二日酔い対策、肝臓病、脂肪肝、肝硬変

肝臓には再生能力が高く機能は直ぐに回復します。
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれるほど病気になっても症状が出にくい臓器。
肝臓の30%以上が脂肪になると脂肪肝になります。
肝硬変は肝細胞が壊れて肝臓の組織が硬くなり機能が低下する病気です。
二日酔い対策としては飲んだ時はすぐに寝ない、翌朝はきちんと食事をとる、タンパク質をとるなどがあります。

■肝臓について
肝臓は成人で1〜1.5kgの重さがあり、身体の中で最も大きい臓器です。
口から入った食べ物や飲み物は胃や腸で吸収され、その成分は血管を通って肝臓へ運ばれます。
身体に不必要なアルコールや老廃物は、悪い影響がでないように解毒処理して体外へ排出されます。
そしてタンパク質や糖質などの身体に必要な栄養層は、体内で使える形にして全身へ運びます。
肝臓は身体にとって肝心要の働きをしています。

■肝臓は加齢とともに機能が低下する
肝臓は加齢とともに小さくなっていきます。
60代になると20代ときと比べて30%も小さくなるといわれています。
そのため肝臓の機能も低下するため、年を取るとお酒が弱くなります。

■お酒を飲んだときは直ぐに寝ない(二日酔い対策)
アルコールを飲んでから直ぐに眠ってしまうと分解速度が落ちてしまいます。
そのためアルコールを飲んだ後は起きていた方が分解は速くなります。
睡眠中は肝臓の活動が弱まり、アルコールの分解が遅くなってしまいます。
つまり飲んでから直ぐに寝ると二日酔いしやすくなってしまいます。
アルコールの分解には、ビール中瓶1本で4時間かあkります。
寝るとさらに遅くなります。

■肝臓の再生能力
肝臓には他の臓器よりも再生能力があり、機能は直ぐに回復します。
肝臓を切除しても数ヶ月で元の大きさに戻り、70%切除しても問題ないそうです。
しかしいったん肝臓が病気になってしまうと再生能力は失われてしまいます。

■脂肪肝(しぼうかん)について
肝臓病の入り口となるのが肝臓に脂肪が付く脂肪肝(しぼうかん)です。
放置すると肝炎を引き起こし危険な病気につながります。
肝臓の30%以上が脂肪になると脂肪肝になります。
脂肪肝の原因の多くは飲酒です。
お酒を飲むとアルコールを分解する解毒の働きが優先されてしまい、脂肪を処理することができずに肝臓にどんどん蓄積してしまいます。

■タンパク質が不足すると脂肪肝になる
通常、肝臓に送られてきた脂肪はタンパク質と結びついてエネルギーとなります。
つまりタンパク質が不足すると脂肪がそのまま肝臓に溜まってしまい、脂肪肝になってしまいます。
痩せていても脂肪肝になることがあります。
豆腐や枝豆などの脂肪分が少ない植物性のタンパク質が脂肪肝予防に良いです。

■肝硬変(かんこうへん)について
肝硬変(かんこうへん)とは、肝細胞が壊れて肝臓の組織が硬くなり機能が低下する病気です。
肝硬変の原因の約90%がウイルスです。
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれるほど病気になっても症状が出にくい臓器です。

■肝硬変の合併症
肝硬変によって血管が圧迫されると、肝臓へと送られるはずの血液が胃や食道に大量に送られることで血のコブの静脈瘤が出来、それが破裂して吐血することがあります。

■肝臓が悪いと息が臭くなる
肝硬変などで肝臓が悪くなると、肝臓の解毒処理が行われなくなり、血液の中のアンモニアが高くなり息が臭くなってしまいます。

■肝臓が悪い人は鉄分の取り過ぎに注意
肝機能が悪いと鉄分が過剰に蓄積して、肝臓に障害を与えることがあります。
肝臓が悪い人は、貝類やレバーなど鉄分を多く含んでいる食材の取り過ぎに注意が必要です。