテストをしなさいと書いてあります。
毛染めによるかぶれの症状は突然あらわれるため、染める前は毎回パッチテストでチェックするとよいです。
かぶれた人はPPDが含まれていないヘアマニキュアがおすすめになります。

■遺伝と薄毛
男性・女性どちらの薄毛も遺伝の影響を受けます。
特に母方の祖父の遺伝が大きく作用すると言われています。

■帽子と薄毛
帽子で頭皮が蒸れても、影響を受けるのは頭皮の表面だけになります。
毛髪を作る細胞までは作用しないため、髪が抜けることはありません。

■ストレスと薄毛
ストレスがかかると頭皮の血流が悪くなるため毛髪の成長が遅くなることはありますが、髪の毛が抜けてしまうことはありません。

■頭皮マッサージと薄毛
適切なマッサージは、今ある毛を守る育毛には効果的ですが、新たに毛が生えてくる分けではありません。

■薄毛と男性ホルモン
薄毛の原因は遺伝と併せて男女とも男性ホルモンが大きく影響しています。
男性ホルモンの中には薄毛を促す物質があり、何らかの原因でその物質が過剰に作られてしまうと、毛髪が十分に成長する前に抜け落ちてしまいます。
また女性は更年期になると女性ホルモンが減少するため、女性ホルモンと男性ホルモンのバランスが崩れて髪が細くなってしまいます。
このような男性ホルモンの影響に生活習慣の乱れが加わって薄毛になってしまいます。

■薄毛の治療
薄毛の治療は育毛や発毛を促す内服薬や外用薬で行います。
気になる人は皮膚科に相談しましょう。