美味しい大根おろしの作り方!

大根は葉に近い程甘く、下にいく程辛いと言われていますが、おろし方によっては上が辛く下が甘くすることもできます。

■大根の毛穴の並びが曲がっていると辛い
大根はかたい土などで育つと酵素をたっぷり使ってドリルのようにねじれながら育ちます。
そのため毛穴の並びが曲がっている大根は酵素が多く辛味が強くなります。

■大根おろしの辛味
大根の細胞の中には辛味物質の元があり、細胞の外にはミロシナーゼという酵素があります。
大根をすりおろすとミロシナーゼと辛味物質がぶつかり、酵素の働きで辛味の元が分解されて辛味物質イソチオシアネートになります。

■大根おろしは時間が経つと辛くなる
大根おろしは、すりおろしてから3分間は辛味はわずかしかありません。
しかし3分過ぎたあたりから辛味が強くなり、6分頃辛さのピークをむかえます。
そしてその後は除々に辛味が下がっていきます。
つまり辛味を出すときは、すりおろしてから5分待つと良いです。

■大根は外側(皮の部分)が辛く、内側が甘い
大根の辛味成分イソチオシアネートは大根の皮の部分にあります。
皮の部分は形成層(けいせいそう)と呼ばれ酵素が集中しています。
形成層は大根の下に行く程分厚くなっているため、大根の下の方が辛くなります。
つまり辛い大根おろしを作りたいときは、大根の外側(皮の部分)を使い、甘い大根おろしを作りたいときは大根の内側を使うと良いです。

■大根をすりおろしてすぐ加熱すると甘くて臭みがなくなる
大根をおろして常温で置いておくと、おろした直後はわずかな臭みしかありませんが、10分を過ぎた頃から臭みが急激に上がってしまいます。
しかし大根はおろして直ぐ加熱すると臭みが上がらなくなります。
大根の甘味は常温で置いておいたときは時間による変化はそれほどありません。
しかし甘味は50°〜60°あたりで甘味が急上昇します。
10分加熱すると約2倍の甘さになります。
つまり大根おろしは、おろしてすぐ加熱すると甘味が増す効果があります。

■大根おろしの調理効果
●大根おろしでカキ(牡蠣)を洗う

大根おろしでカキ(牡蠣)を洗うと、臭みや苦味が取れて表面につやが出るそうです。
タンパク質分解酵素の働きと考えられます。

●鶏肉に大根おろしを乗せて蒸す
鶏肉に大根おろしをたっぷり乗せて蒸すと、食物繊維や糖分にまもられてやさしく加熱出来ます。
柔らかでとってもジューシーな仕上がりになります。

●玄米を大根のおろし汁に浸ける
玄米を大根のおろし汁に浸けて2時間おくと、しっとりとした炊きあがりになります。
デンプン分解酵素が玄米の表面を溶かすためと考えられます。

●タケノコをおろし汁に浸ける
タケノコを大根のおろし汁に2時間浸けてから調理すると、えぐみが取れて美味しさが増します。

■みぞれ豚しゃぶの作り方
<材料>
●つけ汁
みかん   120g(皮をむいて粗微塵にしたみかん)
醤油    120ml
     80ml
ゴマ油   大さじ1

ボウルにみかん・醤油・酢・ゴマ油を混ぜればつけ汁の完成

大根おろし 1本分
水     400ml
白ネギ   1本分
豚バラ肉  400g

沸騰したお湯におろした大根1本分を入れます 白ネギと豚バラ肉を入れ加熱して出来上がりです

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