急性腎盂腎炎(きゅうせいじんうじんえん)敗血症、水分補給で腎盂腎炎を予防!

■急性腎盂腎炎(きゅうせいじんうじんえん)について
急性腎盂腎炎(きゅうせいじんうじんえん)とは、細菌による感染症です。
何らかの原因で尿道から膀胱(ぼうこう)に入った大腸菌などの細菌が、腎臓まで運ばれて感染してしまいます。
その結果、炎症を起こして痛みが起こります。

■急性腎盂腎炎の主な症状
・発熱
・背中の痛み
・悪寒
・震え

■急性腎盂腎炎は女性に多い
急性腎盂腎炎は女性の発症率が高く、男性の約30倍にもなるといわれています。
理由は女性の尿道は男性よりも短いことと、尿道口と肛門が近いために菌が入りやすいためです。
また急性腎盂腎炎は働き盛りの女性にも多いといわれています。
発熱や廃部痛などの初期症状を見逃さないことが大切になります。
妊娠や出産直後は、膀胱が圧迫されて膀胱炎(ぼうこうえん)や腎盂腎炎を起こしやすくなります。

■敗血症(はいけっしょう)と腎盂腎炎
腎盂腎炎は悪化すると敗血症(はいけっしょう)になる危険があります。
敗血症(はいけっしょう)とは、普通は腎臓だけに細菌が溜まっていますが、それが血液に乗って全身に細菌が運ばれてしまう状態をいいます。
増えた毒素によって中毒症状を引き起こし、意識を失って命を落とす場合もあります。

■腎盂腎炎の予防法
腎盂腎炎の予防法としては、水分補給が効果的な対策となります。
菌が入っても尿で洗い流せばよいので、こまめな水分をとり、しっかり出すことが大切になります。
最低1日1Lぐらいを水分としてとり、尿として排泄することが大切です。
トイレは我慢せず、こまめに行くことが重要です。