膝痛、変形性膝関節症、低リン血症性骨軟化症

■膝痛について
膝の痛みを抱える高齢者の女性が要介護になるリスクは通常の2倍になるともいわれています。 膝痛の主な原因は加齢です。

■変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)について
変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)とは、長年足腰を使い続けることで膝関節でクッションの役割をしている軟骨が擦り減り炎症による痛みが起こる病気です。 65歳以上の3人に1人が発症するといわれています。
変形性膝関節症は内側の軟骨から擦り減ることが多いです。

■低リン血症性骨軟化症
血液の中の老廃物を腎臓でろ過し尿と一緒に排出しています。
しかし腫瘍や遺伝など何らかの原因で低リン血症性骨軟化症になると、骨や筋肉に欠かせない栄養素のリンが血液に戻れなくなり尿と一緒に排出されてしまいます。
すると全身の骨がもろく軟らかくなってしまいます。
私達の骨は、コラーゲンで出来た軟らかい土台とリンとカルシウムが結合して出来た硬い組織でできています。
この硬さと軟らかさの2つの特徴を併せ持つことで骨は丈夫さを保っています。
私達の骨は古くなると溶け、新しいものへと作りかえられています。
身体の中でリンが不足すると骨の硬い組織が作られなくなり、軟らかい土台ばかり増えていく状態が起こります。
変形性膝関節症の場合は、体重など膝に負担がかかっているときに痛みが生じます。
つまり横になるとほとんど痛みが起きません。

■膝痛・整形外科の名医(2014年3月時点)
福島県立医科大学 整形外科学講座 准教授
大谷 晃司(おおたに こうじ)先生